ゴムをかけて行う矯正歯科治療 みなさんは歯科矯正治療というと、どんな治療を想像しますか? 海外の映画では、前歯に銀色の金具やワイヤーをつけた子どもが登場することがあります。海外では歯並びが良くない場合は子どもの頃に歯科矯正治療をすることが多いので、「子ども」のイメージの一つとして、矯正治療をしている姿が描かれることが多いようです。そして、その矯正器具にゴムがついているのを見たことはないでしょうか? 今回は歯の矯正治療の治療方法の種類と、様々な器具や装置の使い方や目的についてご説明します。 歯科矯正治療は、噛み合わせなどの機能的な問題や歯並びが悪くて見た目が美しくないなどの審美的な問題を改善するために歯や顎などに対して行われる歯科治療です。 歯の咬み合わせが悪いことを不正咬合といいますが、この不正咬合は様々な問題を引き起こします。最近では、不正咬合が頭痛や集中力の低下などにも関係しているといわれはじめ、体のメンテナンスやケアのためにも不正咬合を治すことが重要視されています。 海外では歯並びが悪いとあまり見た目が良くないとみなされることが多いので、子どもの頃から歯科矯正治療を受けることが浸透しています。また、子どもに歯科矯正治療を受けさせることは、親のステイタスとみなされることもあります。成人してからも就職活動などの面接でも、歯並びが評価の対象になってしまうこともあるようです。 日本でも、歯並びをキレイにすることを目的にして歯科矯正治療を受ける人が増えています。 人間の顎などの骨格の成長は20歳くらいまでに完成すると言われています。まだ未発達の子どもの方が関節などが柔らかく顎なども移動がしやすいので、子どもの頃から遺伝や先天的な要因で不正咬合になる可能性が高かったり乳歯の時点で歯並びが悪くなっている場合には、早い時期から歯科矯正治療を始める場合もあります。 歯科矯正治療で歯の向きや位置を動かして咬み合わせや見た目を整える(歯列矯正)ために用いられる治療法には、大きく分けると金具やゴムなどのいくつかの装置を使う「ワイヤー矯正治療法」と、ゴムなどを使わずにマウスピースを装着して治療をする「マウスピース矯正治療法」があります。 ワイヤー矯正治療法 ワイヤー矯正治療法は、歯の表面にブラケットという装置を接着し、その上にワイヤーやゴムを引っかけます。この治療法では、歯にかけたゴムの引き合う力を利用して治療を行います。 ワイヤー矯正治療法では、ワイヤーが歯を整列させるためのガイドの為の役割と反発力を利用して、更にゴムの反発力を利用して歯を動かしていきます。矯正歯科治療の期間の間は歯科医院で定期的にメンテナンスを行い、ゴムやワイヤーを交換したり締めなおすなどの調整をしながら治療を進めていきます。 上下の歯の位置を合わせて噛み合わせを整えるのが目的の場合には、上下の同じ位置の歯にまたがってゴムをかけて、位置を合わせていきます。また、歯の向きや位置を前後の歯に合わせたい場合には、前後の歯のブラケットにゴムをかけます。 ワイヤー矯正治療法は、ワイヤーとゴムで強い力をかけて歯を動かしていくことや口の中に装着しているゴムやブラケットなどの装置が歯や舌や口のなかの粘膜にあたると傷になってしまったり、食べるときに邪魔になって粘膜を噛んでしまうことで、口の中の痛みや頭痛などのトラブルを起こすことがあります。 また、ワイヤー矯正治療法はで装着する装置は患者さんが自分で外したりすることはできないので、つけっぱなしの状態になります。このため食事や歯磨きなどの時にも装置を装着したままなので、食物残渣(しょくもつざんさ)が残りやすくなってしまったり、歯垢がうまく取りきれずに残りやすくなってしまいます。これらはむし歯や歯周病のリスクにつながってしまうため、注意が必要です。 ワイヤー矯正治療法は外から見た時に装置が見えやすいため、見た目を気にする患者さんもいらっしゃいます。内側に装置を取り付ける方法もありますが、この場合は表に装着するよりも更に違和感が増して慣れるまでに時間がかかってしまったり、内側に器具が出ているので舌に当たりやすく傷になってしまうリスクが高くなってしまいます。 マウスピース矯正治療法 マウスピース矯正治療法は、マウスピースを装着してその形に歯を動かしていくことで行う治療法です。 マウスピースは多くの場合柔らかく透明な素材な素材でできていることが多いので、装着している間も見た目には分かりづらく見た目にもあまり気にならないで治療を続けることができます。 また、ワイヤー矯正治療法の様に口の中に多くの装置を装着するのとは違って装着するのはマウスピースのみなので、装置が歯や舌、粘膜などにあたって口の中が傷になる事もなく装着している違和感も少ないのが特徴です。 マウスピース矯正で歯にかける力はワイヤー矯正治療法でゴムやワイヤーなどをつかってかける力は弱いので、ワイヤー矯正治療よりも治療時間がかかる場合はありますがワイヤー矯正治療法よりも歯や顎にかける負担もすくないため、頭痛などのトラブルも少ないのが重要なポイントです。 さらにマウスピースは患者さん自身が取り外しをすることができるので、激しいスポーツをする時や食事中や歯磨きをする時にも外して行うことができます。そのためスポーツをする時や食事の際にはストレスもかかりづらく、食物残渣も歯ブラシなどの口腔ケアできれいに除去することができます。また、マウスピース自体も水洗いなどができるので清潔感を感じながら使用することができ、歯周病やむし歯などのお口のトラブルも防ぐことができるのでおすすめの治療法です。 マウスピースはワイヤーやゴムほどの矯正力はなく、マウスピースの形に歯を移動していくことで治療を進めていくので、いかに患者さんの口の中の状態を把握して理想の歯並びに近づけることのできるマウスピースを作り適切に使用できるかが非常に重要です。 マウスピース矯正治療法の中でも、患者さんの口の中を特殊なスキャナーを使って3Dデータとしてコンピューターに取り込み、その情報を基に精密な型を取ったマウスピースを作って治療を行うインビザライン矯正というものがあります。 インビザライン矯正は、日本を含む世界100か国以上で導入されていて、1500万人以上の人が受けている治療法です。 この治療法では、まず最初に3Dスキャナーで取り込んだ現在のお口の状況を確認して、患者さんの治療に関する要望を聞きながら歯科医師が治療計画をたてていきます。現在の状態を確認できることもさることながら、治療の完成図もコンピューター上で確認しながら治療計画を立てることができ、さらに診療の経過も確認して理解しながら効果的な治療を進めることができるので、安心です。 インビザライン矯正は、綿密な治療計画を立てたのちに、その経過に合わせて必要な数のマウスピースを作成し、患者さんに渡します。それを歯科医師の指示に従って1日20時間以上装着して、段階に合わせて新しいマウスピースに交換することで治療をしていきます。 1日のうちにマウスピースを外すタイミングは患者さんが決めることができるので、決められた時間以外には患者さんの生活パターンに合わせて装着することができます。 インビザライン矯正の治療中は定期的に歯科医院でメンテナンスと治療の進行状態を確認しながら歯科医師が指示したタイミングでマウスピースを交換していくので、安心して治療を進めることができます。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、インビザライン矯正を導入しています。インビザライン矯正に興味のある方は、ぜひホームページにアクセスしてご相談ください。 この様に、以前は歯科矯正治療といえば口の中にワイヤーやゴムを装着するイメージがありましたが、現在では必ずしもワイヤーやゴムを利用して治療するのではなくマウスピースだけで治療を受けることも可能になりました。 しかし、不正咬合を正しく治療して改善したり理想の歯並びにするには、矯正治療の専門的な知識や技術を持った歯科医師が診断し、治療を行うことが非常に重要です。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、歯科矯正治療の専門的な知識と技術を持ち、インビザライン矯正に関しても適切な知識と経験を積んだと認定されたインビザドクターが患者さんの希望や悩みを聞いたうえで治療計画を立てていきます。 24時間webから予約を受け付けていますので、ぜひご相談ください。
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たくさんある歯科医院の呼び方 街中にある歯科医院の看板に「矯正歯科」「口腔外科」「一般歯科」と書いてあるのを見たことがありますか? 色々書いてあるけど、結局はどんなことをしている歯科なのかはよくわからないこともあるかもしれません。 看板は、わたしたちに色々な情報を伝えるためのものです。 選挙の看板には選挙の立候補者の情報が書かれていて、お店の看板にはそのお店の特徴や商品について書いてあります。 歯科医院の看板には、その歯科のある場所やどんな治療を行っているかなどの情報が載っています。ですが、歯科の場合には特別な決めごとがいくつかあります。 標榜科目とは、どのような診療を行っているかの種類(科目)の情報です。医療法の中で、歯科医院は限られた内容しか広告してはいけないと定められています。これは、患者さんがたくさんの広告から自分の行きたい医院を選びやすくするための法律です。 例えば、同じ治療内容でも「う蝕治療」と「むし歯治療」では、違う内容に思えてしまいます。 標榜科目として認められているのは 歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科 の4つのみです。 「〇〇歯科」や「△△矯正歯科」などは、標榜に適した歯科医院の名前であるという事です。 歯科医院の名前だけではなく、どのような治療を行っているかという案内でも標榜は使われています。標榜は一つではなく「小児矯正歯科」のように4つの中で合わせて使うこともできます。 「歯科」という標榜について 「歯科」は、歯科医療機関であればどのような治療を行っている歯科医院でも当てはまります。最近では「一般歯科治療」と治療内容を説明してある歯科医院もあります。むし歯治療や歯周病治療など、広く診療しているところが多く、一般歯科とだけ書いてある歯科医院では専門的な治療をしている所は少ないようです。 「歯が痛くなったので、治療をしてほしい」「歯石を取ってほしい」などの時は、「歯科」という標榜の歯科医院にいかれて問題ありません。 「口腔外科」という標榜について 「口腔外科」とは、口腔(口のなか)や顎、顔面などの疾患を扱う歯科の事です。一般歯科では難しい親知らずの抜歯を行ったり、腫瘍の摘出手術を行ったりします。大学病院などの診療科の一つとしてある事が多いですが、歯科医院でも口腔外科を標榜している歯科医院はあります。歯科医院の場合は、抜歯やインプラント治療などを行っている所が多いです。 設備もスタッフも、口腔外科に特化した専門的な歯科医院です。 「小児歯科」という標榜について 「小児歯科」では、その字のごとく小児(子ども)を対象とした診療を行っています。以前は「むし歯ができてから歯医者に行く」というイメージが強く、子どもにとって歯科は少し怖いイメージを持たれることが多かったと思います。しかし今は「むし歯にならないように歯医者に行く」という考え方が浸透しているため、子どもの頃からむし歯予防をする事がスタンダードになってきています。 小児歯科は、生まれて初めて歯科医院にきた子どもさんでも緊張せずに処置を受けることができるように、色々と配慮がしてあります。例えば診療室の壁に子どもの好きな動物の絵が書いてあったり、子どもが好きなアニメをモニターで映しながら治療をする歯科医院もあります。 歯科のファーストステップとしては、親も子も安心して通うことができます。ただ、小児歯科の場合は大人の診療は行っていない場合もあります。ご家族で同じ歯科に通いたいと思われる方は、歯科医院に確認してみてください。 「矯正歯科」という標榜について 「矯正歯科」は、歯並びや噛み合わせを改善するための治療を行います。歯や顎骨に矯正器具をつけて位置を動かします。 矯正歯科治療は専門性の高い治療をおこなうため、高度な専門知識と熟練した技術が必要です。他の歯科治療に比べると費用も高く、治療期間も長くかかります。 しかし歯科医院が標榜するには特別な資格などは必要なく、どのような歯科医院でも標榜することができます。矯正歯科治療を受ける歯科医院を受けるときには、歯科医院のHPなどを確認して矯正歯科の十分なスキルを持った専門医がいる事を確認してから決めましょう。 標榜での治療科目の違いは説明しましたが、「歯科」と「矯正歯科」は具体的には何が違うのでしょうか。 「歯科」では、主にむし歯治療や歯周病治療などを行います。具体的にはむし歯を削って被せものを装着したり歯を抜いたり、歯周病治療のために歯石の除去や歯ブラシ指導を行います。 また、簡単な外科治療やインプラント治療などを行ったり、部分的な矯正歯科治療を行う歯科医院もあります。 しかし、標榜に「歯科」としか表記がない場合は難しい外科処置や、歯を大きく動かすような矯正歯科治療はしないことがほとんどです。専門的な知識や技術がある歯科医院は、医院の特徴として「口腔外科」や「矯正歯科」を表記していることが多いからです。 「矯正歯科」では矯正歯科治療を主にした治療をおこないますので、ほとんどの医院で矯正歯科治療に関しての技術や専門的な知識を持った専門医がいます。ただし、標榜を見ただけではどれほどの専門的な知識や技術を持っていたり、どんな矯正歯科治療を得意としているかまでは分かりません。 歯科医院のHPなどをみてどのような治療を行っているのかや歯科医師の経歴などを確認しておきましょう。 先ほどお話ししたように、「歯科」ではむし歯治療などを主に行っていて「矯正歯科」では矯正歯科治療を主に行っています。 では、「矯正歯科」ではむし歯治療や歯を抜いたりはしないのでしょうか。これは歯科医院によっては異なりますが、矯正歯科の中には矯正歯科治療以外は行っていない医院もあります。 矯正歯科治療は歯に器具を装着したりする場合もあり、歯ブラシがうまくできずにむし歯になるリスクが高くなります。それに、矯正治療中はお口の中の状況が大きく変化していくこともあって、むし歯になってしまうこともあります。 また、矯正歯科治療の内容によっては抜歯をしなければならない場合もあります。 こういった場合は、通っている矯正歯科とは別に「歯科」に通う必要があります。 矯正歯科治療のみを行っている歯科医院は専門性が高く難しい矯正歯科治療などにも対応している場合が多いですが、このようにいくつもの歯科医院に通わなければいけない場合もある事を理解しておくことも重要です。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、歯科医院の名前にもあるように「歯科」も「矯正歯科」もどちらも標榜しています。 むし歯や歯周病治療のみで通うこともできますし、もしも矯正歯科治療の途中でむし歯になったとしてもプルチーノ歯科・矯正歯科であれば安心してむし歯治療を受けることができます。 矯正歯科治療に関しても最新治療を取り入れていて、むし歯や歯周病になるリスクが低いマウスピースを使ったインビザライン矯正を受けることもできます。また、子どものためのインビザライン矯正「インビザライン・ファースト」も導入しており、子どもの矯正治療や歯科治療にも対応しています。 ご家族みなさんで「歯科」としても、「矯正歯科」としても通っていただくことができます。
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小児歯科と小児歯科矯正について 「小児歯科」という道路看板を見かけることがありますが、どのような歯科なのかご存じですか? 「子どもが通うんだろうなぁ」くらいのイメージではないでしょうか。 このページでは、小児歯科の特徴やどのような治療を提供しているのかを説明していこうと思います。 みなさんは、歯科医院に生まれて初めて行ったのは何歳ごろですか? どんなイメージを持っていたか覚えていますか? 子ども時代の歯の治療は、大きな音や振動が怖かったり、大きく開けた口の中で何が起きているのか分からず不安だった記憶がある人が多いのではないでしょうか? 正直、あまり「行きたい!」と思う場所ではなかったのではないかと思います。 小児歯科は、名前の通り「小児のための歯科治療」を行っている歯科医院です。 子どもが治療を受けるのが不安にならないように工夫が色々されていたり、乳歯が虫歯にならないように予防治療もしてくれます。 また、成長途中の子どもの場合は口の中や顎の発達も重要で、健やかな成長を促したり観察していくことも大切です。 歯科医院に行くファーストステップは、専門的な知識を持っている小児歯科をおすすめします。 小児歯科は主に永久歯の生えそろう中学生くらいまでが対象ですが、成人でも子どもさんと一緒に通院される方もいらっしゃいます。 歯の成長を見守る為の検診 子どもの歯(乳歯)は全部で20本あります。 胎児の時に乳歯のもとになる「歯胚(しはい)」が完成し、生後8か月ごろから徐々に生え始めてきます。 3歳になる頃には、すべての乳歯が生えそろいます。 生えてくる時期は個人差がありますが、1歳を過ぎたころになってもまだ1本も生えていない場合には、小児歯科に相談してみましょう。 乳歯のむし歯治療 「子どもの歯がむし歯になっても、どうせ大人の歯(永久歯)に生え変わるんだから、治療しなくても大丈夫」と思う人もいるかもしれませんが、これは大間違いです。 乳歯のむし歯がひどくなってしまった場合には、その後に生えてくる永久歯の成長にも問題が生じてしまいます。 ですから、乳歯のむし歯もちゃんと治療をすることが重要です。 乳歯がむし歯になる前に、「むし歯にならないように予防する」こともとても重要です。歯のむし歯治療はできるだけする回数が少ないに越したことはありません。 ですので、しっかりと小児歯科で乳歯のむし歯予防の処置を受けましょう。 ①歯磨き むし歯は、むし歯の原因菌が引き起こす感染症です。原因菌は、食べかすなどを栄養として増えていきます。 むし歯を予防するためには、まず第一にむし歯の原因菌と、食べかすをお口の中から減らすことが重要です。 その為に一番重要なのが、「歯磨き」です。歯磨きといっても、ただ歯ブラシでゴシゴシするだけではなかなか無くなりません。 小児歯科では、歯磨きの練習をしたり、歯科医師や歯科衛生士がプロフェッショナルケアをしてくれます。 これによって、お口の中をきれいに保つことができ、むし歯の予防につながります。 ②フッ素塗布 むし歯にならないようにするためには、歯面に虫歯の原因菌や食べかすがつかないことも重要です。 フッ素は、歯の表面の細かい隙間に入り込んで、むし歯の原因菌や食べかすが歯につく隙間を無くしてしまいます。そうすることで、むし歯ができにくくなったり、悪化しないように予防する効果があります。 小児歯科では、プロフェッショナルケアをした後にフッ素を塗布して、虫歯予防を行います。 フッ素塗布は半年ごとに一度行うことで効果が続きますので、定期的に小児歯科でしてもらうようにしましょう。 フッ素はあまり多く摂取すると、体に悪影響がある場合もあるとされています。小児歯科では半年に一度のペースで行うことで、その危険性にも配慮しています。 最近では、ドラッグストアなどで売られている歯磨き粉(歯磨剤)にもフッ素が含まれているものが多く販売されています。 しかし、薬事法であまり濃度の濃いフッ素の入った歯磨き粉は一般のお店では販売を禁止されています。 小児歯科では、毎日使っても問題のない濃度のフッ素が入った歯磨き粉が販売されているので、それを使用することもむし歯予防には効果的です。 また、フッ素塗布と毎日のフッ素入り歯磨き粉の使用で虫歯予防の効果は上がるといわれていますので、両方を利用されることをおすすめします。 ③シーラント 奥歯は、食べ物を噛んだりすりつぶしたりしやすいように臼のような形をしているので臼歯といいます。上を向いた部分は咬合面(咬合面)といい、小さな溝がたくさんあります。この溝にむし歯の原因菌や食べかすが入りやすく、歯磨きをしてもなかなかきれいに取り除くことはできません。 小児歯科では、乳歯や6歳ごろに生えてくる永久歯(6歳臼歯)の溝にシーラントという薬剤をいれて溝を埋めることで、むし歯の予防をします。この治療は、一つの歯に対して1度行えば長く効果を発揮します。薬剤は歯に近い色なので、薬を塗った箇所も目立つことはありません。 子どもの歯の治療でよく思い浮かべるのが、矯正歯科治療だと思います。 ここでは、3歳から12歳までの時期に行う歯科矯正治療についてお話しします。 なぜ子どものころから矯正するのですか? 子どもの体の成長にとって、お口の中の環境が整っていることや顎の発達はとても重要なことです。なぜなら、口は空気を取り込んで体を動かすために必要な酸素を取り込んだり、食べ物を摂取して体の栄養にかえる為の重要な器官だからです。 また、スポーツをする時に歯で食いしばったりすることが多くあるため、歯並びや顎の強さなどはとても重要な要素となります。 ↓小児の矯正のメリットとデメリットについてはこちらから↓ 歯の矯正治療の目的 ①歯並びをきれいにする 歯並びをきれいにするための治療とは、永久歯の歯並びをきれいに見えるように整えることをいいます。 子どものお口の中は乳歯が生えているため、将来的に永久歯が生えてくる時とは歯の位置が少し違います。しかし、口の中の大きさや顎の位置などで将来的に歯並びが悪くなることが予測できる場合や、乳歯が早く抜けてしまって隙間があいてしまったり、既に生えてきている永久歯の位置がずれている場合には、子どものころから歯科矯正治療を行う場合もあります。 ②噛み合わせを整える お口の大きさや歯の大きさは、ひとそれぞれです。そのバランスによっては、息をする時に口がうまく閉じることができずに鼻で呼吸し辛い「口呼吸(こうこきゅう)」になってしまうことがあります。これは夜中のいびきに繋がったりすることで睡眠不足になったり、昼間の集中力の妨げになってしまうこともあります。 また、上手く食べ物を噛むことができずに、必要な栄養を十分に体に取り込むことができない場合もあります。 このように、子どもの頃から噛み合わせを整えるのは、健やかな成長にとって大切な要素です。 ③顎の位置を正常な位置にする 骨格の成長は20歳ごろまで続くといわれています。顎骨も少しずつ大きくなっていき、顔の形が整っていきます。 顎骨の大きさや形は人それぞれですが、外見や咬み合わせなどのお口の機能にも大きく影響します。 どのように成長するかは遺伝的要素やその他の要素も大きく関係してきますが、歯科矯正では顎骨の成長を制限したり矯正することもできます。 小児の歯科矯正と大人の歯科矯正の違いは? では、3歳から12歳ごろまでの歯科矯正とそれ以降の歯科矯正とはどのような違いがあるのでしょうか。 3歳から12歳までの歯科矯正は、乳歯が多いため、現在の歯の位置を動かすという事よりも、口の中の形・大きさや顎の形や位置を整えることが重要です。 それに比べ、永久歯が生えそろってから以降の歯科矯正は、歯の位置を整えることが大きな目的です。 また、大人の歯科治療は矯正器具を付けている間の外観などにも気を配ることが多いので、子どもの時よりも目立ちにくい器具を使うことが多くあります。 例えば、マウスピースを利用したインビザライン矯正などもその一つです。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、大人のインビザライン矯正だけではなく、子どもの頃から使えるインビザライン矯正を導入しています。 歯科矯正治療を検討する時には、専門的な知識を持った歯科医師に「いつから始めるのが適切で、どのような治療が必要なのか」をしっかりと相談して、あなたにあった最適な治療プランを提供してもらいましょう。 ↓子どものマウスピース矯正についての説明はこちら↓ ↓目立たない歯科矯正「インビザライン矯正」についてはことらから↓
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