歯科矯正治療をしようと考えている方でふと「もし治療前に虫歯があったらどうなるのだろう」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか? または「実際に矯正歯科が見つかった…」という方もいるかしれません。 今回は矯正歯科治療前に虫歯があった場合どうなるのかをプルチーノ歯科・矯正歯科が解説します。 ぜひ参考にしてください。 矯正歯科治療と虫歯治療の違い 実は矯正歯科治療と虫歯治療は別物といえます。 矯正歯科治療は歯並びを整える治療をおこなうことで噛み合わせを良くして、見た目や身体的に起きる問題を改善していきます。 一方で虫歯治療は歯や歯茎の異常を改善して歯の健康を保っていく治療です。 そのため、矯正歯科治療は「矯正歯科」でおこなわれ、虫歯治療は「一般歯科」がおこないます。 目的が違うため治療してくれる医師が違ってくるわけです。 言い換えれば「目的」にあった治療方法の医師を選ぶことが大切ということです。 矯正歯科治療中に虫歯が見つかったらどうする? 矯正歯科治療前に虫歯が見つかった場合はどうするのか? それは虫歯を治療してから矯正歯科治療をおこないます。 しかし、虫歯治療をおこなって場合も存在します。 以下で治療をしてくれない場合と治療をしてくれる場合を解説しますので参考にしてください。 虫歯を治療しれくない場合 虫歯の治療をしてくれない場合はその歯科医が「矯正歯科専門」の場合です。 矯正歯科専門は、矯正歯科以外診療内容として存在していない歯科医で、矯正歯科に特化している歯科医院です。 そのため虫歯治療である「一般歯科」の治療の場合は虫歯治療をおこなってくれません。 虫歯治療は虫歯治療の専門に任せた方が良い治療ができるという考えであり、知識自体はあります。 しかし一般歯科の経験が一般歯科医比べて少ないため、矯正歯科専門医は一般歯科で虫歯治療をおこなってから矯正歯科治療を始めるようにすすめてくれることが多いです。 そのような矯正歯科専門医は、親切な患者さんに寄り添った歯科医といえるでしょう。 虫歯治療をしてくれる場合 虫歯治療をしてくれる場合はその歯科医が「一般歯科」も診療できる歯科医院になります。 歯科医院によっては、診療内容が「矯正歯科」だけではなく「一般歯科」や「ホワイトニング」など多くの診療内容がある歯科医があります。 その中で「矯正歯科」と「一般歯科」の両方ある歯科医院は矯正歯科治療前に虫歯の治療をおこなってくれます。 歯科医にはさまざまな専門がある 先程簡単にはお話しましたが、歯科医にはさまざまな専門分野があります。 さまざまな専門がある中で医師法として認められている専門は、一般歯科、矯正歯科、小児歯科、歯科口腔外科になります。 皆さん同じように歯科医としての基本は理解して免許をとってはいますが、より専門的な知識とスキルを持っているのが専門といえるでしょう。 医師法の中にはありませんが、ほかにマウスピース専門、インプラント専門、ホワイトニング専門などと歯科医によってある技術に特化しているところも存在します。 矯正治療中に虫矯正歯科治療をしようと思ったら虫歯があった。矯正歯科前に治療はしてくれる?プルチーノ歯科・矯正歯科が解説場合は? 矯正歯科治療途中に虫歯になった場合は、必ず虫歯治療をおこなってから矯正治療に戻ります。 ワイヤー治療をおこなっている場合は、一度ワイヤー装置を外して虫歯治療をおこない、マウスピース矯正の場合は、マウスピースを外しているときに虫歯治療をおこないます。 一旦矯正治療を中断して矯正治療をおこなうのです。 矯正歯科治療も虫歯治療も同じ歯科医で実施したい方は歯科医選びが大切 でも矯正歯科治療も虫歯治療も同じ歯科医で治療したい方も多いと思います。 そのための歯科選びもポイントは「診療内容をキチンと確認すること」です。 矯正歯科医院のホームページなどに診療内容が記載されています。 そこの中に、「一般歯科」が入っている矯正歯科医院を選ぶと虫歯治療もおこなってくれます。 また、診察内容以外にも、口コミなどで候補の歯科医を調べておくこともおこなっておきましょう。 もし一般歯科の評判が良くない場合は再度矯正歯科医選びをし直す必要もあります。 一般歯科で矯正歯科もある歯科医院には注意が必要 一般歯科をメインでおこなっていて、矯正歯科もかかげている歯科医もあります。 その場合1点注意しておく必要があります。 それは「矯正歯科医が常駐しているかどうか?」という点です。 歯科医院によっては、矯正歯科医が常駐しておらず、週に何度かその歯科医院にくるようなところもあります。 その場合、トラブルなどがおきた際に、臨機で素早い対応ができない可能性があるので注意しておきましょう。 矯正歯科治療をおこなう場合は必ず「矯正歯科医」が常駐している矯正歯科専門の歯科医を選ぶことをおすすめします。 プルチーノ歯科・矯正歯科のご紹介 虫歯治療は虫歯治療の専門に任せることが一番です。 矯正歯科治療をおこなう前に虫歯が見つかった際は、虫歯治療をまずは専門医に治療してもらってから矯正歯科治療をおこないましょう。 そのためにも歯科医選びは非常に大切になってきます。 最後にプルチーノ歯科・矯正歯科のご紹介です。 さまざまな診療内容 プルチーノ歯科・矯正歯科はさまざまな方法で治療が可能です。 一般歯科治療、成人矯正、小児育成矯正、インプラント、インビザライン、ホワイトニング、予防歯科、セラミック治療と幅広い治療をおこなっています。 さらに食育にもおこなってくれるためお子様の矯正治療にもおすすめの矯正歯科医です。 さまざまな対応ができるため、患者さんの状況状態を丁寧なヒアリングと診断をおこない、一人ひとり適切な提案してくれます。 そのため大人から子供まで幅広く対応できるプルチーノ歯科・矯正歯科は、一人ひとりに合わせたプランを提案して患者さんの「人生において最良の医院」として選ばれるように毎日努力をおこなっています。 場所はイオンモール内 プルチーノ歯科・矯正歯科の特徴のひとつは、イオンモール新瑞橋内にあることです。 インモールの駐車場は広い駐車が苦手な方も安心して駐車が可能です。 また、小さい歯科医院の場合、駐車場が満車で停められないという可能性もあります。 しかし、広いイオンモールの駐車場はそのような心配も必要ありません。 雨の日は駐車場からクリニックまで雨に濡れてしまうことも嫌ですよね。でもイオンモールの駐車場は雨にかかることもありません。 公共交通機関で来院の方の場合、最寄り駅の「地下鉄新瑞橋駅」「名鉄呼続駅」から徒歩5分の場所にプルチーノ歯科・矯正歯科があります。電車の場合でも安心して通うことができます。 ほかに、診察前に買い物やお茶、友人との待ち合わせ前に診察することもできるので、まさに日常生活に溶け込みやすい医院といえるでしょう。 お子様がいても通いやすいので、お子様と二人で通うこともしやすいのがプルチーノ歯科・矯正歯科のうれしいところです。 インビザラインに対応 プルチーノ歯科・矯正歯科は人気のインビザラインにも対応しています。 多くのインビザライン矯正の実績が評価されて「インビザライン・ダイヤモンド・プロバイダー」に認定されています。 インビザラインの特徴は「プロバイダー制度」という制度があることです 制度は下からブロンズ(1〜5症例)シルバー(10症例)ゴールド(20症例)プラチナ(50症例)プラチナエリート(100症例)ダイヤモンド(150〜400症例)と症例数ごとにランクが分けられています。 このランクは、インビザライン治療をしてもらう歯科医院を選ぶときの参考にもなります。 矯正歯科治療は心配なことが多いかと思いますが、プルチーノ歯科・矯正歯科は”ダイモンドプロバイダー”ですので安心してインビザライン任せられる歯科医です。 また、高精度の歯型3Dスキャン”iTero element 5D”という機器が導入し精度の高い歯型をとれるようにしていることもポイントです。 歯型をとる際、従来はシリコンをお口の中にいれて型をとっていたため、患者さんにストレスがかかっていました。 しかし、3Dスキャンの場合そのようなストレスなく精密に歯型を取ることが可能です。 3Dスキャンは放射線を使用していないので安心でマウスピース作成の大幅な時間短縮につなげられます。 また虫歯や歯周病といった総合的な治療プランの提案も可能です。 患者さんのストレスなくスムーズな治療計画を立てていくことができるのが魅力といえます。
歯並びを直しに矯正歯科へ通っている方の中で、いま治療をおこなっている歯科医への不信感を持ってしまったけど、どうしたらいいのか分からず悩んでいる方も少なからずいるのではないでしょうか? 今回はそんな不信感を持ってしまった方に向けてプルチーノ歯科・矯正歯科がどのように対応したらいいのかを解説していきます。 ぜひ参考にしてください。 矯正歯科で起こる不信感の理由 まずは、歯科医院で起こる不信感の理由を解説していきます。 不信感の理由は以下の3点です。 先生と合わない 歯科医院が不親切 治療の説明が少なく希望の治療ができない 先生と合わない 1つ目は先生と合わないことです。 先生も患者さんも人間同士ですのでもちろん合わない場合もでてきます。 ニコニココニュニケーションが笑って話上手な先生が好きな患者さんの場合、口数が少なく寡黙に治療をする先生だと合わないこともあります。 その場合、自分の思っていることが上手く伝えられなかったり、先生の説明を上手く理解できなかったりする場合がありますのでお互いに悪気がなくても不信感が募ってしまうという結果になります。 このようなことを起こさないためにも治療前に相談に行った際に自分に合った先生なのかを見極めるようにしましょう。 歯科医院が不親切 2つ目は歯科医院全体が不親切なことです。 受付のスタッフや歯科衛生士の方なども不親切でサービスとして不満を抱えてしまうパターンです。 例えば、来院の際の挨拶や、薬の用法などの説明などにあたります。 不親切な歯科医院の場合は全体的な雰囲気にもでており患者さんも少ない歯科医院の可能性が高いです。 このような歯科医院に当たらないためには事前に口コミなどでキチンと歯科医院の評判を調べておくこと、相談の時に歯科医院全体のサービス面もしっかり見ることなどで判断するようにしましょう。 治療の説明が少なく希望の治療ができない 3つ目は治療の説明が少なく希望の治療ができないということです。 はじめに診察をおこない治療方法を決めていきますが、その時の先生の説明が少なく具体的なないようでないまま治療を進められたりすると、患者さんが希望している治療を進められない場合があります。 そうして徐々に不信感が溜まってくるようになります。 この場合は説明の時点で患者さん側から先生に質問をキチンとするようにしましょう。 些細な内容でもかまわないので自分が納得できるまで質問をすることが大切です。 不信感を持ったまま続けるリスク もし不信感をもったまま治療をすすめるとどのようなリスクがあるでしょうか? リスクは以下の2点です。 満足行く治療ができない ストレスが多くて体調不良になる可能性 満足いく治療ができない 1つ目は満足いく治療ができないことです。 治療に対して不信感ということは「納得している治療ではない」ということです。 そのまま治療をすすめていても満足することができないので自分の思い描いている治療のゴールとは違うかたちになるかもしれません。 ストレスが多くて体調不良になる可能性 2つ目はストレスが多くて体調不良になる可能性がでることです。 矯正歯科治療は非常に長い期間を使って治療していきます。 そのため長期間ストレスが強くかかってしまうことになるのです。 長期に渡ってストレス下にいると何かしらの体調の問題がでてきてもおかしくありません。 自身のメンタル的にも可能な限りストレスの少ない状態で治療がおこなえることがベストです。 不信感から逃れる方法 では不信感から逃れる方法はどのようなものがあるでしょうか?方法は2点です。 先生に今の気持ちを伝える 転医する 先生に今の気持ちを伝える 1つ目は先生に今の気持ちをキチンと伝えて対応を変わってもらうことです。 先生も人間ですので、不信感を持たれていることを気づいていないかもしれません。 または良かれと思っていたことが患者さんに不信感の要因になってしまっていたということも可能性としてあります。 先生とキチンと話して自分の意思を伝えることで今後の対応の改善に繋げてもらう方法です。 転医する 2つ目は転医することです。 もう歯科医自体を変えて心機一転矯正治療を開始します。 転医する場合は転医したい旨を今の歯科医に伝えること、転移先を見つけることが必要です。 転医先を探す場合は今治療している内容と同じ方法ができる歯科医院を選びましょう。 そうすることで、スムーズに引き継ぎもおこなうことが可能です。 また、前の歯科医の先生と合わなかった場合で転医するときは転医先の先生との相性はキチンと調べておくようにしましょう。 転医が必要なら気にせず転医をする 転医に関して、もしかしたら「気が引けるな…」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、気にすることはありません。 転医は割と多くされていることですし、高額で長期間の治療をする矯正歯科では患者さん本人が納得して治療を進められるということが非常に大切になってきます。 変な気を使わずに思い切って転医を切り出しましょう。 プルチーノ歯科・矯正歯科の紹介 今回は今の歯科医に対して不信感が出た時の対処法など詳細をプルチーノ歯科・矯正歯科が解説しました。 キチンと歯科医とコミュニケーションを取って自分との相性をはじめに見ておくことが不信感を持たないようにするポイントです。 みなさんが満足いく矯正歯科治療をおこなえるように祈っています。 最後にプルチーノ歯科・矯正歯科のご紹介です。 「インビザライン・ダイヤモンド・プロバイダー」に認定 プルチーノ歯科・矯正歯科は、多くのインビザライン矯正の実績が評価されて「インビザライン・ダイヤモンド・プロバイダー」に認定されています。 インビザラインは、「プロバイダー制度」という制度を儲けており、下からブロンズ(1〜5症例)シルバー(10症例)ゴールド(20症例)プラチナ(50症例)プラチナエリート(100症例)ダイヤモンド(150〜400症例)と症例数ごとにランクが分けられており、インビザライン治療をしてもらう歯科医院を選ぶ安心の基準になっています。 プルチーノ歯科・矯正歯科は”ダイモンドプロバイダー”ですので安心してインビザライン治療を任せられるのです。 また、歯型を取るために高精度の歯型3Dスキャン”iTero element 5D”が導入されており、従来だとシリコンをお口の中にいれていましたが、その必要がなく、精密な歯型を取ることが可能になっています。 歯型の取り直しもなく患者さんと一緒にスムーズな治療計画を立てていくことができます。 生活感のある快適な空間 清潔感のある空間 プルチーノ歯科・矯正歯科では清潔感のある空間をつくり患者さんが少しでも安心し、快適に治療ができるようにしています。 院内は段差もなく広いスペースがあり、キッズスペースも設けているため診療中にお子様を心配になることもありません。 さらに、診察スペースは間仕切りがあり、スタッフがきちんと全体も見渡せるようなつくりにしています。 インプラントやオペが必要な方のために特別診療室や、 ホワイトニングの方などに向けてはリラクゼーションケアスペース、治療計画を丁寧に立てていくためのカウンセリングルームも完備しているので気持ちよく通院することができます。 人生において最良の医院 プルチーノ歯科・矯正歯科は「人生のターニングポイントとなる歯科へ」ということをテーマとして掲げて日々治療を行っています。 ターニングポイントというのは「人生において最良の医院」と出会うということであり、そんな医院として皆様から選択されるように、治療技術はもちろんですが、丁寧な検査、接客対応にいたるまで、「他の歯医者とは違う」と感じていただけるよう日々努力しています。 医療設備や空間にこだわり、患者さんが心地よく、安心して治療が受けられるようにしているのが特徴で、広めの受付・待合スペースや、プライバシーに配慮した診察スペース、オペやホワイトニング用の個室も完備しています。
根管治療には「長い」「痛い」「終わらない」といったネガティブなイメージを抱く方が多いです。根管治療が上手くいかず、失敗に終わるケースも珍しくないため、いっそのこと歯を抜いてしまった方が楽なのでは?と考えてしまう方もいらっしゃることでしょう。 確かに根管治療は困難の多い処置ではありますが、患者さんのお口の健康において極めて重要な意味を持つものとなります。今回はそんな根管治療の内容や重要性、治療の流れや治療に伴うメリット・デメリットを名古屋のプルチーノ歯科・矯正歯科がわかりやすく解説をします。 【1】 根管治療とは そもそも根管治療とはどんな治療なのか。その点についてまずはご説明します。 (1) 根管治療とはどんな治療 私たちの歯は、頭の部分である歯冠(しかん)と根っこの部分である歯根によって構成されています。一般的な虫歯治療は歯冠に処置を施すもので、細菌に侵された歯質を削り、詰め物や被せ物で補います。虫歯が進行すると、歯冠だけではなく、歯根の方まで感染が広がることから、処置の範囲も広げなければなりません。その際、必要となるのが根管治療です。 ◎歯の根の中を清掃する処置 進行した虫歯では、感染した神経を抜き取らなければなりません。いわゆる抜髄(ばつずい)は、根管治療のスタート地点といえるでしょう。歯の神経と血管からなる歯髄は、根管と呼ばれる細い管の中に入っています。そのため歯の神経が侵された時点で、根管内も感染しているものと考えなければなりません。ですから、歯の神経を抜いただけでは治療は完了せず、根管内もきれいに清掃していく必要が出てきます。具体的には、リーマーやファイル、消毒薬などを使いながら、根管内を無菌化していきます。これが根管治療の内容です。 (2) 虫歯治療で抜歯は必要? 虫歯治療では、ケースによって抜歯が必要となる場合もあります。それは根管治療が行えないほど重症化した虫歯です。歯冠だけでなく歯根までボロボロになり、抜いた方が予後も良くなるようなケースは抜歯が第一選択となります。逆にいうと、それ以外のケースは適切な根管治療を行うことで抜歯を回避できます。つまり、根管治療というのは、歯の保存の可否を決定する重要な分岐点となるのです。 (3) 歯を長持ちさせることの重要性 医療技術が進歩した現代では、失った身体の機能をさまざまな装置で補えるようになりました。それは歯科医療も例外ではありません。例えば、歯を1本丸ごと失っても「インプラント」なら歯根から回復することが可能です。インプラントが天然歯のように美しく、よく噛めるのは人工歯根があるからです。 ただ、そんなインプラントであっても、あくまで人工物でしかありません。やはり天然歯が持つ審美性・機能性・耐久性・生体安全性にはかなわないのです。それだけに天然歯を長く使い続けることの方が患者さんにとっては大きなメリットとなるのです。失った歯を入れ歯やブリッジで補う場合は言うまでもありません。 【2】 根管治療のデメリット ここまで根管治療を行う重要性について解説してきましたが、少なからずデメリットも伴いますので、その点はご注意ください。 (1) 歯が脆くなる 酸素や栄養素を供給している歯髄を抜き取ると、歯は自ずと脆くなります。根管治療後は、根管内を歯科材料で埋めて、土台と被せ物を装着するため、物理的にも脆くなることでしょう。これは根管治療を受ける上で避けられないデメリットといえます。とはいえ、根管治療を行わなければ歯そのものを失うことになるので、歯が脆くなることは根管治療における致命的なデメリットとは言い難いです。 (2)痛みなどを感じなくなるため、異常を自覚しづらくなる 神経を抜き取った歯は、外からの刺激を感じなくなるため、不快症状も現れません。仮に転んで歯を強くぶつけても、痛みを感じることがないのです。これはある意味で良い変化のように思えるかもしれませんが、実際はその逆です。外傷で歯根が折れても自覚することができないからです。被せ物の下で虫歯が再発しても自覚症状が現れず、気付いた頃には手遅れとなってしまうことも珍しくありません。ですから、歯科治療では歯の神経を極力残すように努めますが、細菌に感染してしまった場合は抜かざるを得ません。 【3】 根管治療のメリット 根管治療を行うと、次に挙げるようなメリットが得られます。 (1) 歯を残すことにつながる 根管治療を行う最大のメリットは、歯の保存です。歯を抜かずに残せることは、患者さんにとって何にも代えがたい利益となります。実際に入れ歯を装着した経験がある方なら、天然歯のありがたみを実感していることでしょう。自分の歯でしっかり噛めることは、それだけで大きな幸せとなるのです。 (2) 虫歯の痛みを取り除ける 根管治療が必要となるほとんどのケースでは、虫歯による痛みを伴います。それが辛くて歯科を受診される方が多いです。根管治療では、痛みの原因となっている感染源をきれいに除去することができるため、ジンジンとした不快症状も消失します。それだけでも根管治療を受ける価値は十分にあるといえるでしょう。 【4】 根管治療の注意点 根管治療は、どの歯科医院でも受けることができますが、得られる結果には大きな違いが出てきます。根管治療で後悔や失敗をしないためには、少なくとも以下の3点にご注意ください。 (1) 治療設備が重要 精度の高い根管治療を実施するためには、充実した設備が必要となります。歯科用CTやマイクロスコープなどを完備している歯科医院なら精密根管治療を行うことが可能です。 (2) ラバーダムの使用 ラバーダムとは、治療する歯以外をゴム製のシートで覆う器具です。治療中の歯が唾液などによって汚染されるのを防ぐことができるため、根管治療の成功率が高まります。 (3)抜歯が必要かどうか抜く前に相談(セカンドオピニオン) 歯の状態が悪く、根管治療を行うことは難しいと診断された場合は、その他の歯科医院にセカンドオピニオンを受けると良いでしょう。根管治療の経験が豊富で、医療設備も充実した歯科医院なら、歯を抜かずに残せるかもしれません。抜歯が必要かどうかの判断は、歯科医院や歯科医師によっても大きく変わる点にご注意ください。 【5】 プルチーノ歯科・名古屋院のご紹介 今回は、根管治療の内容や重要性、根管治療を行うメリット・デメリットについて、名古屋のプルチーノ歯科・矯正歯科が解説しました。最後に、当院の虫歯治療や根管治療についても簡単に紹介させていただきます。 (1) マイクロスコープを用いた根管治療 プルチーノ歯科・名古屋院では、すべてのチェアユニットにマイクロスコープが完備されています。歯科医師だけでなく歯科衛生士も拡大視野での診療が可能となっておりますので、精度の高い歯科治療・予防処置がお望みならぜひ当院までご連絡ください。根管治療もマイクロスコープを活用して行います。 (2) 可能な限り歯を残します 歯はかけがえのない器官です。虫歯を重症化させてしまっても、先進の医療技術を駆使することで、歯を残せるケースはたくさんあります。他院で「抜歯する他ない」と診断された場合でもプルチーノ歯科・名古屋院なら保存可能かもしれませんので、まずはお気軽にご予約、ご相談ください。アクセスも良好でご利用いただきやすい歯科医院です。 (3) ラバーダムを用いた根管治療 根管治療を行う際には、原則としてラバーダムを用います。無菌的な環境を作り上げることで、根管治療の成功率も大きく上昇します。当院なら再治療のリスクを最小限に抑えた根管治療を実施することができます。
【名古屋の精密歯科治療】「マイクロスコープ(顕微鏡)治療」は普通の治療とどう違う?
22.05.29
近年の歯科治療は術者のスキルだけでなく、様々な高性能機器によって支えられています。 医療機器が発達すると、これまで見逃されがちだった病気が早く発見できたり、治療によるダメージを最小限に抑えられたりと、患者さんのメリットも大きくなります。 今回ご紹介するマイクロスコープもその1つで、マイクロスコープの誕生によって歯科治療の精度は格段によくなっています。 ここではマイクロスコープとはどのような機器か、さらにマイクロスコープを使った治療と従来の治療の違いなどをご紹介していきましょう。 マイクロスコープとは? マイクロスコープは医療用の顕微鏡で、これまでにも心臓外科や脳神経外科、美容整形などの医療分野で使用されてきました。近年はこれを歯科用に応用したマイクロスコープが誕生し、導入する歯科医院も増えています。 マイクロスコープの最大の特長は、肉眼では見えにくい細かい部位を3~30倍ほどまで拡大できる点です。さらに、マイクロスコープのレンズにはライトがついているため、肉眼で見る時よりも視野が明確になります。 なぜ、マイクロスコープが必要? 歯科医療の対象となる歯は1つ1つがとても小さく、その内部を肉眼で見るにも限界があります。 歯の中では比較的大きな奥歯(大臼歯)にしても、タテ・ヨコの幅は10~11mm程度に過ぎません。例えるなら、1㎝四方のサイコロに穴を空けていく感じです。 サイコロの場合は手にとれば中を確認できますが、私たちが治療する歯は暗くて狭いお口の中に固定された状態になっています。歯科医師はこれを直接、あるいはミラー越しに見ながら治療を行ないますが、肉眼で見える範囲はどうしても限られます。 そのため従来の治療では、レントゲンで得た情報と歯科医師の手指の感覚を頼りに進めるしかありません。しかしマイクロスコープを使えば、肉眼では見えなかった部位もレンズを通してはっきりと見ることができ、診断や治療がより正確に行えるようになります。 どんな治療に使用する? マイクロスコープは歯科治療の様々な分野に使用できます。 もっとも活躍するのは根管治療(歯の根っこの治療)ですが、ほかにも虫歯治療や歯周病治療、被せ物の治療、審美治療、インプラントなどの外科治療などで活用されています。 マイクロスコープ治療はどんな人におすすめ? マイクロスコープ治療は、一般に治療が難しいといわれる「困難症例」や、治療を続けてもなかなか治らない「難治症例」に適しています。 具体例でいうと、通常では治療が難しく抜歯になるケースや、繰り返し治療しても腫れや痛みなどの症状が消えないケースです。 詳しい検査の結果「抜歯」と言われた方や、長く通院しているのになかなか治らないという方は、一度検討してみるとよいでしょう。また、「多少費用がかかっても、1回の治療できっちり治したい」という方にもマイクロスコープ治療はおすすめです。 マイクロスコープ治療の最大の利点は、これまで見えなかった部位がはっきり見えるようになることです。これにより、従来の治療とどのような点が変わってくるのかを以下に詳しく解説していきましょう。 診断や治療がより「正確」かつ「精密」に マイクロスコープにより視野が明確になると、肉眼では見えない、さらにはレントゲンにも写らないような小さな虫歯や歯のヒビなどを見つけることができます。 通常では見逃されがちな病変をいち早く発見することは、病状の進行を抑えたり、将来抜歯になるリスクを回避したりするうえで非常に重要です。 また、歯科医師の手指の感覚が頼りであった従来型の治療も、マイクロスコープを使えば患部を確認しながら治療が行えるため、治療がより正確に、精密に行えます。 治療による負担が少ない マイクロスコープで治療部位を拡大すると、「歯の削りすぎ」を防ぐことができます。 健康な歯質を多く残せるので治療によるダメージが少ないほか、大きな虫歯でも神経を残せる可能性が高くなります。 「抜歯」と言われた歯でも残せるようになる 歯科疾患には「難治症例」といって、通常の治療では症状の改善が難しいケースもいくつかあります。そのなかには、症状の原因が肉眼や拡大鏡(ルーペ)では確認できない部位にあり、通常の治療だと取り除けず抜歯に至るケースも少なくありません。 しかし、このような難治症例でもマイクロスコープを使えば、原因の場所を特定して問題を解決できる可能性が高くなります。 歯の状態や治療の様子を画像・映像で見ることができる マイクロスコープはお口の中を術者が見るだけでなく、その様子を画像や映像にして保存できます。 画像や映像を通して、実際に自身のお口の中がどのようになっているのか、どんな治療をしているのかを患者さん自身も理解しやすくなります。 保険が適用されない場合がある マイクロスコープは一部の治療で条件付きで保険が適用できますが、そのほかの治療で使用する場合には自費治療(保険適用外)になることがあります。 マイクロスコープを保険診療でも使用するか、自費診療のみで使用するかは歯科医院によって異なるため、治療を受ける際は受診するクリニックに確認してみましょう。 治療を受けられる歯科医院が限られる マイクロスコープは比較的新しい医療機器ですので、導入している歯科医院もまだそれほど多くありません。マイクロスコープ治療を希望する際は、ホームページ等で確認しておきましょう。 治療時間が長くなることがある マイクロスコープ治療は1回の処置を的確に行うことで通院回数が減らせるのもメリットの1つです。ただしその分、治療時間が通常よりも長くなる場合があります。 ここでは活用の一例として、マイクロスコープを使用した精密根管治療についてご紹介します。 従来の治療との違い 根管治療は、歯の根っこ(歯根)の中にある「根管」という細い管を対象にした治療です。 一般に「神経を取る治療」「根っこの治療」と呼ばれるものがこれに当たります。根管の入り口は歯の奥深いとこにあり、その直径はわずか1mm程度で内部を肉眼で見ることはできません。 さらに根管は形状も複雑で、途中で大きく曲がっていたり、枝分かれしていたりするものもあります。そのため根管治療は「難治症例」も多く、肉眼や手指の感覚を頼りにした従来の治療では原因がうまく取り除けず、腫れや痛みを繰り返すケースも少なくありません。 マイクロスコープはこのような「目には見えない部位」を得意としており、根管治療の精度を飛躍的に向上させます。マイクロスコープを使うと肉眼では確認できない根管の内部の様子をとらえられるため、原因を特定し除去できるなど、より精密な治療を可能にします。 治療の流れ 根管治療ではまず虫歯や過去の詰め物・被せ物を除去し、根管の入り口(根管口)を見つけます。その入り口に「リーマー」「ファイル」と呼ばれる細い器具を入れ、根管を悪くする原因物質(感染物質)を取り除き、さらに薬剤で滅菌・消毒します。 通常の治療ではこの工程を複数回繰り返すケースも少なくありませんが、マイクロスコープを使うと1~4回程度で治療が終了するケースがほとんどです。根管内がきちんと清掃された後は、専用の薬剤を緊密に詰めて、新しい詰め物や被せ物を作製していきます。 プルチーノ歯科・矯正歯科ではマイクロスコープをいち早く導入し、様々な治療に活用しています。 全チェアにマイクロスコープを完備 当院ではすべてのチェア(診療台)にマイクロスコープを完備し、根管治療をはじめ、虫歯治療、歯周病治療、インプラント治療、矯正治療のあらゆるシーンで活用しています。 近年、マイクロスコープを導入する歯科医院は増えていますが、院内で1~2台ほど設置するのが一般的です。これにはコスト面も関係していますが、くわえてマイクロスコープの視野は肉眼の視野と大きく異なるため、治療には歯科医師にもより高度なスキルが必要となります。 当院では在籍するすべての歯科医師が日々研鑽を重ね、マイクロスコープ治療に取り組んでいます。 歯科衛生士もマイクロスコープを活用 当院には日本顕微鏡歯科学会認定の歯科衛生士が在籍しており、クリーニングや歯石除去、ブラッシング指導にもマイクロスコープを活用しています。 マイクロスコープを使うと、肉眼では見逃しやすい汚れ(プラーク・歯石)も徹底的に除去できるため、プロフェッショナルケアの質が向上します。 さらにブラッシング指導では、磨けていない部位や汚れの溜まりやすい部位を患者さんにもご覧いただけるため、予防のモチベーションがアップします。 マイクロスコープは肉眼の3~30倍ほど視野を拡大し、治療の精度を飛躍的に向上させます。通常であれば抜歯になる歯や治療を続けても症状が改善しない歯でも、マイクロスコープによる精密治療で歯を残せる、あるいは症状を改善できる可能性が高まります。 「他院で抜歯と言われたけど、抜きたくない」 「治療を続けても治らない」 「治療をしても腫れや痛みを繰り返す」 などでお困りの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
他院で「抜けない」親知らずも名古屋のプルチーノ歯科におまかせ!親知らずの抜歯について
22.03.29
カテゴリ:一般歯科矯正歯科一般歯科矯正歯科マイクロスコープ一般歯科根管治療マイクロスコープ一般歯科根管治療一般歯科親知らず
歯医者さんで抜歯をすすめられた親知らず。できれば抜きたくはないけど、でもどうしても抜歯が必要なら、せめて「痛くなく、上手に抜いてほしい!」と思いますよね。 親知らずの中には、一般歯科医院での抜歯が難しく、大学病院の口腔外科を紹介されるケースも少なくありません しかし、名古屋のプルチーノ歯科・矯正歯科では、このような”他院で抜けない親知らず”にも対応しています。 今回は「親知らずの抜歯」でお悩みの方に、その抜歯基準や名古屋のプルチーノ歯科が親知らずの抜歯に強い理由などをご紹介していきます。 親知らずを抜いたほうががいいと言われたものの、”できることなら抜きたくない”というのが、多くの方の本音でしょう。 そこでまず、 「なぜ、親知らずを”抜歯”する必要があるのか」 「抜かなくてもいい親知らずもあるのか」 といった親知らずの抜歯の基準について、詳しく解説していきたいと思います。 そもそも「親知らず」ってどんな歯? 親知らずは上下左右の一番奥に生える永久歯ですが、他の永久歯が15歳前後で生えそろうのに対し、親知らずは18〜20歳前後に生えてくるのが特徴です。 まだ日本人の寿命が短かった時代には、親知らずが生える頃には親が亡くなっていることもめずらしくありませんでした。 そのため”親が知らずに生えてくる歯”=親知らず、と名付けられたようです。 親知らずがあったら、絶対に抜かなければダメ? 親知らずといえば「抜歯」というイメージがありますが、同じ永久歯でありながら”なぜこの歯だけ抜歯をすすめるのか”と、不思議に思う方も多いでしょう。 その点は多少誤解があるのですが、親知らずでも次の条件を満たしていれば、抜かずに残すこともあります。 【抜かなくてもいい親知らずの条件】 ・上下が真っ直ぐ生えていて、正しく嚙み合っている ・歯ブラシがきちんと当てられ、清掃状態も良好 ・将来「ブリッジ」や「入れ歯」の支台に使える可能性がある このように「残すことにメリットがある」と判断できる親知らずについては、基本的に抜歯はせず、定期なチェックを行いながら様子をみます。 親知らずの抜歯をすすめられる理由 親知らずで抜歯をすすめられれるのは、その多くが「横向き」や「斜め向き」に生えているケースです。 このような親知らずは残していても、食べ物が嚙めないばかりか、その部位に汚れがたまって歯ぐきに炎症を起こしやすくなります。 さらに、その炎症は隣り合う永久歯にまで広がり、健康な歯の虫歯や歯周病のリスクを高めてしまうのです。 このように「残していてもデメリットのほうが大きい」と判断できる親知らずに関しては、多くのケースで抜歯をおすすめしています。その具体的な要件は、以下の通りです。 【抜歯をしたほうがいい親知らず】 ・「横向き」「斜め向き」に生えている ・すでに虫歯・歯周病になっている ・歯ブラシが当てにくく、汚れがたまりやすい ・腫れや痛みを繰り返している 名古屋で親知らずを上手に抜いてくれる歯医者さんをお探しなら、プルチーノ歯科・矯正歯科におまかせください。 ここでは、プルチーノ歯科・矯正歯科における「親知らずの抜歯の強み」をご紹介していきます。 口腔外科専門のドクターが在籍!他院で断られたケースにも対応 たとえば、親知らずが神経に近い所に位置している場合、抜歯の際に万が一その神経を傷つけてしまうと、処置後に「痺れ」や「麻痺」が生じてしまうおそれがあります。 このように抜歯に際し、何らかのリスクが伴う親知らずについては、大学病院や総合病院の「口腔外科」を紹介されるのが一般的です。 しかし、プルチーノ歯科には「口腔外科認定医」のほか、「大学病院の口腔外科に所属していたドクター」が複数在籍しています。 “抜歯のプロ”が在籍しているので、他院では「抜けない」と言われた難しいケースについても、対応が可能です。 歯科用CTによる精密診査で安心・安全な抜歯を実施 親知らずの抜歯を効率よく、安全に行うために、当院では歯や顎の中の様子をあらゆる方向から確認できる「歯科用CT」を、抜歯の事前診断にも活用しています。 下の親知らずの抜歯では、先の項目で述べたように処置後に下唇の「痺れ」や「麻痺」が残ってしまうことが稀に起こります。 これは下顎の骨の中を通る「下歯槽神経」という太い神経を、抜歯時に誤って傷つけてしまったためです。 同様に、上の親知らずの抜歯では、「上顎洞」という空洞を傷つけてしまうと、処置後に副鼻腔炎(蓄膿:ちくのう)などのトラブルを招いてしまいます。 このようなトラブルを回避し、抜歯を的確かつ安全に進めるためには、親知らずやその周囲の解剖学的な位置関係を正確に把握することが大切です。 歯科用CTはこのような精密診断を可能にし、抜歯の安全性の向上に一役買っています。 抜歯中・抜歯後の「痛み」や「腫れ」はどの程度? 気になる抜歯の痛みや腫れについてですが、基本的に処置は麻酔をしっかり効かせてから行うため、抜歯中に痛みを感じることはほとんどありません。 抜歯後の症状については個人差がありますが、痛みのピークは抜歯から1〜2日後、腫れのピークは抜歯から3〜4日後で、いずれも1週間程度で症状は落ち着きます。 当院では、「事前の精密検査(CT検査)」と「外科(抜歯)を専門とするドクターの技術」により、患者様に負担の少ない抜歯に努めておりますので、安心しておまかせください。 親知らずを抜歯することが決まったら、痛みや腫れが出ていないうちに抜いておくのがベターです。 どんな歯科治療もそうですが、痛みや腫れが出ている時期は麻酔が効きにくくなります。 つまり「いますぐ治して(抜いて)ほしい!」という時ほど、本格的な処置は後回し(腫れや痛みを抑える処置が優先)にならざるをえないのです。 また女性の方で、将来妊娠をご希望の予定の方は、妊娠前に抜歯しておくことをおすすめしています。 女性は妊娠すると、ホルモンの変化によりお口のトラブルが多くなりますが、一方で妊娠中は検査(レントゲン)や投薬にもにも慎重になります。 痛みや腫れを我慢して出産を迎えることがないよう、できるだけ妊娠前に処置は済ませておきましょう。 なお、抜歯の処置後に痛みや腫れが予想されるケースについては、患者さんのスケジュールに合わせて処置日を決めていきます。 ご希望のタイミングがある(「長期休暇中に抜きたい」など)場合は、担当医に相談しましょう。 最後に、親知らずの抜歯後に「控えるべきこと」「注意すべきこと」などをご紹介します。 処置後の痛みや腫れを抑えるためにも、抜歯後は以下の内容をしっかり守りましょう。 抜歯した日は「飲酒」や「激しい運動」は控える 激しい運動や飲酒など、血の巡りが良くなる行為は処置後の多量の出血、腫れ、痛みの原因になります。抜歯した当日は、これらの行為は控えましょう。 抜歯後、しばらくは強く口をゆすがない 抜歯した当日や翌日は、口の中に血液の味がして不快に感じることも多くなりますただ、そのような場合も、少し我慢をして口を強くゆすがないようにしてください。 歯を抜いた後の穴には血液が溜まり、それが固まったものが後に新しい「歯ぐき」や「骨」の元になります。 抜歯後に口を強くゆすいでしまうとその血の塊が剥がれてしまい、傷口の治りが悪くなってしまいます(ドライソケット)。 水を少し含んで口内を洗い流す程度なら問題はありませんが、しばらくの間は強くゆすいだり、唾を勢いよく吐いたりするのは控えましょう。 出されたお薬(抗生剤)は歯科医の指示通りに飲む 親知らずの抜歯をすると、「鎮痛剤(痛み止め)」のほかに「抗生物質(化膿止め)」が投薬されます。 抗生物質には、傷口に新たな細菌が感染するのを予防し、痛みや腫れを防ぐ効果があります。 鎮痛剤は基本的に”痛みを感じた時”に服用しますが、抗生物質に関しては症状の有無に関わらず、必ず歯科医の指示通りに服用してください。 所定通りに服用しないと、患部に細菌が感染し、腫れや痛みが長引くおそれがあります。 強い痛みや腫れが続く場合はすぐに受診を 親知らずの抜歯で、処置後に痛みや腫れがでるのはそれほどめずらしいことではありません。 しかし、痛みや腫れ方には個人差があります。 「痛み止めを飲んでも痛みが治まらない」 「腫れが引く気配がない」 などの際には、我慢せずすぐ受診しましょう。 親知らずの中には、すぐに抜かずに様子を見ていいものと、早めに抜歯をしたいいものがあります。 親知らずの抜歯が必要で、歯科医院を探す際は ・精密検査を実施している ・抜歯に熟練したドクターがいる などを目安に選んでいきましょう。 名古屋のプルチーノ歯科・矯正歯科では、歯科用CTをはじめとする精密検査の実施のほか、口腔外科に精通したドクターが複数在籍しております。 名古屋で親知らずの抜歯を検討している方は、ぜひ当院にお気軽にご相談ください。