【小児歯科】子どもの「受け口(反対咬合)」矯正治療|矯正歯科での最適な開始時期と方法
25.05.22
カテゴリ:インビザラインマウスピース矯正ワイヤー矯正小児歯科小児矯正
お子さんの下の歯が上の歯より前に出ている『受け口』、気になりませんか? 「成長とともに自然に治るの?」「いつから治療を始めればいいの?」と、心配されている親御さんも多いのではないでしょうか。 実は受け口(反対咬合)は、見た目の問題だけでなく、放置すると噛み合わせや発音、顎の健やかな成長にも影響を与えてしまう可能性があるため、適切な時期に専門的な対応を検討することが大切です。 この記事では、小児歯科における受け口の原因や放置するリスク、治療を始めるのに適したタイミング、治療方法について、わかりやすく解説します。 記事を読めば、お子さんの受け口に関する疑問や不安が解消され、最適な治療法を見つけるための情報を得ることが可能です。 プルチーノ歯科・矯正歯科 名古屋院では、お子さんの負担を考慮し、プレオルソやインビザライン・ファーストといった『取り外せる装置』を使った受け口治療を積極的に行っております。 無料矯正相談も行っておりますので、受け口などお子さんの歯並びでお悩みの方はお気軽にご相談ください。 受け口は「反対咬合」「下顎前突」「しゃくれ」とも呼ばれ、下の歯が上の歯より前に出ている状態です。 上の前歯が内側に傾いている場合や、上顎に対して下顎が大きい、あるいは下顎全体が前に出てしまっている状態をさします。 お子さんの受け口の場合、適切な時期に矯正治療を受けるかどうかで、将来の顔立ちが大きく変わる可能性があります。 通常、上の前歯が下の歯に2~3mm程度覆いかぶさるのが正常な歯並びです。 一方、受け口とは、下の歯が上の歯よりも前方に位置してしまっている状態のことです。 受け口には以下の2種類があります。 成長期の治療で比較的簡単に治る「機能性の受け口」 機能性の受け口とは、本来奥歯で噛むべきところを、無意識に前歯で噛む癖が原因となり、受け口を招いてしまう状態です。 前歯の傾きに不具合が生じて、噛み込むと、下顎が前歯に誘導されて受け口になってしまう症状も、機能性の受け口です。 食べ物を噛む際などに、まず上下の前歯の先端同士が接触し、そこから下顎が前方に滑り込むように動く傾向が見られます。噛み合わせも深くなる傾向です。 機能性の受け口は、下顎の骨格自体の大きさが原因ではないため、成長期に早期治療を開始し、上の前歯の傾きを適切に改善することで、比較的簡単に治るケースが多いです。 時間をかけたアプローチが鍵となる「骨格性の受け口」 骨格性の受け口とは、下顎の骨格が上顎に比べて大きい受け口です。 上顎の成長不足、あるいは逆に下顎の過成長といった、顎の骨格的な問題によって引き起こされる受け口のタイプとなります。 遺伝的要因の場合が多く、上下の前歯は当たりませんし、噛み合わせも浅いのが特徴です。 骨格性の受け口の場合、成長発育に合わせて、上顎の骨が前方へ成長するよう矯正治療を行います。 矯正治療が済んだ後も、定期観察が不可欠です。 受け口には先天性と後天性の2つの原因があります。 先天性とは遺伝的素因など生まれ持った要因をさし、後天性とは出生後の生活環境や癖などの影響による要因のことです。 遺伝的要因(骨格の影響) 受け口の多くは、遺伝的な要因で起こるとされています。 親御さんが受け口の場合、遺伝的影響によりお子さんも受け口になる傾向があります。 受け口が直接遺伝するのではなく、受け口を誘発しやすい歯や顎の大きさ、骨格といった特徴が遺伝するため、結果的に受け口になる可能性が高まるのです。 親御さんが受け口の場合、お子さんの歯並びや噛み合わせの状態を注意深く観察してみてください。 後天的要因 お子さんの受け口は、生まれつきの骨格だけでなく、日々の習慣や環境といった後天的な要因も大きく関わっているのが特徴です。 指しゃぶりや爪噛み、舌で下の前歯を押す癖などは、歯並びを乱したり下顎を不適切に前へ誘導したりして、受け口を引き起こす可能性があります。 アレルギー性鼻炎などによる鼻詰まりで口呼吸が習慣になると、舌の位置が下がりやすく、上顎の正常な成長を妨げ、下顎が相対的に前に出やすくなります。 うつぶせ寝のような生活習慣や、乳歯の虫歯を放置したり早くに失ったりすることも、顎の成長や噛み合わせのバランスを崩す一因です。 後天的な要因は、お子さんの健やかな顎の成長に影響を与える可能性があるため、気になる癖や兆候が見られたら、早めに歯科医師に相談するのがおすすめです。 受け口をそのままにしておくと、以下のリスクを高めます。 見た目への影響(コンプレックス) お子さんの受け口は、放置しても自然に改善することはほとんどありません。 多くの場合、成長とともに受け口の特徴がより顕著になっていきます。 思春期を迎える頃には下顎が急激に成長するため、それまで軽度だった受け口も目立つようになりがちです。 遺伝的に下顎が大きい、あるいは前方に位置しているといった骨格的な要因が強い場合、顔立ちにも受け口の特徴が現れやすくなります。 ご両親やご親戚に受け口の方がいる場合、お子さんも似た顔つきになり、受け口が目立つ可能性は高まります。 たとえ初めは軽症の受け口であっても、適切な治療を受けずに放置していると、顎の骨の成長バランスが崩れ、より重度の「骨格性」の受け口へと移行してしまう可能性もあるため注意が必要です。 発音への影響(サ行、タ行などが言いにくい) 受け口になると、サ行やタ行の発音がしにくくなります。 そしゃく機能への影響(食べにくい、消化不良) 受け口の状態では、上下の前歯が正常に噛み合わないため、食べ物を前歯でうまく噛み切ることが難しくなります。 奥歯の噛み合わせにもズレが生じている場合が多く、食べ物を効率よくすり潰すのが困難です。 特定の食材が食べにくく感じたり、食事に時間がかかったりする場合もあります。 十分に噛み砕けないまま食べ物を飲み込んでしまうと、胃腸への負担が増え、消化不良や栄養吸収の妨げにつながる可能性も指摘されています。 将来的な外科手術の可能性 骨格性の受け口を放置すると、成長に伴い顎のズレが悪化・固定化することがあります。 骨の成長発育が完了した後では、歯の移動だけを行う矯正治療しかできないため、骨格の問題を根本的に解決できません。 重度の受け口を改善するには、顎の骨を切って位置を修正する外科手術(顎矯正手術)が必要になる可能性があります。 子どもの歯の矯正をいつ始めるか、迷われる親御さんは多いと思います。 一般的には、上下の前歯が4本ずつ永久歯に生え変わる7歳から8歳頃が、矯正治療を検討し始める一つの目安です。 ただし「受け口」の場合は、少し事情が異なります。 受け口は、放置すると食べ物をうまく噛めなかったり、顎を前に出す癖がついてさらに悪化したりする可能性があります。 上顎の成長を促すような「骨格性の受け口」の治療法は、成長期でなければ効果が得られにくい場合があるため注意が必要です。 受け口のお子さんについては、一般的な開始時期(7〜8歳頃)よりも早く、就学前などから歯科医師に相談し、適切な治療開始タイミングを見極めることが重要になります。 お子さんの受け口が気になる場合は、お早めにご相談ください。 プルチーノ歯科・矯正歯科 名古屋院の小児歯科では、以下の「取り外せる装置」を使った受け口の治療を行っています。 簡単に取り外せるため、受け口の治療中も、今ままでどおりに食事や歯磨きをしていただけます。 プレオルソ プレオルソは、主に3歳から10歳くらいのお子さんを対象とした、取り外し可能なマウスピース型の矯正装置です。 既製の装置をお子さんのお口に合わせて調整して使います。 プレオルソの大きな特徴は、お口周りの筋肉のバランスを整えたり、舌を正しい位置に導いたり、口呼吸を鼻呼吸に改善したりする「機能的なアプローチ」を重視している点です。 受け口の場合、プレオルソを装着することで、下顎を前に出す筋肉の力を抑えたり、舌を上顎につけるよう誘導したりします。 下顎の前方への成長を抑制し、上顎の健やかな成長を促す効果が期待できます。 装着時間は主に夜寝ている間と、日中1〜2時間程度なので、学校に付けて行く必要はありません。 お口の機能を改善しながら、受け口の原因に根本的にアプローチする方法と言えます。 インビザライン・ファースト インビザライン・ファーストは、主に6歳から10歳くらいの、乳歯と永久歯が混在する時期(混合歯列期)のお子さんを対象とした、オーダーメイドの透明なマウスピース型矯正装置です。 コンピューターシミュレーションにもとづき作製された複数のマウスピースを段階的に交換していくことで、歯並びや噛み合わせを改善します。 受け口治療においては、下の前歯を後ろに移動させたり、上の前歯を前に出したりして、上下の歯の前後的な位置関係を改善します。 必要に応じて歯列の幅を広げる(側方拡大)ことで、顎のスペースを確保し、歯が並ぶ土台を整えることも可能です。 1日20時間以上の装着が必要ですが、透明で目立ちにくく、食事や歯磨きの際には取り外せるメリットがあります。 プレオルソに比べ、より精密に歯の位置をコントロールするのに適した方法となります。 当院は、インビザラインブラックダイヤモンド・プロバイダーに認定された歯科医院です。 ブラックダイヤモンド・プロバイダーは、年間401症例以上の実績を持つインビザラインドクターに対してインビザラインジャパンから送られる認定資格であり、全世界のトップから上位1%のドクターのみ受賞される名誉ある賞です。 子どもの受け口治療にかかる期間は、数か月~3年程度です。 治療費用は、550,000円(税込)~990,000円(税込)程度です。 別途、矯正治療を行うための検査に66,000円(税込)の費用がかかります。 受け口の治療期間や費用は、個々の症状や目指す歯並びによって異なりますので、まずは「無料矯正相談」でお話を伺えますと幸いです。 ※2025年5月時点での料金です。変更になる場合もあるため、詳しくはお問い合わせください。 この投稿をInstagramで見る […]
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小児矯正歯科医院の歯科医に子どもの歯科矯正治療について聞いてみました 「矯正歯科治療に使う子供専用のマウスピースやプレオルソとは?」
25.05.08
カテゴリ:インビザラインマウスピース矯正ワイヤー矯正小児歯科小児矯正インビザラインマウスピース矯正ワイヤー矯正小児矯正矯正歯科
歯科矯正治療とは 歯科矯正治療は、不正咬合や開口障害など(機能的問題)を改善したり口周りの見た目(審美的問題)を整える為に、ガタガタの歯並びや顎の形や筋肉などを整える歯科治療方法です。 不正咬合とは、顎がずれていたり歯並びがわるいのが原因で、上下の歯の咬み合わせがずれてしまっている状態の事です。 上顎が前に出てしまっている状態が上顎前突(出っ歯)で、下顎が前に出てしまっている状態を下顎前突(しゃくれ・受け口)といいます。また、通常上下の歯は少し上の歯が下の歯にかぶさる状態ですが、上の歯が下の歯にかぶり過ぎている状態を過蓋咬合(かがいこうごう)といい、反対に下の前歯が上の前歯にかぶさっている状態になっていることを反対咬合といいます。 このような状態になると、食べ物をうまく噛んで飲み込むことができなかったり、外見から目立ちやすいなどの問題が出てきます。 また、顎骨の動きや口の周りの筋肉(口腔周囲筋)や舌の動きにも影響が出てきて、口が開けにくい状態(開口障害)や口が閉めにくい状態(口唇閉鎖障害)で口呼吸などになってしまうなど、様々な問題や体の不調の原因にもなってしまいます。 子どもの頃にこのような歯並びなどが悪い状態が長く続くと、集中力の低下などにもつながり、勉強やスポーツにも支障が出る可能性があります。 この記事では、お子さんの歯科矯正治療についてご紹介させていただきます。 矯正歯科治療は、治療を開始する時期によって内容も大きく変わってきます。 人間の骨格は個人差はありますが20歳ごろに成長が完了するため、成人前の年齢では体の成長を考慮した治療が行われます。 永久歯(大人の歯)は、乳歯(子供の歯)の奥に2本多く生えてきます。(親しらずを除く)乳歯の奥に生えてくる永久歯(第一大臼歯)は手前の歯を6歳ごろに生えてくるので「6歳臼歯」、一番奥の永久歯(第二大臼歯)は、12歳ごろに生えるので「12歳臼歯」とよばれています。 永久歯が生えそろう前に、全ての永久歯が正しい位置に生えるようにスペースを確保し、正しい噛み合わせができるように整えるのを目的に行われる治療を第一次矯正治療といいます。 大人の歯科矯正治療(第二次矯正治療)は、すでに生えそろった永久歯をキレイな歯並びを整えるのを目的としているため、歯を動かす治療が主体を占めています。それに対し、子どもの歯科矯正治療(第一次矯正治療)は、歯を動かすだけではなく顎骨などの骨や筋肉の成長を促したり抑制しながら、口の周りの環境を整えていきます。 第一次矯正治療では、成長が完了した後に行う第二矯正治療と同様に歯列を整える矯正治療と、顎骨や口の周りの筋肉(口腔周囲筋)を整えてバランスを良い状態にするための治療を行っていきます。 第一次矯正治療は、以下のようなメリットがあります。 歯を抜かずに治療ができる場合が多い 痛みが比較的少ない 治療期間が比較的短くなる むし歯や歯周病のリスクを低くできる 後戻りを防げる 第一次矯正治療は、体の成長途中の段階のうちに始めることで、骨格や筋肉が柔らかくて矯正しやすいため、痛みを感じることも少なく治療時間も第二次矯正治療よりも短く終わるケースが多くあります。また、若いころに治療をスタートして治療期間が短縮できることで、治療の費用を抑える事ができたり、治療中や治療後に虫歯や歯周病になってしまったり歯並びが戻ってしまうリスクも低くすることができます。 上顎が前に突き出している状態(上顎前突)や下顎が前に突き出している状態(下顎前突)などの場合には、外側から顎の成長をコントロールするための、ヘッドギアやチンキャップなどの可動式抑制装置が使われます。 これは一日のうち歯科医師から指示された時間の間、装置を装着することで顎の成長を調整していく治療法です。外部から強い力を加えることで、顎骨を正しい位置に整えることができます。 また、口の中から上顎を押し広げることで歯を並べるスペースを確保する「床拡大装置(しょうかくだいそうち)」を使う治療方法もあります。装置についたネジを調節してバネの強さを調節し、少しずつ口の中のスペースを大きくしていきます。 乳歯から永久歯に生え変わっていくときに歯並びに関して重要なのは、顎などの骨格の成長と歯の生え変わる時期などです。レントゲンなどの検査の結果で「将来的に現在の口の中のスペースをこれからの成長を考慮したとしても、永久歯が綺麗に並ぶほどに確保できない」と矯正歯科専門歯科医師が診断した症例やスペースが確保できたとしても既に生えてきている歯の向きや位置を移動させる必要がある場合には、歯列矯正を行います。 ワイヤー矯正治療法 ワイヤー矯正治療法は、歯の表面にブラケットという装置を接着し、ブラケットにワイヤーやゴムを装着することで、そのワイヤーやゴムの力を利用して歯を動かしていく治療法です。 歯に強い力がかかるため歯を抜歯してできたスペースなど広い範囲の移動に適していますが、治療中に口の中やあごに痛みが出てしまうことがあります。 装置は歯科医院で装着して、月に1回ほど定期的に歯のメンテナンスや状況確認と装置の点検や調整をしながら治療を進めていくので、患者さん自身が取り外しなどはできません。 そのため、矯正装置が舌や口の中の粘膜などに当たって傷ができてしまったり状態が悪くなってしまっても、自分で取り外しをすることができません。 さらに、食事をする時や歯磨きをする際にも装置を着脱することはできないため、歯に残った食物残渣(しょくもつざんさ)や歯垢などをしっかりときれいに取り除くことが難しく、歯周病や虫歯になってしまうリスクも普段以上に高くなってしうというデメリットがあります。 マウスピース矯正治療法 マウスピース矯正治療は、患者さんのお口の中から採取した歯型を基にマウスピースを作製します。マウスピースは複数つくられ、歯並びを少しづつ整えることができるように徐々に交換していきます。 交換時期や装着時間などは矯正歯科の専門的な知識を持った歯科医師が指示し、患者さんはその指示通りにマウスピースを装着することで治療が進んでいきます。 マウスピースはワイヤー矯正とは異なり患者さんが自分で着脱ができるため、食事や歯磨きなどの時は取り外すことができます。また、素材は柔らかく水洗いなどもできるので、装着中に口の中を傷つけてしまうことを予防しながら、清潔に使い続けることができるので、お口の中の環境が悪化することを防ぐこともでき、安心して使用できるのもおすすめできるポイントです。 愛知県名古屋市にあるプルチーノ歯科・矯正歯科では、最新のマウスピース矯正治療「インビザライン矯正」を受けることができます。また、こどもさんもできるマウスピース矯正治療「インビザライン・ファースト」も導入しています。 インビザライン矯正は、診療室で3Dスキャナーを使ってお口の中の情報を正確に取得し、そのデータを基に精密で効果的なマウスピースを作ることができます。そのため、効率よく歯を動かして治療を進めていくことが可能です。 また、患者さんのお口の中の情報をもとに、矯正治療が完了するまでのシミュレーション映像をコンピューター上で確認することができるため、理想の歯並びを患者さんと相談しながら治療を進めていくことができるという特徴があります。 治療には院長先生をはじめとしたインビザライン矯正に関する専門的な知識と十分な技術と経験があると認定されたインビザドクターや歯科衛生士が専門的な設備を使って治療を担当し、カウンセリングなどで患者さんや親御さんのお口の中の悩みや治療に必要な料金に関する疑問などの解決に協力しながら患者さんの症例に適応した治療を受けることができます。 またプルチーノ歯科・矯正歯科では、専門的な知識を持ったドクターや歯科衛生士などのスタッフがお子さまの歯並びを綺麗に整えるだけではなく口腔周囲筋(お口の周りの筋肉)を鍛えて開口などの癖を改善するためのトレーニング(MFT)を指導したり、マウスピースを装着して口腔周囲筋を鍛えることができるプレオルソを使った治療を受けることができます。複数の種類の治療方法の中から、患者さんに最適な治療法を専門的な知識を持った歯科医師が治療の流れを説明しながら計画をたててご提案します。 マウスピース矯正やプレオルソに興味のある方は、ぜひホームページからアクセスして気軽に初診前の無料相談の電話予約や24時間使えるweb予約をご利用ください。
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歯科治療で痛みを感じる治療とは 歯科医院での治療に「怖い」「痛い」という苦手なイメージをもっていて歯医者が嫌いな人は多いのではないでしょうか。確かに薬を飲んで治すなどの間接的な治療が多い内科などとは違い、歯科は歯を削ったり親知らずの抜歯、インプラント治療をする口腔外科などの直接的な治療が多く恐怖心を持ちやすいのも他の科の治療とは違う特徴です。 歯科には直接的な治療が多いというのも痛みを感じやすい理由の一つですが、歯の役割にも他の器官よりも痛くなりやすい理由があります。 口は、食べ物を中に入れると歯や舌を使って食べ物を噛み砕いたりすり潰したりしながら唾液と混ぜて、体に栄養を取り込みやすいように食塊(しょっかい)を作ります。そして、その食塊を喉まで運んで飲み込ませるまでが、口が食べ物から栄養を取り込むための働き(摂食(せっしょく)・嚥下(えんげ))です。 また、空気を体に取り込んで二酸化炭素を吐き出す「呼吸」や、人に伝達するために言葉を正確に発音するのも、口の中の器官が大きく関わっています。 このように、口は体の健康を維持したり、人とコミュニケーションをとる為に非常に大きな役割を持つ器官なのです。 そのため、口の中の異常に素早く気づけるように、口の中は痛みなどの何かの異変にとても敏感になっているのです。 また、小さなお子さんの場合は歯科医院の中の雰囲気や歯医者さんやスタッフのマスク姿等で緊張して、さらに痛みなどに敏感になってしまうこともよくあります。小さな子どもさんの治療の場合は、初めて来院した時の歯科医院に対して安心して治療が受けられたという体験が非常に重要です。予防歯科治療のために来院しながら歯科医院に慣れるのも緊張感なしの状態で治療を受けれるようになるために、おすすめな方法です。 歯科クリニックでは、患者さんが治療途中に痛みをあまり感じないように様々な対策をしています。 例えば、治療が始まるまで待機する待合室には、患者さんの緊張をほぐすためのアロマディフューザーなどリラックス効果を促進する装置を設置したり、子どもさんがリラックスしてより良い状態で待てるように小児歯科には治療台でもアニメの動画が流れたり絵本の置いてあるキッズスペースがあるなどの対応をしている場合などもあります。 また治療室に関しても、歯科診療時の痛みを軽減するために様々な配慮や工夫がされています。 痛くない麻酔 歯の中には歯髄という刺激を痛みとして感じる神経があります。歯髄の上には象牙質、さらにその上をエナメル質が覆っています。むし歯や歯周病が進行すると、エナメル質が溶けて刺激が象牙質に伝わります。象牙質には象牙細管(ぞうげさいかん)という細い管が通っていて、そこに刺激が伝わると歯髄から痛みを感じるのです。 その場合、歯の感覚を麻痺させて、痛みを感じにくくする処置を行います。これが局所麻酔です。 麻酔は治療を始める前に歯の根元や歯茎から薬剤を注入することで麻痺を起こしますが、注入する場合は注射針を歯肉や歯に刺す必要があります。 針が刺さる痛みを感じにくくするため、歯科では表面麻酔を針を刺す場所に塗布したり、麻酔を注入する注射針を細いものにするなどの工夫をしています。最近では小さな注射針から薬剤を入れる速度をコントロールしてゆっくり注入することで痛みを抑えることができる電動の麻酔注射器なども使われています。 歯科矯正治療は、歯並びを綺麗に整えたり、顎などの位置などを整えることで、かみ合わせのずれ(不正咬合)や顎の痛み(顎関節症)を改善するなどの機能的改善と、外見の見た目をキレイに整えるための審美的改善を目的に行われる治療です。 乳歯(子供の歯)が永久歯(大人の歯)に6歳ごろから生えてきてほとんどが生え変わる時期まで(混合歯列期)の15歳頃に治療を始めることが多いですが、顎骨などの成長状況や乳歯の歯並びなどから矯正歯科専門の歯科医師が予防歯科の観点から治療が必要と判断された場合、乳歯の時期から治療を行うケースもあります。 また成長途中の早い時期から治療を始めることで、顎骨や筋肉の成長に合わせて治療を進めることができるので、治療期間を短縮したり痛みを少なく抑えることができる場合が多くあります。 矯正治療で痛みを感じる時とは 矯正歯科治療は、顎骨などの骨格や筋肉の成長や位置などを調整して行う治療と、歯並びを整えるための歯列矯正治療があります。 今回のブログでは、歯列矯正で痛みを伴う理由を解説します。 歯列矯正は、歯や歯の周りの組織に力を加えることで、少しずつ歯を動かしていきます。すでに生えている位置から歯を動かすためには、外部から力をかける必要がありますが、この時に急激に歯に力をかけてしまう状態が続くと痛みが出てしまうことがあります。 ワイヤー矯正治療法 歯列矯正によく使われるワイヤー矯正治療法では、歯の表面に接着したブランケットという装置にワイヤーやゴムをかけて、歯に力をかけて動かしていく治療方法です。ワイヤーやゴムのけん引力は強いため、無理に歯に力を強くかけてしまうと歯に大きな負担をかけてしまうことがあります。このような事から、矯正歯科治療に伴う痛みが発生してしまう場合があります。 またワイヤー矯正治療法で使用する装置は、耐久性を保つために多くの場合金属などの硬い素材でできています。その場合、矯正装置の尖った部位などが舌や口の粘膜に当たってしまい、痛みがでてしまうことがあります。 さらに、ワイヤー矯正治療法の装置は歯科医院で定期的に歯のメンテナンスなどを行う検診時に調整するため、患者さんは自分で装置を取り外すことはできません。 そのため、装置が当たって痛みが出てしまっていて装着を続けるのが難しい状況でも次の検診まで取り外すことができず、傷が大きくなってしまうことがあります。 ワイヤー矯正治療法は食事や歯磨きをする際にも装着したままなので食物残渣(食べかす)や歯垢が歯に残りやすく、虫歯や歯周病が起こりやすくなるため、それがまた痛みの原因になってしまうことがあります。 矯正歯科治療は歯や顎などを動かしていくことが多いため、人によってはどうしても痛みを感じてしまうことがあります。また、装置を装着する違和感や不快感に耐えられず装置を舌で触るのが習慣になってしまったりすることで、舌を傷つけたり装着している装置がずれて粘膜などに当たってしまった場合に、痛みが出てしまう可能性もあります。 痛みの少ない歯科矯正治療法とは では、痛みの少ない歯科矯正治療はないのでしょうか? それらの問題を解決してくれる矯正治療法をご紹介します。 マウスピース矯正治療法 マウスピース矯正治療法では、患者さんの口から採取した歯型を基に作ったマウスピースを利用して歯の位置や向きを改善します。。 マウスピースは形状記憶の柔らかい素材でできていて、歯科医師に指示された一日の装着時間のみ装着し、歯科医師に指示されたタイミングで新しいマウスピースに交換することで、歯を動かしていきます。 ワイヤー矯正治療法に比べると歯にかける圧力は弱いので、部分的な移動や歯の向きを変えるなどに用いられます。 マウスピース矯正は、柔らかい素材であまり強い力をかけずに治療をするという特性から、治療中に歯や顎の痛みを予防したり、口腔内を傷つけたりするリスクを軽減することが可能であるというメリットがあります。 このことから、マウスピース矯正ならば「痛みの少ない歯科矯正治療」を受けることができるといえるでしょう。 さらに、マウスピース矯正の治療中や治療後にマウスピースを使ってホワイトニング治療に使える場合もあります。 愛知県名古屋市にあるプルチーノ歯科・矯正歯科では、3Dスキャナーを使って患者さんのお口の中の情報を取得し、その情報をもとにマウスピースを作製する「インビザライン・システム」を導入しています。 従来のマウスピース矯正治療の利点を生かしながら、さらに正確に患者さんのお口の中を把握してより精密なマウスピースを作れることで、患者さんの痛みや不安などを軽減して口の中の痛みから守ると同時に、安心した治療を受けていただくことができます。 子どもさんの矯正治療を対象とした「インビザライン・ファースト」も行っているので、お子様から大人まで痛みの少なく効率的なマウスピース矯正「インビザライン矯正」を提供しています。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、矯正治療や治療に必要な料金に関する無料相談をお電話かホームページからweb予約で受け付けています。院長をはじめとしたインビザライン・システムに関する十分な知識と技術・経験を持っていると認められたインビザドクターが、事前に患者さんのお口の中の悩みや疑問をお聞きしながらカウンセリングしたのち、患者さんの状態を理解したうえで最適な治療計画をご提案します。サイトから来院予約は土日祝日でも24時間いつでも受け付けておりますので、ご興味のある方はぜひ気軽にアクセスしてご利用ください。 この記事を参考に、安心して通える歯科医院で痛くない歯科治療を体験していただければ幸いです。
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おすすめの小児歯科医院のみつけ方 インターネットなどで子供の歯の治療をする病院や歯科医院を探すと、たくさんの小児歯科クリニックが出てきます。その中で、お子さんが安心して通える小児歯科医院をみつけるためにはどうしたらいいのでしょうか。 小児歯科医院はその名の通り、小児(こども)の治療を専門にした歯科医院のことです。 小児歯科では、成長発育段階の小児に配慮した治療を行います。 人間の骨格は成長が完了するのは20歳前後と言われていますが、一般的に小児歯科では「乳歯(子供の歯)から永久歯(大人の歯)への生え変わりが完了する頃まで」が対象と考えられています。 しかし、歯科医院の方針によっては継続して治療を受ける場合などもありますので、人それぞれいつまで通い続けるのかは変わってきます。 また、一般歯科(虫歯や歯周病の治療などをする歯科)と小児歯科を両方とも診療している歯科医院も多いので、永久歯に生え変わった後も治療に通えるデンタルクリニックもあります。 小児歯科には0歳からの患児(子供の患者さん)が通うので、体の大きさなども患者さんによってまったく違います。そのため、大人の通う歯科医院においてある歯科ユニット(治療台)よりも比較的小さくて手足をはさむ心配が少なく掃除もしやすいなど、子供の特徴に配慮してあることが多いです。座ってから治療台を倒すのではなく、最初からベッドのように寝そべるタイプのユニットもあります。 また、治療に対する恐怖心を軽減するために子供用の音楽やDVDを院内の待合室や治療室での待ち時間に流す設備がある場合や、治療器具に目隠ししたり、どうしても患児が動いてしまい危ない場合には体を抑えるためのネットなどが用意されていることがあります。 患児の年齢によっても治療内容や対応方法は違いますが、治療を行う前には不安を取り除くために必ず患児やご家族に向けて優しく丁寧にインフォームドコンセント(治療に関する丁寧な説明)を行います。 また、患児の中には生まれて初めて歯科医院に来て治療を受ける子供さんも多くいます。 そのため、最初の歯科医院の印象が「怖い場所」にならずにリラックスして安心できる雰囲気で治療を受けることができるように、小児歯科の専門医や歯科衛生士や受付などのスタッフが配慮してサポートしながら治療を行っていきます。 では、小児歯科ではどのような治療をするのでしょうか? ①乳歯の虫歯・歯周病の予防治療 小児歯科では、乳歯の虫歯や歯周病を予防するための予防治療を行います。 「乳歯が虫歯になってもどうせ生え変わるから大丈夫」と考える人もいるかもしれませんが、実はそうではありません。 むし歯は、虫歯の原因菌に歯が感染して起こる感染症で、その原因菌は乳歯の下の歯肉の中に埋もれている永久歯にも感染してしまうことがあります。 そのため、まず乳歯が虫歯の原因菌に感染しないようにすることが、大人になってからも歯の健康を保つためにはとても重要なのです。 また、こどもの頃に歯周病の初期段階である歯肉の炎症「歯肉炎」になってしまうと、体の成長とともに歯周病も進行してしまい、大人になってから歯の周りの組織にも炎症を起こしてしまう「歯周炎」になってしまいます。歯周炎はひどくなってしまうと最悪の場合にはひどい痛みを起こしたり歯が抜けてしまう原因になってしまうので、予防することは非常に重要です。 歯石除去・歯のクリーニング むし歯や歯周病の原因菌は、口の中に残っている食べかすからできる歯垢(しこう)を餌にして、増殖していきます。そのため、口の中から歯垢を取り除くことが一番の予防方法です。歯石(しせき)は歯垢が固まって石化したもので、歯にへばりついたままにしておくとその中でむし歯や歯周病の原因菌が急激に増殖してしまいます。 歯石は歯垢とはちがい、一度ついてしまうと自分ではなかなか除去することができません。 そのため小児歯科では、歯科医師や歯科衛生士が特別な器具を使って歯や歯肉のクリーニングを行います。家で歯磨きをするだけでは除去しきれない汚れや歯垢を綺麗に取り除くことで、お口の中を健康な状態に保ちます。それと同時にむし歯や歯肉炎のチェックもしています。 むし歯や歯周病を予防するためには、定期的にこのような歯の検診を行うことが大事です。 歯磨き指導 歯科医院で定期的に歯石などを除去していたとしても、お家での日々の歯磨きは欠かすことができません。歯垢が歯石になるまでには24時間かかるといわれているので、24時間以内に歯垢を除去すれば歯石になってしまうことも防げます。 小児歯科では、クリニックでのメンテナンスを行う時に、自宅での歯磨き指導もおこないます。子供のころから正しい歯磨き方法を覚えておくことは、将来の歯の健康の為に必要不可欠です。 フッ素塗布 歯の表面は、エナメル質とよばれるものでコーティングされていて、むし歯を予防する為にはこのエナメル質を守ることも重要です。 フッ素には、歯のエナメル質を虫歯の原因菌からでる酸から守る働きがあります。 またその他にも虫歯菌によってダメージを受けた歯の再石灰化を助けたり、虫歯菌の働きを抑制する働きもあります。 小児歯科では、このフッ素を歯に塗布することで、歯を虫歯菌から守るための処置を行います。歯科で使うフッ素は濃度が高いので、6か月に1度塗布することで効果を持続することができます。また、ドラッグストアなどで買えるフッ素成分を入れた歯磨き粉を自宅でも使用することで、フッ素の効果を高めることができるのも科学的に証明されています。 ②生え変わったばかりの永久歯のむし歯予防治療 乳歯は総合で20本生えますが、永久歯はその奥に二本ずつ生えて全28本になります。(親しらずを除く) 6歳ごろに乳歯の奥に生えてくる永久歯は第一大臼歯(だいいちだいきゅうし)と言いますが、「6歳臼歯」とも呼ばれます。 6歳臼歯は今まで歯が生えていなかったスペースに出てくることもあり、自宅での歯磨きで一番磨き残しが多くむし歯になりやすい歯です。 さらに、生え始めの頃の永久歯はまだ完全に組織ができていないため、虫歯の原因菌の感染への抵抗力が低い状態です。 そのため、小児歯科では生え変わって間もない6歳臼歯などの永久歯にむし歯予防の為の処置を行います。 フッ素塗布 永久歯のむし歯予防にも、乳歯のむし歯予防と同じようにフッ素が使われます。 乳歯と同様に6か月に1度塗布することで効果を持続することができます。 シーラント 臼歯は文字の通り、「臼(うす)のように食べ物をすり潰して体に栄養を取り込みやすい食塊にする」役割があります。そのため、臼歯には臼のように上部(咬合面)に少しごつごつした臼のような溝(小窩裂溝しょうかれっこう)ができています。歯の上に食べ物を乗せてすり潰すと、どうしても溝に食べかすが残りやすく、むし歯ができやすい環境になってしまいます。 そのため、歯科ではその歯の溝に食べかすが残りにくくするために埋めてしまい、さらにフッ素を含んだ薬剤を塗ることで虫歯の原因菌の感染を予防しています。 シーラントで埋める厚みはほんの少しなので、物をすり潰すのに影響することはありません。 ③乳歯の虫歯の治療 むし歯は正式名称を「う蝕」といい、むし歯の原因となる細菌が歯に感染することにより起こります。 う蝕は、初期の治療とその後の治療は感染の進行具合で変わってきます。 進行したむし歯治療は大人とほぼ変わらないため、今回は初期う蝕に関してのみ紹介します。 フッ素塗布 小児の麻酔などを使う歯科治療は、患児にとっては「怖い」体験となってしまうことが多くあります。そのため、う蝕がまだ小さい初期の場合には、歯を削るなどの処置を行わない場合があります。 この場合、むし歯の予防処置でも用いるフッ素を患部に塗布してむし歯の進行を防ぎます。 コンポジットレジン充填 前歯などの歯と歯の隙間などは食べかすが残りやすく、むし歯ができやすい場所です。 むし歯になってしまうと黒くなって目立ってしまうこともあります。 銀歯などの詰め物をつけるほどむし歯が進行していない場合には、患部を削り取りコンポジットレジンというプラスチックの詰め物をする治療を行います。 コンポジットレジンは歯と同じような色をしているので治療痕も目立ちにくく、特殊なUV光線を充てて硬化します。 ④小児矯正歯科治療 歯は、噛み合わせが少しずれてしまったりするだけで、体全身にも影響がでてしまいます。 子どもの頃の噛み癖や指しゃぶりなどの影響や生まれつきの骨格の問題などで、かみ合わせや歯並びなどに問題が起きている場合には、矯正歯科治療を行います。 小児歯科矯正は「第一次歯科矯正」とも呼ばれ、乳歯が生えそろった時期から永久歯に生え変わるまでに行う治療です。 小児歯科矯正では、歯並びだけではなく顎の成長を制御したり口の中を広げて永久歯がキレイに並ぶスペースを確保する為の治療なども行います。 今回は、歯並びをきれいにするための矯正歯科治療法についてご紹介します。 ワイヤー矯正治療法 ワイヤー矯正治療法は、歯の表面にブラケットという装置を接着し、そこにワイヤーやゴムなどを引っかけて力をかけ、歯を動かしていく治療法です。 歯に強い力をかけて矯正力が強いため、広い範囲や複数の歯の移動に適しているというメリットがあります。 歯に比較的強い力をかけて動かすので歯や顎が痛いなどの症状が出たり、ワイヤーなどの装置が口の中の粘膜や舌に当たって傷になってしまうことがあります。 また、患者さんが自分で装置を取り外すことはできないので、歯磨きなどの口腔ケアがしにくいため、むし歯や歯周病のリスクも高くなってしまうなどのデメリットがあります。 マウスピース矯正治療法 マウスピース矯正治療法は、患者さんの口から採得した歯型からマウスピースを作製し、そのマウスピースを少しずつ交換していくことで歯を動かしていきます。 マウスピースによる矯正力はあまり強くはないため、狭い範囲や部分的な矯正治療に適しています。 マウスピースは1日のうち歯科医師に指示された時間のみ装着するので、それ以外の時間は患者さんが取り外すことができます。そのため、歯に強い力がかからないので治療による痛みが少なく、歯磨きや食事も装置を取り外した状態ですることが可能なため、むし歯や歯周病のリスクを抑えることができるのがメリットだといえます。また、マウスピースは柔らかい素材なので口の中を傷つけることもなく、水洗いなどができて清潔に保ち快適に使用することができます。 愛知県や東京都に医院のあるプルチーノ歯科・矯正歯科では、3Dスキャナーで患者さんのお口の中の情報を読み込ませていただき、その情報をもとに精密なマウスピースを作製して治療ができるインビザラインシステムを導入しています。キッズのインビザライン矯正「インビザライン・ファースト」も導入しており、院長先生をはじめインビザライン矯正治療の専門的な知識と技術や経験を持っていると認定されたインビザドクターが、患者さんのお口の中に関する質問や悩みを聞きながら治療計画を立ててくれるので、安心してマウスピース矯正治療を受けることができます。 24時間webからアクセスして矯正歯科治療の無料相談の予約ができます。患者さんの相談内容などの個人情報保護にも対応していますので、ぜひお気軽にご利用ください。 ここまで、小児の専門の歯医者ではどのような治療が行われていくのかを解説してきました。 現在インターネットで小児歯科医院を検索するとたくさんのクリニックのホームページが出てきますが、医院によって行う治療内容などはそれぞれ違います。 また、治療を担当する歯科医師やスタッフの小児歯科医療に関する知識や技術などに関しても、医院によって大きな差があるのが現状です。 医院を調べるときには、サイトの口コミの内容や良い悪いの評判や情報だけではなく治療内容や歯科医院の専門的な知識と技術に関する項目の掲載内容や女性の歯科医師も在籍しているかなども見ておきましょう。 その他にも抜歯やインプラントなどの口腔外科治療に対応しているかや、土・日曜日や祝日などの休診日や木曜日や土曜日などの診察時間に関しても確認しておくとさらに便利です。また、通院する時に公共交通機関を降りた後に徒歩でかかる時間の目安や、駐車場の数や歩く距離などが分かっているといざという時に助かりますので、詳細を確認しておくことも、お子さんと通う歯科医院を探す時にはおすすめします。 サイトの更新があまりされていないこともあるので、最新の情報は電話で確認しておくのも重要です。その際に、親切な対応をしてくれるかどうかもチェックしてみてください。 ご自宅や学校からや最寄りの駅から近いエリアの安心してファミリーで通える小児歯科を受診前にインターネットなどで検索して探したい時には、この記事でご案内した治療などが受けられるのかぜひ確認してみてください。 みなさんの希望にあった歯科医院が見つかりますように。
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専門性の高い小児歯科矯正医をみつける重要性 子どもさんが通う病院や診療所などの施設を選ぶときに、どのようなことを考えて探すのでしょうか? 「家の近く」「幼稚園や学校の近く」であったり、「駐車場が多い」や「公共交通機関で通いやすい」など、それぞれのファミリーのライフスタイルによって歯科医院を選ぶ患者さんも多くいらっしゃると思います。 この記事では少し視点を変えて、どんな歯科医師が在籍しているかで歯科医院を決める基準についてご案内します。 一般的な歯科治療以外に専門的な治療をうけたいと思っても、どのように探したらいいのかわからない時などに参考にしていただければと思います。 日本国内には歯科医師がそれぞれの専門性などを高めるために所属する学会が多く存在しています。 公益社団法人日本小児歯科学会は、小児歯科医療を今以上に向上し発展させて小児口腔保健の充実と増進に寄与することで、より良い環境の社会を作る事を目指しています。所属している歯科医師は、学問的・技術的な向上はもとより、関係する全ての領域と連携して総合的に小児歯科学の進歩や日本国民への知識の普及に貢献して、医療に関する学術文化や国民の福祉と発展に寄与するのを目的として作られた団体です。 日本小児歯科学会の認定医とは 国民に対して安心で安全な歯科医療の提供とそれぞれの地域での小児歯科医療の核となる人材の育成に取り組むため、小児歯科医療に関しての専門的なガイドラインに沿った知識と技術をもち、公益的使命と社会的責任を有する歯科医師を小児歯科専門医と位置づけています。 それ以外の学会などの認定医とは 日本では、日本小児科学会以外にも口腔外科や老年歯科など多くの歯科専門分野があり、それぞれの学会で認定医を認定しています。 認定医の認定基準は学会によって違いますが、歯学部を卒業して歯科医師となった後にそれぞれの学会によって指定された内容の研修や一定以上の臨床経験などの基準や条件を満たし、審査に合格されると認定医と認められます。また、認定医は一定期間が過ぎると更新が必要となっていて、認定医には常に新しい知識と技術が求められています。 多くの場合、乳歯(こどもの歯)は6歳ころから生え変わり、15歳頃までには永久歯(大人の歯)に全て生え変わります。 乳歯が上下左右合わせて全部で20本であるのに対して、永久歯は28本がはえてきます。 歯の生え変わりと同様に骨格も成長していくので顎骨なども大きくなっていきますが、永久歯がきれいに生え変わるスペースが将来的に確保できないと判断されたり、先天性の疾患や遺伝上の問題で永久歯が正常な歯列にならないと予想される場合には、歯科医師の判断で子供の頃から矯正歯科治療を行うことがあります。 また、小児歯科矯正治療は永久歯が生えるときのスペースを確保する事だけが目的ではなく、子どもの時期から歯並びなどの問題で上下の歯の咬み合わせの機能がうまく作用できずに食物をうまく摂取できず栄養不良などを予防するためにも行われることがあります。 それ以外にも、歯がうまく噛み合わなかったり(不正咬合)、口をうまく開けたり閉じたりできない場合(開口障害)などで言葉の発音がうまくできなかったり、顎の痛みがある場合(顎関節症)にも、歯科医師が検査などの上で必要だと診断した場合には子どものことから歯科矯正治療を開始する場合があります。 小児歯科矯正は、歯並びを整える以外にも顎骨の成長を促したり抑制して形態を整えたり、小学生くらいになると口の周りやお口の中の筋肉の成長を促すプレオルソ治療などで口の中の環境を整える治療法を行うこともあります。 また、矯正歯科治療に加えて外科手術などの治療を行う場合もあります。 ここでは、歯の位置や向きを整えて歯並びを整える為の小児歯科矯正治療の方法に関して説明していきます。 ・ワイヤー矯正治療法 ワイヤー矯正治療法は、歯の表面に接着したブラケットという装置にワイヤーやゴムなど負荷をかける事のできる器具をつけ、歯に力をかけることで歯がならぶスペースを拡大したり目的の位置や状態に歯を整えてかみあわせなどを治していきます。 装置は定期的に歯科医院に検診に通った時にメンテナンスをし、ワイヤーなどの調整と口腔ケアなどの処置を行いながら、治療を進めていきます。 そのため、患者さんは自分で矯正装置を取り外すことはできません。 ワイヤー矯正治療法は、歯にワイヤーやゴムで比較的強い力をかけて動かしていくので、広範囲にわたって歯を動かしたり一度に複数の歯を治療できることがメリットとしてあげられます。 しかし、強い力をかけることで治療に伴う痛みが口の中や顎に出てしまったり、肩こりなどが起きてしまうことがあります。 また、矯正装置を取り外すことができないので器具で舌や口の中に傷ができてしまった場合に取り外しができなかったり、食事の時や歯みがきをする時に矯正装置が邪魔で口の中に食物残渣が残りやすく、むし歯や歯周病になってしまうリスクが高くなってしまうことなどが、デメリットです。 ・マウスピース矯正治療法 マウスピース矯正治療法は、患者さんの口の型から作成したマウスピースを使用して歯を少しずつ動かしていきます。 マウスピース矯正治療は1日のうちの決まった時間だけ装着します。定期的に診療室にフッ素塗布やメンテナンスに通いながら歯科医師の指示に従いマウスピースを交換していき、理想の歯並びに近づけていきます。 ワイヤー矯正治療法に比べると、歯を動かす力は弱いので部分的な矯正治療に適しています。 マウスピースは患者さんが自分で取り外しができるので、1日の決まった時間装着していれば、食事や歯磨きの時には取り外すことができます。そのため、ワイヤー矯正治療法に比べると食物残渣や歯垢が残ってしまう影響で歯周病や虫歯になってしまうというリスクは低く抑えることができるのがメリットといえます。 また、治療に使うマウスピースは透明に近く柔らかい素材なので、装着時にも外からはわかりにくく、口の中を傷つける心配もあまりありません。また、マウスピースは水洗いもできるので、さらに歯周病や虫歯になるのを予防することができます。 しかし、歯科医師に指示されたタイミングでの新しいマウスピースへの交換や、マウスピースの毎日の装着時間をしっかりと守らないと、治療完了後の結果がうまく出ない場合があることがデメリットです。 愛知県名古屋市のプルチーノ歯科・矯正歯科では、小児の歯科治療や矯正歯科治療も行っています。 さらに、小児専用のマウスピース矯正歯科治療インビザライン・ファーストも導入しています。インビザライン・ファーストは、大人のためのマウスピース矯正治療法インビザライン・システムを使った治療法です。 患者さんのお口の中の情報を3Dスキャナーを使ってコンピューターに取り込み、その情報を基にマウスピースを作成していきます。 従来のシリコンなどでの型取りは、子どもさんの場合は感触が気持ち悪くて取れないこともありますが、3Dスキャナーならば問題なく採得することができます。また、シリコンの歯型よりも精密に情報を得ることができるので、より正確なマウスピースを作ることができます。 マウスピース矯正は患者さん自身が毎日マウスピースを装着しなければいけないので、続けていくうちに面倒になってしまうなどモチベーションが下がってしまうことがあります。しかし、インビザライン・システムではお口の中の状況を院内のコンピューターで再現し、完成した図も作成して表示することができるので、高いモチベーションを維持しながら治療を進めることができます。 医療法人鸞翔会プルチーノ歯科・矯正歯科では、院長をはじめとしたインビザライン・システムに関する豊富な知識と十分な経験と技術をもっていると認定されたインビザドクターと歯科衛生士などのスタッフが治療やサポートなど丁寧に対応しますので、安心して治療を進めていくことができます。 患者さんの子どもたちが安心して受診できる歯医者さんをみつけるためには、やはり歯科医院の情報をしっかりと集めておくことが重要です。 気になるデンタルクリニックがどのような治療をおこなっているのか、どんな歯科医師が治療を担当するのかは、最近ではホームページなどで確認できる歯科医院は増えています。 実際に歯科医院に行く前には、ビルの何階にあるかや近くのエリアの駐車場のありなしや駅からの距離、祝日や日曜日、木曜日などの診療時間などwebサイトに掲載されている情報を検索して仕入れておくのも大事なポイントです。 また、矯正歯科治療などを始める前には、どのような治療が患者さんの状態に適しているのかを、矯正相談などで聞いてみるのも重要です。 どんな悩みがあるのか、どんな治療を受けたいのか等を事前に歯科医師に説明しておくことで、より患者さんに適した治療計画をつくることができます。そのプランをもとに治療を進めることで、治療結果に納得できる治療を受けることができると思います。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、24時間ホームページから矯正に関する無料相談カウンセリングのご予約を受け付けています。お気軽に是非ご利用ください。
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