歯科で矯正する時に保険は使えるの?医療保険とレセプトについて
24.10.22
カテゴリ:BLOGインビザラインマウスピース矯正ワイヤー矯正一般歯科矯正歯科
日本は世界で少ない国民皆保険制度を取り入れた国 「国民皆保険」という言葉を知っていますか?これは日本の医療保険の制度の事で、「原則として日本国民全員が公的医療保険に加入し保険料を支払うことで、医療行為を受ける時のお互いの負担を軽減する制度」の事です。 「自助・共助・公助」でいうところの、「共助」にはいります。また、医療保険制度の安定のために税金も使われているので、「公助」でもあります。 海外の多くの国々では、医療保険の加入は個人でのみ行うもので入っていないという人も多くいます。そのため、同じ医療行為を受けたとしても負担金が大きく違ったり、場合によっては医療行為を受けることができないこともあります。 このような海外の国々に比べると、日本は医療行為を安心して受けることができます。 日本に住んでいる人は、基本的に国民健康保険や共済保険、社会保険健康組合保険などの、公的医療保険に加入しています。どの保険に加入するかは勤め先や年齢にもよって違いますし、負担する毎月の保険料に関してもそれぞれ違います。 また、病院の窓口で支払う治療費の負担割合も人によって違います。 保険料や負担割合は、その人の年齢、家族構成や経済状況などによってそれぞれの医療保険組合が決定しています。 公的医療保険を使って診療を受けることができるのは、保険医として認められた医師による治療のみです。そして、保険医が医療行為を行う医療機関の事を保険医療機関といいます。 保険医療機関に診療の対価として支払われる費用の事を「診療報酬」と呼び、医療行為ごとに厚生労働大臣が定めた保険点数を合算していくことで、算出します。 保険点数は「1点=10円」と定められていて、全国どこでも同じように適用されます。 こうして算定された診療報酬のうち、患者さんの加入する医療保険組合が定めた負担割合の金額を窓口で受け取り、残りは医療保険組合に申請して支払ってもらうのです。 この申請のことを「保険請求(レセプト請求)」と呼びます。保険請求は翌月の10日までに各保険組合に申請を出して受理されると、診療報酬を受け取ることができます。 保険医療機関の窓口で保険証やマイナンバーカードの提示を求められるのは、その人がどの医療保険組合に加入しているのかと負担割合を確認するために重要なことなのです。 公的医療保険に定められている治療内容(保険医療)は限定されていて、場合によっては希望したような医療行為を受けることができないこともあります。 保険医療では、「この傷病名の場合は、この治療」という風に、傷病名ごとに行える治療内容が限定されています。保険医療に適用される治療は、「多くの人が該当する治療法である」などいくつかの条件によって定められています。 これは、公的医療保険が加入者の支払っている保険料から診療報酬を支払うため、できるだけその診療報酬の金額を高くしないためのものです。 例えば、『がん治療のために新しい治療法を受けてみたいけど、その治療法がまだ新しくて効果が必ずでるとは認められておらず、公的医療保険に定められていない』などの場合には、患者さんが全ての医療費を支払う必要があるので、高額な医療費を負担することになります。 このように、公的医療保険外の医療行為を「保険外医療」といいます。 その他には、「肌をきれいにしたい」や「脱毛したい」など見た目をきれいにするための医療行為は、『ケガや病気が理由ではない医療行為』に該当するため傷病名をつけることができません。この様な場合には、保険外医療とみなされます。 保険外医療は患者さんご自身の費用負担は大きくなりますが、そのかわり自分に合った自由度の高い医療行為を受けることができるというメリットもあります。 歯科では、保険医療と保険外医療の内容はどのように違うのでしょうか。 歯科医院で行う治療に関しては、他の診療科よりも保険外医療を使う場面が多くあると思います。 たとえば、インプラント治療も保険適用はされません。インプラント治療は歯を失った箇所に金属などの素材で作られた土台を顎骨に埋め込み、その上に被せものをつけるといった外科手術が必要な治療です。 しかし、歯を失った場合にはインプラント治療以外にも「入れ歯」や「ブリッジ冠」などの保険適用になる治療法があります。入れ歯やブリッジ冠は外科治療をする必要がなく、安全性も高いので多くの人が受けている治療法です。インプラント治療は、現状では治療を受ける患者さんも入れ歯やブリッジ冠に比べると少なく、「見た目をきれいにするため」などの医療目的以上の理由もあるということで、保険適用外となっています。 他にも、むし歯の治療後に被せる冠に関しても保険外医療のものがあります。 前歯の冠を入れる場合には、保険適用の治療では合銀で鋳造されている前面のみが白い陶器で内側(口蓋・舌側)は銀色のままの補綴物(ほてつぶつ)を装着する処置が行われます。 医療行為を行うという意味であればそれでも問題ないですが、審美的な理由で内側も白い補綴物(セラミックなど)にしたい場合には保険外医療となります。 最近では、保険適用の補綴物のなかにもプラスチック製の前面が白くなっているものもありますが、これは強度の問題などから適用されるための条件が厳しく定められています。この場合は保険医が条件を満たしていると判断した場合のみ、保険適用の治療として認められます。 また歯を白くするためのホワイトニング治療などは、ケガや病気が理由ではなく審美的な目的とみなされるため、保険外医療となっています。 では、矯正歯科治療の場合はどうなのでしょうか。 矯正歯科治療は、保険医療と保険外医療の両方のケースがあります。 矯正歯科治療の目的は、咬合不全(咬み合わせが上手くいかず、食事や呼吸をすることなどに問題がある)の改善や顎変形症(顎が変形したことが原因で、痛みなどがある)の治療目的の場合と、見た目が悪く歯並びをきれいに直したいなどの審美的な目的の場合が考えられます。 ①「厚生労働大臣が定める疾患」が起因した咬合異常に対しての矯正歯科治療 ②前歯か小臼歯(臼歯のうち前から2本目まで)の永久歯が上手く生えてきていないことで咬合異常が起きていて、特別な外科手術を必要とする状態の場合に行われる矯正歯科治療 ③顎変形症による特別な手術をする場合の手術前または手術後に行われる矯正歯科治療 この3つに該当した場合には、矯正歯科治療に医療保険が適用されます。 しかし、この条件を満たす患者さんはあまり多くないと思われるので、矯正歯科治療を保険医療として受けるのは難しい場合が多いと思われます。 ですが、保険外医療の場合には患者さんそれぞれのニーズに合った治療方法を制限されることなく選ぶことができます。 保険外医療は必ずしも必要な医療行為では無いこともあるかもしれませんが、私達の生活を豊かにするためには必要なものだと思います。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、痛みも少なく見た目にも目立ちにくいマウスピースを使った最新の治療法、インビザライン矯正を行っています。患者さんそれぞれのご希望やお悩みに合わせた治療を一緒に考えながら計画して行いますので、安心してご相談ください。
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矯正歯科の歴史を知っていますか? 今では当たり前に見かける矯正歯科治療ですが、いったいいつから始まったのでしょうか? 実は、矯正歯科の歴史はとても長いのです。今回は、矯正歯科の歴史をひも解いてみたいと思います。 矯正歯科とは、顎や口腔(口の中)の機能が正常に使えるようにするために、上下の顎の形や位置を調整したり歯の位置や向きを動かす治療法です。審美(見た目)的に口の周りをきれいにするために矯正治療を行うこともあります。 顎や口腔の機能に問題があると、不正咬合や顎関節症などにつながります。 また、最近では頭痛や肩こりなどの全身症状にも関係しているということがわかり、注目されています。 それ以外にも歯並びが悪いと歯磨きなどの口腔ケアが難しくなるため、むし歯や歯周病になりやすくなります。 医学的な研究によって、「むし歯や歯周病の原因菌が認知症や心臓病などの原因になる事がある」ことが近年では明らかになってきました。 これらの事から、とても重要な歯科治療の一つだといえます。 矯正歯科に関する歴史的な記録は、古代ローマ時代までさかのぼることができます。 古代ローマ帝国は、現在から2800年ほど前の紀元前800年ころから1000年にわたり栄え、イタリア半島から地中海全域を支配したとても大きな文明でした。この文明のなかで、哲学や科学・医学などが目覚ましい発展をとげました。 古代ローマの中のエトルリアという地域で、この時代のある少女の頭蓋骨が発見されました。彼女の下の歯には前歯から奥歯にかけて金属製のバンドがつけられていて、研究者や歯科医師のあいだでは「歯の矯正が目的だったのではないか」と考えられています。 この地域に住んでいたエトルリア人は、装飾品なども多く出土していることから非常に裕福で美意識が高かったと考えられていて、この金属製のバンドも歯をきれいに並べる為の装置だったと考えても不思議ではないようです。 また、同じ時代の古代ローマの遺跡から、医師が子どもたちに対して「歯が生えてきたら、正しい位置へ指で押しなさい」と伝えたという文献が残っています。今では指で歯を押して動かすことはおすすめしませんが、この時代から歯を正常な位置に戻すという考え方は医師の間ではあったという事でしょう。 その約2000年後、1728年にフランスのフォシャールが書いた「歯科外科医 あるいは歯の概論」という本の中で、「フォシャールのバンド」と呼ばれる歯並びを広げるためのリボン状の金属装置が提案されています。 この装置が、現代の歯科矯正装置の源流になっています。 その後、矯正歯科はアメリカにわたり大きな発展を遂げます。 1880年に、キングスレーによってより実用性が高く効果的な歯科矯正装置が発表されました。 また、1900年初頭にはエドワード・アングルが世界初の歯科矯正学を学ぶ学校を開校しました。アングルはさまざまな症状に合わせた治療法を提案し、効率的に歯を動かすことのできる「エッジワイズ法」を発明しました。 エッジワイズ法は、歯の表面に装置をつけてワイヤーを締めることで歯を動かすという、今でも広く使われているワイヤー矯正治療法の基礎です。現在では歯科矯正の基本理論とされています。 キングスレーとアングルは、「矯正歯科学の父」と呼ばれています。 では、日本ではいつ頃から歯科矯正治療ははじまったのでしょうか。 日本でも、1900年ごろのアメリカでの矯正歯科学の発展に注目が集まり、留学して歯科矯正学を学ぶようになっていきました。明治から大正時代、昭和初期にかけて日本でも歯科矯正が始まりましたが、当時の日本では物資を手に入れる事が難しく実験的な物にとどまっていました。 その後、第二次世界大戦後の1950年代までは、歯科矯正治療は一般的には普及していませんでした。当時の手法では矯正装置を歯に固定するのが難しく効率的に力を加えることができなかったため、想定通りの治療成果を出すのは難しかったようです。 そのなかで、1971年に、東京医科歯科大学の三浦不二夫教授によって開発された「ダイレクトボンディング法」は、たいへん画期的な技法でした。 この技法は、歯の表面にブラケットという装置を歯科用接着剤でつけてしまうことで、器具が外れにくく効率的に歯に力を加える事ができるようになりました。 ダイレクトボンディング法は、現在では日本だけでなく世界中で歯科矯正治療法の一つである「ワイヤー矯正治療法」で使われるスタンダードな技法となっています。 ワイヤー矯正治療法は、歯にブラケットを装着してワイヤーとゴムをひっかけてその引力で歯を動かしていく治療法です。今では歯の裏側に矯正器具を装着する「インダイレクトボンディング法」なども使われるようになり、歯科矯正治療方法には多くのバリエーションが増えています。 近年の歯科矯正治療法には、大きく分けるとワイヤー矯正治療法とマウスピース治療法があります。 ここまではワイヤー矯正治療法の歴史をみてきましたが、マウスピース矯正法はどのように進歩していったのでしょうか。 マウスピース矯正法は、一日のうちの一定時間にマウスピースを歯に装着することで、少しづつ歯を動かしていく歯科矯正治療法です。ワイヤー矯正治療法のよりも目立ちにくく、取り外しをすることができるのでストレスも少なく、衛生的にも快適に治療を受けることができます。 1954年にオーストラリアのレイモンド・ベッグという矯正歯科医によって、ベッグ法という治療法が提案されました。 これは、装置の強い力によって歯を動かすエッジワイズ法とは違い、継続的に歯に弱い力をかけることによって動かす方法です。これが、マウスピース矯正治療法のベースの考え方になっています。 マウスピースを使った矯正方法の歴史はそれよりも古く、1920年頃には矯正歯科医スナイダーによってプラスチックのマウスピースを使った矯正治療が行われていました。 当初は、口の中をアルジネート印象材(粘土状の物)で型を取って模型をつくり、そこからプラスチック製のマウスピースを作製していました。しかし精密な模型を作ることは難しく、なおかつマウスピースを作製するのにも非常に時間が長くかかりました。 現在、マウスピース矯正の最新システムとして注目されているインビザラインシステムは1997年にアメリカのアライン・テクノロジー社によって開発され、世界各国で使われています。日本では、2006年から治療に導入されるようになりました。 インビザラインシステムは、開発されてから今までの20数年で研究を重ね常に進化しているシステムです。 当初は印象材を使って歯型をとった模型をコンピューターに取り込み、PCで完成図に向けての治療計画をたて、その計画にそった模型を作成し、それを基にマウスピースを作製していました。 その後、2011年ごろから口の中を直接スキャンしてデータをPCに取り込んで、それを基に3Dプリンターでマウスピースを作製することのできるシステムへと進化していきました。このシステムが開発された事により、現在ではほぼ全ての工程がデジタルで行えるようになりました。 デジタル化したことによって、模型の変形などもなく正確なデータをPCに取り込んで、患者さんの口の中を正確に再現してマウスピースを作ることができるようになりました。また、歯型を取る不快感も無いことから子どもでも簡単にマウスピースを作ることができます。 現在ではインビザラインシステムのほぼ全ての工程を歯科医院内で行うことができるようになり、患者さんが来院する回数も少なく、治療時間も短くできるようになりました。 また、患者さんと歯科医師が矯正のシミュレーションを見ながら治療計画を立てることができるので、安心して治療を受ける事の出来るシステムになっています。 これからも進化を続けていくインビザラインシステムは、マウスピース矯正の先覚者でありつつ先頭を走る存在だといえます。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、インビザラインシステムを導入しています。また、インビザラインシステムの専門的な知識や技術を持ったインビザドクター認定医が、治療を行います。 ぜひ、24時間利用できるweb予約から治療相談を予約してください。
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たくさんある歯科医院の呼び方 街中にある歯科医院の看板に「矯正歯科」「口腔外科」「一般歯科」と書いてあるのを見たことがありますか? 色々書いてあるけど、結局はどんなことをしている歯科なのかはよくわからないこともあるかもしれません。 看板は、わたしたちに色々な情報を伝えるためのものです。 選挙の看板には選挙の立候補者の情報が書かれていて、お店の看板にはそのお店の特徴や商品について書いてあります。 歯科医院の看板には、その歯科のある場所やどんな治療を行っているかなどの情報が載っています。ですが、歯科の場合には特別な決めごとがいくつかあります。 標榜科目とは、どのような診療を行っているかの種類(科目)の情報です。医療法の中で、歯科医院は限られた内容しか広告してはいけないと定められています。これは、患者さんがたくさんの広告から自分の行きたい医院を選びやすくするための法律です。 例えば、同じ治療内容でも「う蝕治療」と「むし歯治療」では、違う内容に思えてしまいます。 標榜科目として認められているのは 歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科 の4つのみです。 「〇〇歯科」や「△△矯正歯科」などは、標榜に適した歯科医院の名前であるという事です。 歯科医院の名前だけではなく、どのような治療を行っているかという案内でも標榜は使われています。標榜は一つではなく「小児矯正歯科」のように4つの中で合わせて使うこともできます。 「歯科」という標榜について 「歯科」は、歯科医療機関であればどのような治療を行っている歯科医院でも当てはまります。最近では「一般歯科治療」と治療内容を説明してある歯科医院もあります。むし歯治療や歯周病治療など、広く診療しているところが多く、一般歯科とだけ書いてある歯科医院では専門的な治療をしている所は少ないようです。 「歯が痛くなったので、治療をしてほしい」「歯石を取ってほしい」などの時は、「歯科」という標榜の歯科医院にいかれて問題ありません。 「口腔外科」という標榜について 「口腔外科」とは、口腔(口のなか)や顎、顔面などの疾患を扱う歯科の事です。一般歯科では難しい親知らずの抜歯を行ったり、腫瘍の摘出手術を行ったりします。大学病院などの診療科の一つとしてある事が多いですが、歯科医院でも口腔外科を標榜している歯科医院はあります。歯科医院の場合は、抜歯やインプラント治療などを行っている所が多いです。 設備もスタッフも、口腔外科に特化した専門的な歯科医院です。 「小児歯科」という標榜について 「小児歯科」では、その字のごとく小児(子ども)を対象とした診療を行っています。以前は「むし歯ができてから歯医者に行く」というイメージが強く、子どもにとって歯科は少し怖いイメージを持たれることが多かったと思います。しかし今は「むし歯にならないように歯医者に行く」という考え方が浸透しているため、子どもの頃からむし歯予防をする事がスタンダードになってきています。 小児歯科は、生まれて初めて歯科医院にきた子どもさんでも緊張せずに処置を受けることができるように、色々と配慮がしてあります。例えば診療室の壁に子どもの好きな動物の絵が書いてあったり、子どもが好きなアニメをモニターで映しながら治療をする歯科医院もあります。 歯科のファーストステップとしては、親も子も安心して通うことができます。ただ、小児歯科の場合は大人の診療は行っていない場合もあります。ご家族で同じ歯科に通いたいと思われる方は、歯科医院に確認してみてください。 「矯正歯科」という標榜について 「矯正歯科」は、歯並びや噛み合わせを改善するための治療を行います。歯や顎骨に矯正器具をつけて位置を動かします。 矯正歯科治療は専門性の高い治療をおこなうため、高度な専門知識と熟練した技術が必要です。他の歯科治療に比べると費用も高く、治療期間も長くかかります。 しかし歯科医院が標榜するには特別な資格などは必要なく、どのような歯科医院でも標榜することができます。矯正歯科治療を受ける歯科医院を受けるときには、歯科医院のHPなどを確認して矯正歯科の十分なスキルを持った専門医がいる事を確認してから決めましょう。 標榜での治療科目の違いは説明しましたが、「歯科」と「矯正歯科」は具体的には何が違うのでしょうか。 「歯科」では、主にむし歯治療や歯周病治療などを行います。具体的にはむし歯を削って被せものを装着したり歯を抜いたり、歯周病治療のために歯石の除去や歯ブラシ指導を行います。 また、簡単な外科治療やインプラント治療などを行ったり、部分的な矯正歯科治療を行う歯科医院もあります。 しかし、標榜に「歯科」としか表記がない場合は難しい外科処置や、歯を大きく動かすような矯正歯科治療はしないことがほとんどです。専門的な知識や技術がある歯科医院は、医院の特徴として「口腔外科」や「矯正歯科」を表記していることが多いからです。 「矯正歯科」では矯正歯科治療を主にした治療をおこないますので、ほとんどの医院で矯正歯科治療に関しての技術や専門的な知識を持った専門医がいます。ただし、標榜を見ただけではどれほどの専門的な知識や技術を持っていたり、どんな矯正歯科治療を得意としているかまでは分かりません。 歯科医院のHPなどをみてどのような治療を行っているのかや歯科医師の経歴などを確認しておきましょう。 先ほどお話ししたように、「歯科」ではむし歯治療などを主に行っていて「矯正歯科」では矯正歯科治療を主に行っています。 では、「矯正歯科」ではむし歯治療や歯を抜いたりはしないのでしょうか。これは歯科医院によっては異なりますが、矯正歯科の中には矯正歯科治療以外は行っていない医院もあります。 矯正歯科治療は歯に器具を装着したりする場合もあり、歯ブラシがうまくできずにむし歯になるリスクが高くなります。それに、矯正治療中はお口の中の状況が大きく変化していくこともあって、むし歯になってしまうこともあります。 また、矯正歯科治療の内容によっては抜歯をしなければならない場合もあります。 こういった場合は、通っている矯正歯科とは別に「歯科」に通う必要があります。 矯正歯科治療のみを行っている歯科医院は専門性が高く難しい矯正歯科治療などにも対応している場合が多いですが、このようにいくつもの歯科医院に通わなければいけない場合もある事を理解しておくことも重要です。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、歯科医院の名前にもあるように「歯科」も「矯正歯科」もどちらも標榜しています。 むし歯や歯周病治療のみで通うこともできますし、もしも矯正歯科治療の途中でむし歯になったとしてもプルチーノ歯科・矯正歯科であれば安心してむし歯治療を受けることができます。 矯正歯科治療に関しても最新治療を取り入れていて、むし歯や歯周病になるリスクが低いマウスピースを使ったインビザライン矯正を受けることもできます。また、子どものためのインビザライン矯正「インビザライン・ファースト」も導入しており、子どもの矯正治療や歯科治療にも対応しています。 ご家族みなさんで「歯科」としても、「矯正歯科」としても通っていただくことができます。
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大人の矯正歯科治療について 矯正歯科治療は、以前は子どもがしているイメージが大きかったと思います。しかし今は、大人になってから矯正歯科治療を始める患者さんも多くいらっしゃいます。 ここでは、大人の矯正歯科治療についてご説明します Contents1 2 2.1 ・口の周りの外観(見た目)が気になるので、歯並びなどをきれいにしたい2.2 ・咬み合わせを良くしたい2.3 顎が痛くなりやすい(顎関節症)ので、症状を改善したい2.4 ・以前から矯正歯科治療がしたかったので、費用や時間に余裕ができた今から始めたい3 3.1 ①口の中や顎の状態を整えるため3.2 ②将来的に歯並びや顎の位置などに問題が出る可能性があるので、早期に治療を始める4 4.1 ①ワイヤー矯正治療4.2 ②マウスピース矯正 矯正歯科治療は、様々なことが原因で歯の位置や向き、顎の位置などが正常(見た目や噛み合わせなどの機能に問題ない)な状態とは異なっている場合に、正しい状態に整える歯科治療法のことです。 患者さんごとの治療内容によって違いはありますが、他の歯科治療に比べると時間が長くかかることが多くあります。 また、専門的な知識と技術を持った歯科医師が特殊な器具や装置を使って治療をするため、医療保険適用外な事も多く治療費もかかります。 大人になってから矯正歯科治療を始めるのは、どのような理由が多いのでしょうか。 ・口の周りの外観(見た目)が気になるので、歯並びなどをきれいにしたい 矯正歯科治療を始めようと思うきっかけとして、まず外見の悩みがあるのではないでしょうか。 写真を撮ったり、接客のお仕事で口の中が見えるときに、歯並びなどが気になる人は多いと思います。 歯科矯正治療を受けることで、気にすることなく大きくお口を開けて笑ったりすることができるようになります。 ・咬み合わせを良くしたい 上下の歯の咬み合わせが良くないと、色々な問題が起きてきます。 一つには、食べ物をうまくかめないことで栄養を効率よく摂取できないことです。 また、「食べ物をよく噛む」ということが、認知症の予防につながるという研究結果も出ています。 ダイエットや健康を考えて、「よく噛む」という事を意識して食事をする人も多いと思いますが、歯科矯正治療を受けて咬み合わせを整えることで効率的に噛むことができるようになります。 さらに噛み合わせの悪さは「歯ぎしり」や「いびき」の原因にもなり、質の高い睡眠の妨げにもなります。集中力の低下などにもつながりやすく、様々な悪影響があります。 噛み合わせを改善することで、生活の質が向上していきます。 顎が痛くなりやすい(顎関節症)ので、症状を改善したい ハンバーガーを食べるときに口が開け辛かったり、歯科治療をした日や友達とおしゃべりをたくさんした日に顎がしんどくなった経験はないでしょうか。 これらは、顎を動かしすぎたり、顎関節がうまく動かないことが原因で起こります。「顎が外れそうになった」という方がたまにいらっしゃいますが、顎関節の動きが悪くなると顎が外れてしまうことも実際にあるのです。 また、顎関節症などが原因で頭痛や肩こりが起きてしまったり、体全体のバランスが崩れてしまうこともあります。 顎が問題なくスムーズに動くようになる事で、多くの体の問題を解決することができるのです。 ・以前から矯正歯科治療がしたかったので、費用や時間に余裕ができた今から始めたい 子どもの頃から歯並びなどが気になっていたけれども、費用の問題や治療に通う時間の問題でなかなか歯科矯正治療が受けられなかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 社会人になって、経済的にも時間的にも余裕ができたので矯正歯科治療を始めたいという方は結構いらっしゃいます。 今はデンタルローンやクレジット決済など、支払い方法も以前に比べると選択肢が増えたことで治療が始めやすくなっています。 ↓大人の矯正歯科治療の費用についてはこちらから↓ 一言で「矯正歯科治療を始める」といっても、患者さんごとに悩みや目的も違いますし、お口の中の状態や骨格もそれぞれ違います。 矯正歯科治療を始めたいと考えた時には、矯正歯科治療を専門的に行っている歯科医院に相談してみてください。 子どもの矯正歯科治療について 子どもの矯正歯科治療は、年齢などによって目的や治療方法などが違います。 目的によって治療を始める時期も異なりますが、だいたい3歳ごろから永久歯にすべて生え変わる14歳ごろまでに治療を開始します。 ①口の中や顎の状態を整えるため 乳歯は、胎児のときに「歯胚」という乳歯のもとになる組織ができていて、生後8か月から生え始めて3歳ごろには20本すべてが生えそろいます。 大人の歯(永久歯)に比べると小さく本数も少ないですが、子どもの健やかな成長のためには非常に重要なものです。 歯や顎の大きさなどには個人差がありますが、小さすぎたり大きすぎたりすると様々な問題が起きてきます。 乳歯の生えている位置が正常な位置とずれていると、食べ物をうまく咬み切ったりすりつぶして飲み込むことができないと、上手く栄養を体に取り込むことができず体全体の成長にも悪影響を及ぼしてしまうことがあります。 また、咬み合わせが合っていなかったり、顎の位置の影響によって、口がうまく閉じることができない場合があります。この場合は飲み物を飲むのが難しかったり、息をする時に口が空いたままで、鼻で息をしづらい「口呼吸」の状態になってしまいます。 これらの場合でも睡眠不足や集中力の低下につながってしまい、様々な面で子どもの成長の妨げになるといえます。 また、歯並びが悪い状態だとどうしても歯ブラシでの磨き残しができてしまいます。歯磨きがうまく入らない箇所は虫歯治療も難しいことが多いので、子どもにとっては治療の負担が大きくなることが考えられます。 「永久歯にそのうち生え替わるから大丈夫」と思われがちですが、乳歯のむし歯は悪化するとその後にはえてくる永久歯の成長にまで影響して、変形や変色した状態ではえてくる可能性があります。 乳歯のむし歯はできるだけ作らないこともとても重要なのです。 ②将来的に歯並びや顎の位置などに問題が出る可能性があるので、早期に治療を始める ご家族の歯並びなどの気になる事がある場合、遺伝的要因があると将来的に同じような状態になる事があります。 骨格の成長は20歳くらいまで続きます。口の中の大きさや顎の大きさなども成長とともに変化していきますが、子どもの頃から矯正歯科治療を始めることで困りごとを少なくすることもできます。 歯科矯正治療には、目的によっていくつかの治療法があります。 治療が終了する時期は、治療法や治療経過などによって違います。 状況によっては、歯をきれいに並べるためのスペースを作るために歯を抜歯することもあります。(この場合、犬歯(真ん中から4番目の歯)を抜く場合が多いです。) ①ワイヤー矯正治療 歯の位置や向きを動かして歯並びを整えるための治療法です。 歯に器具を接着して、その器具にワイヤーとゴムを繋げることで、ゴムのけん引力を利用して歯を動かします。 1か月に1度くらいの頻度でゴムのかけなおしとメンテナンスなどをしながら、治療を進めていきます。 この治療法は、歯に装置をつけたままなので、自分で取り外しをすることはできません。 口の中につけている器具やワイヤーが口の中の粘膜にあたったり、ゴムで引っ張る力が強いことで痛みを伴うこともあります。 また、取り外しをすることができないため自分で歯磨きをしにくいこともあり、虫歯や歯周病のリスクも高くなります。その為、メンテナンスの時に歯のクリーニングなどすることも重要です。 ②マウスピース矯正 歯並びを整えるために、マウスピースを使って矯正治療をする方法もあります。 これは、マウスピースを1日のうち20時間以上装着することにより、歯を動かしていく治療方法です。 1~2週間に1度、マウスピースを新しいのに交換したりメンテナンスをしながら、治療を進めていきます。 ワイヤー矯正ほど力は強くかからないため、痛みが少ないのが特徴です。 また、食事や歯磨きをする時にはできるので、ワイヤー矯正よりも口の中を清潔に保つことができます。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、マウスピースを使った最新の治療法である「インビザライン矯正」を行っています。 ↓目立たないマウスピース矯正のご案内↓ 矯正歯科治療は、体の成長途中である子どもの頃から始めた方が早く終わるともいわれていますが、大人になってから始めても決して遅くはありません。 あなたが「矯正歯科治療をしたい」と思ったタイミングで、矯正歯科治療の専門的な知識を持った歯科医院で相談してみることをおススメします。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、治療相談の予約をインターネットから24時間受け付けています。 ↓プルチーノ歯科・矯正歯科では、しっかりと矯正歯科治療のご相談にのります↓
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矯正歯科について 矯正とは、国語辞書によると「欠点・悪い慣習などを正常な状態に直すこと。」という意味になっています。つまり、気になる所や良くないもの、悪い癖などを問題のない状態に整えるという意味です。 矯正歯科は、字のごとく「矯正をする」事を専門とする歯科のことです。 では、歯科の「矯正」とは具体的にはどのようなことをするのでしょうか。 矯正歯科の主な目的は、「口の中やその周りを、問題のない状態にすること」です。 たとえば、歯並びをキレイに直すことで、見た目や噛み合わせなどを問題のない(気にならない)状態にするのも、その一つです。それ以外にも、顎の位置や大きさを整えることで、正常な状態に戻したりもします。 問題がある歯や口の周りの状態とは では、どのような状態だと「問題がある」と言えるのでしょうか。 以上の10項目に該当することがあれば、「問題のある状態」といえます。 このセルフチェックに該当するような状態だと、 食事を上手く咬み切ったり飲み込むことができない 口を上手く閉じておくことができず、いびきや鼻呼吸の原因になってしまう 歯ぎしりや顎の痛みなどが起きてしまう などの症状が起きてしまう可能性があります。 しかし、これはセルフチェックの一例です。 自分では判断できない場合やこれ以外にも気になる事がある場合は、歯科医院で相談してみましょう。 ↓こちらの記事も要チェック!↓ 他の歯科治療と何が違うの? 歯科治療は、口腔外科や小児歯科や障がい者歯科、歯周病や歯内療法など、たくさんの専門分野に分かれています。 歯科医院の看板を見ると、たくさん書かれている事もあるといいます。 あれは「標榜(ひょうぼう)」といい、その医院に在籍する歯科医師が行うことのできる歯科治療のことです。 現在の日本の歯科医師法では、歯科医師はどの分野の歯科治療でも自由におこなうことが認められています。 したがって、その歯科分野の専門知識や技術、経験が乏しくてもすべての治療内容を標榜することができるのです。 しかし実際は、それぞれの分野での専門知識、技術、経験は非常に重要なものであり、軽視することはできないものです。 このような状況の中で、患者さんとの間で治療内容などでトラブルが起きてしまうケースも残念ながら少なからずあります。 矯正歯科治療は、専門性が非常に高い医療です。歯科大学を卒業し歯科医師免許を取得した後で、またさらに矯正歯科治療を専門として修練を積んだ歯科医師が行うことで、高い効果と結果を得る事ができます。 正確な治療を行うためには、精密な検査を行ったり、特殊な機器を使います。そのため治療を行う医師だけではなく、専門的な機器やそれを扱うために専門的な技術を持ったスタッフの配備や教育体制も重要な要素となります。 このように、矯正歯科治療には、専門的な知識や技術が必要なため、それらを習得している歯科医師には認定制度があります。 それは、どんなものなのでしょうか。 矯正歯科治療は、歯科医師免許を持っている歯科医師であれば行うことができます。 しかし、専門的な知識を持った歯科医師に治療を行ってもらうことで、治療の成功率を上げることができます。 認定医・・・5年以上の矯正歯科の学識、技術および臨床経験を有している。 指導医・・・12年以上の研究や教育、および臨床経験を有している。 臨床指導医・・・さらに高度な学識や技術はもとより、豊富な臨床経験等を有している。 以上の様に、矯正歯科治療に従事した臨床経験の期間や、知識や技術をもとに認定が行われています。 日本で矯正歯科治療を行っている歯科医師約35,000人のうち、日本矯正歯科学会の認定医は3,400人ほどで全体の10%以下、臨床指導医になると全体の約1%ほどと、きわめて少数の歯科医師が持つ資格となっています。 ↓認定医の説明はこちらにもあります↓ 矯正治療と一言で言っても、目的によって方法は大きく違います。 歯並びを治すだけなのか、顎の位置を動かすのか、などで使用する器具は全く違います。 また、同じ歯並びを治す治療の中でも、様々な種類があります。 以前は歯に特殊な器具を接着し、そのフックにワイヤーとゴムで力を加える事で歯を動かす治療が主流でした。 この方法だと、自分で取り外しはできず治療が終了するまで器具は装着したままになります。 しかし、今は歯に器具を装着するのではなく、1日に決まった時間だけマウスピースを装着することによって歯を動かす治療法が確立されています。 その中でも最も注目されているのが、インビザライン矯正という治療法です。 インビザライン矯正は、まず初めに3Dスキャナーで目標となる歯並びなどの完成図を確認し、それに向けて治療を始める事ができるのでゴールも分かりやすく安心して治療を受ける事ができます。また、その完成図を基にマウスピースを作成するので、患者さん個人に合わせたマウスピースを用いる事ができるのです。 インビザライン矯正は、目立つ器具を装着する必要もなく、家の中で行うことができるので、治療中の見た目も気にする必要がありません。 そして、矯正歯科治療中に最も重要なのが治療中の歯や口の中のメンテナンスです。矯正器具を装着していると、どうしても歯磨きなどでは十分に口の中を保つのは難しく、歯周病やむし歯になってしまうことが多くあります。しかし、インビザライン矯正ではマウスピースを外せば問題なく口腔ケアをすることができるのです。 このように多くの利点を持つインビザライン矯正ですが、この治療法においても矯正歯科治療に関する専門知識は必須のものです。コンピューターの力を借りた最新のテクノロジーですが、そこにこそ歯科医師の専門的な知識や技術、そして積み重ねられた経験が重要になるのです。 またインビザライン矯正は特殊な知識と技術が求められるため、インビザライン矯正の経験の少ない矯正専門医では効果的な治療結果を得ることは難しいと言われています。 その為、インビザライン矯正を検討中の方や治療を受ける病院選びに悩まれている方が、安心して治療を受ける事ができるように、「インビザドクター」を認定しています。インビザドクターは、インビザライン矯正治療の経験が50症例以上のドクターのみを認定しています。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、インビザライン矯正認定医(インビザドクター)が患者さんそれぞれの状態に合わせた治療プランをつくり、治療を行います。24時間いつでもwebから予約ができますので、気になる方はぜひ治療相談を受けてみてくださいね。 ↓インビザライン矯正についてはこちらから↓ 歯科治療には多くの治療分野があり、それぞれに高度な技術・知識・経験が重要であるとお話してきました。 歯科治療はどんな治療でも歯科医師の技量が重要ではありますが、その中でも専門性の高い矯正歯科治療においては特に重要視することです。 また、それ以外にも治療に関したインフォームドコンセント(事前説明)で、治療期間や治療費、その間のメンテナンス方法や治療を行うにあたってのメリット・デメリットに関しての説明をしっかりしてもらえるかなど、重要な点は多くあります。 ここでご紹介した事を参考にして、あなたにあった矯正歯科治療の専門医を選んでくださいね。
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