- ホーム>
インビザラインでおこなう「シミュレーション(クリンチェック)」とは?
21.11.30
カテゴリ:インビザライン
インビザラインによる歯列矯正をインターネットなどで調べてみると”シミュレーション”や”クリンチェック”という言葉をよく目にすると思います。
シミュレーションを日本語に直すと「ある現象を模擬的(本物に似せた状態)に実験してみること」という感じになりますが、インビザラインではどのような役割があるのでしょうか。
インビザラインは事前のシミュレーションでゴールを予測できる
インビザライン矯正は「装置が目立たない」「食事や歯磨きの時に取り外しができる」という点でよく注目されますが、もう1つ、他の治療にはないメリットがあります。
それは事前の検査結果を元にした歯並びのシミュレーションができるという点です。
インビザラインでは「クリンチェック」という専用ソフトで、ゴールとなる歯並びやそれまでの歯の動き方をモニター上で事前予測することができます。
簡単に説明すると、実際の治療がはじまる前に患者様の歯がこれからどのように動き、そして最後にどんな歯並びになるのかを立体画像で見ることができる、ということです。
さらにこのシミュレーションの様子は歯科医のみではなく、患者様もモニター上で確認することができます。
インビザラインにおけるシミュレーションのメリット
従来の治療では患者様の歯型を採取し、それを元に作成した模型やレントゲン画像からゴールとなる歯並びを歯科医が頭の中でイメージしながら治療を進めていきます。
しかしこの方法では、患者様には自分が実際にどのような歯並びになるのかをイメージするのが難しく、歯科医の説明や手腕に頼るしかありません。
インビザラインではこの治療の過程やゴールを歯科医と患者様の双方で共有できるほか、治療の各段階で起こりうる問題点についても事前に患者様にご説明することができます。
また患者様も自身の歯並びが実際にどのように変化するのかを直接目で確認できるため、安心して治療を受けやすいというメリットがあります。
インビザラインのシミュレーションの流れ
プルチーノ歯科・矯正歯科では「iTero element 5D (アイテロ エレメント 5D)」という機器で、患者様の歯型をコンピュータに取り込みます。
従来の治療では歯型をとってそれを模型にしていましたが、この機器を使えば写真を撮る感覚で患者様の歯型をモニター上に3D画像にして再現することが可能です。
次に取り込んだ画像を元に、先ほどの「クリンチェック」というソフトを使って、最初の状態からどのように歯を動かして理想的な歯並びにするかをシミュレーションします。
このシミュレーションの結果は後日、患者様にもご覧いただきます。
これからの治療の様子や最終的な歯並びをご確認いただき、ご納得いただけたうえで治療が本格的にスタートしていきます。
インビザライン矯正にご興味のある方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。
インビザライン矯正中の食事で気をつけることは?
21.11.30
カテゴリ:インビザライン
矯正治療で一般に広く用いられるワイヤー矯正は、一度装置を装着すると、基本的には治療が終るまで装置を外すことができません。
そのため治療中は食事の際に「ものが食べづらい」「食べ物が詰まりやすい」といったお悩みも多く聞かれます。
インビザライン矯正は透明のマウスピースの着脱を繰り返しながら歯並びを整える治療法で、装置(マウスピース)を患者様自身の手で外すことができます。
そのため食事の際にマウスピースを外せば、治療前と同じように食事を楽しむことができる点が、インビザライン矯正のメリットの1つです。
では反対に、マウスピースを着けたままの食事は可能なのか、またそのほかにインビザライン矯正中の食事で気をつけるべき点などを以下に詳しくみていきましょう。
インビザラインを装着したままの食事はNG
食事の時に外せるインビザラインでも、シチュエーションによってはマウスピースを外しにくかったり、外すのが面倒だったりすることもあるでしょう。
しかしインビザライン矯正中の食事に関しては、必ずマウスピースを外しておこなうようにしてください。
これはマウスピースを着けたまま食事をすると、歯と装置のすき間に食べかすが入り込み、それが虫歯や歯周病、歯の着色の原因になってしまうためです。
またマウスピースは非常に薄いため、装着したまま食事をしてしまうと、食べ物を噛んだ時にマウスピースが変形、もしくは破損してしまうおそれもあります。
したがって治療中は必ずマウスピースを外してから食事をはじめましょう。
『飲み物』もインビザラインを外して飲む
インビザライン矯正中は飲み物も、マウスピースを外して飲むのが原則です。
マウスピースを装着したまま飲めるのは、お水(ミネラルウォーター)のみで、それ以外の飲み物は食べ物と同様に、虫歯や歯周病などの原因になります。
食事後は歯磨きをしてインビザラインを装着する
食事が終わったら、マウスピースを再装着する前に歯をしっかり磨いておくことも大切です。
歯に食べかすが付いたままマウスピースを装着してしまうと、マウスピース内に細菌が増殖し、虫歯や歯周病などを発症しやすくなります。
もしどうしても歯が磨けない場合は、マウスウォッシュを活用するなど、できるだけ口内を清潔にしてから装着し、後で時間がある時にしっかり歯を磨きましょう。
インビザライン矯正中に食事制限はある?
インビザライン矯正では基本的に食事の制限などはありませんが、ただ治療で歯が動いてる最中は硬いものを噛むと痛みを感じやすくなります。
とくに新しいマウスピースに交換してすぐの時期は、お煎餅やお肉など硬いものを噛むと痛みを強く感じることもあるため、その期間はできるだけ硬いものは控えましょう。
以上のように治療期間中はすこし不便に感じることも多いでしょうが、トラブルなく治療を進めるうえでは大切なことですので、上記のことはぜひ守るようにしてください。
気になる『出っ歯』インビザラインで治せる?
21.11.30
カテゴリ:インビザライン
『出っ歯』は上の前歯が下の前歯よりも前に突き出している歯並びで、専門的には『上顎前突』といい、不正咬合の1つに挙げられます。
出っ歯は口元の”見た目”に支障をきたしやすく、「出っ歯が気になって、人前で口を開けられない」というお悩みから矯正治療を希望される方も少なくありません。
そこで今回は、出っ歯を矯正治療で治す場合、インビザライン矯正は適用できるかどうかについてお話ししていきたいと思います。
インビザラインは「出っ歯」の治療も可能
まず、出っ歯を矯正治療で治したい場合にインビザライン矯正が可能かどうかという点についてですが、基本的にはインビザラインでも出っ歯は治せます。
インビザラインが誕生した当初は「出っ歯の治療は難しい」とされていましたが、近年はインビザライン矯正の技術も進歩し、出っ歯の治療にも適用できるようになってきています。
ただし、出っ歯には①歯並びに問題があるケースと、②骨格的(顎の大きさ)に問題があるケースの2パターンがあり、②のケースではインビザラインの治療が適用できません。
歯を抜かずにインビザラインで出っ歯を治せる?
「出っ歯を治す」というのは”前方にある前歯を後ろに引っ込める”ということですから、奥にそのためのスペース(すき間)がある程度必要になります。
比較的症状の軽い出っ歯であれば、歯の両側を少し削ることでそのスペースを作ることができますが、症状が重い場合は抜歯によってそのスペースを確保するしか方法がありません。
ただいずれのケースでも、基本的にはインビザラインによる歯列矯正はおこなえます。
一方でインビザラインは歯の移動量が大きくなるケースには不向きであるため、前歯を大きく動かす必要のある場合は、他の治療法(ワイヤー矯正)を検討することもあります。
インビザライン矯正で「出っ歯」になるって本当?
インターネットなどでインビザラインについて調べてみると「インビザライン矯正で”出っ歯”になった」という話を目にすることがあります。
実はこれはインビザラインに限らず、矯正治療では事前の検査や診断が不十分のまま、無理に治療をおこなった場合によくあるケースなので注意が必要です。
インビザラインは「装置が目立たない」というメリットから近年は人気が高まるで、その人気にあやかって安易に治療を勧める歯科医院も増えています。
しかしインビザライン矯正はまだ誕生してまもない治療法ですので、治療に際しては歯科医にもより専門的な知識が技術が必要であることも知っておきましょう。
プルチーノ歯科・矯正歯科は、インビザラインにおける矯正治療実績が評価され、「インビザライン・ダイヤモンド・プロバイダー」に認定されております。
ご興味のある方は、お気軽に当院までご相談ください。
インビザラインの交換時期とそれを早めるポイント
21.11.30
カテゴリ:インビザライン
インビザライン矯正では、患者様の最初の歯並びからゴールに至るまでの歯の動きをシミュレーションし、それを元に複数枚のマウスピース(アライナー)を作製します。
マウスピースが手元に届いたら患者様には歯科医の指導の下、指定された時期に新しいマウスピースに交換していただきます。
簡単に言うと「マウスピースを装着する⇒歯が動く⇒新しいマウスピースと交換する」という流れとなり、マウスピースを交換するごとに理想的な歯並びへと近づいていくわけです。
ではその交換時期はどのタイミングなのか、またその時期を早めるポイントなどをご紹介していきましょう。
インビザラインの交換時期はどうやって決まる?
インビザライン矯正において、新しいマウスピースに交換する時期は、おおむね1~2週間ごととなります。
何日ごとに交換するかについては個々の患者様によって異なり、一律に「〇日」という決め方ができません。
たとえば年齢が若い人は歯が動くスピードも速いため、新しいマウスピースに交換するまでの間隔も短くなります。
また歯に複雑な動きが必要なケース(治療が難しいケース)だと、歯が動くのに時間がかかり、交換までの間隔が長くなることもあります。
ただ歯の動き方は実際に治療をはじめてみないとわからないことも多いため、患者様の歯の動きに応じて歯科医が適切な時期を決定していきます。
インビザラインの交換時期を早めるポイントとは?
インビザラインの交換時期を早める一番のポイントは、マウスピースの装着時間をきちんと守ることです。
歯はそれが動くのに適切な力(至適矯正力)を持続的に加えておかないと、スムーズに動かすことができません。
一方でインビザラインはマウスピースを装着している時にその力が加わりますが、外してしまうとその力がかからなくなり、元の位置へと戻ろうとします。
つまり1日当たりの装着時間が短かったり、外している日数が長くなったりすると歯が予定通りに動かず、次のマウスピースの交換までの間隔も長くなってしまうわけです。
そして当然ながら、マウスピースの交換の間隔が長くなれば、治療が終るまでの期間も長くなってしまいます
したがってインビザライン矯正をはじめたら、1日の装着時間(20時間以上)を必ず守るようにしましょう。
インビザラインの交換時期、勝手に早めてもいい?
インビザラインの交換時期が早くなれば、その分だけ治療期間も短くなることは確かですが、だからといって自己判断で交換時期を早めるのはNGです。
先にも述べたように、歯を動かすにはそれ相応の適切な力が決まっており、それより強い力を加えたからといって歯が速く動くわけではありません。
歯がまだ十分に動ききれていないのに新しいマウスピースを装着すれば、かえって治療を遅らせてしまう要因になってしまいます。
インビザライン矯正をできるだけ早く、スムーズに進めるためには1日の装着時間を守ることにくわえ、歯科医の指示にしたがって交換時期を守ることも重要です。
もし何かの都合で装着や交換を指示どおりにおこなえない場合では、必ずその旨を担当歯科医師に伝えましょう。
矯正歯科にも「デメリット」はある?
21.11.30
カテゴリ:インビザライン
矯正歯科といえば、「見た目がよくなる」「食べ物が噛みやすくなる」といったメリットがよく聞かれます。
ただ矯正歯科に限らず、どの歯科治療にもメリットの裏には必ずデメリットがあり、治療を始めるにあたってはデメリットについてもよく理解しておくことが大切です。
矯正歯科のデメリット
①費用や時間がかかる
矯正歯科には基本的に保険が適用できないため、通常の歯科治療よりも費用が高額になるほか、治療期間も他の治療よりも長くなります。
費用については受診する歯科医院や使用する装置によって大きく異なりますが、一般的な費用相場としては大人で60~130万円前後、子供で40~80万円前後といわれています。
また期間については、こちらも患者様の歯並びの状態や治療の進み具合によって違いますが、おおむね2~3年はかかることが多いでしょう。
②治療中に痛みを感じることがある
個人差はありますが、矯正歯科の治療中は痛みをともなうことがあります。
とくに装置を歯に着けた直後や、装置を調整した直後などは歯に新たな力が加わるため、そこから数日は痛みを感じやすくなります。
また装置が頬や唇に引っかかる、あるいは装置で傷がつくなどした場合に、粘膜に痛みを生じることがあります。
③食事や会話、歯磨きがしづらい
矯正歯科の治療中はお口の中に”異物”が入る状態になるため、最初の頃は違和感も強く、また食事や会話のしづらさを感じやすくなります。
ただこれらに関しては時間が経つとともに自然に慣れてくるため、それほど心配する必要はないでしょう。
ただ固定式の装置(ワイヤー矯正)については、治療期間を通して歯を磨きにくくなるため、これまで以上の入念のケアが必要となります。
④経験未熟な歯科医による治療後のトラブルが多い
矯正歯科は他の歯科治療とは別に、より専門的な知識や技術が必要になります。
一方で日本の法律では、歯科医師であれば誰でも『矯正歯科』と掲げて治療がおこなえるため、経験未熟な歯科医の治療によるトラブルも後を絶たないのが実状です。
ただこれについては、その歯科医院の矯正歯科における設備や治療実績などを事前にしっかりリサーチしておくことで回避することができます。
せっかく治療したのに「思っていた歯並びと違う」「前よりも歯並びが悪くなった」ということにならないように、歯科医院選びは慎重におこないましょう。
デメリットがあっても、矯正歯科をすすめる理由
矯正歯科治療には以上のようなデメリットがありますが、それでも治療をおすすめするのはデメリットよりもメリットのほうがはるかに勝るためです。
上記の①~③のデメリットはいずれも短期的なものであり、とくに②③に関しては治療が終ればその悩みからも解放されます。
また①についても初期費用は確かに高いものの、治療により虫歯や歯周病のリスクを減らし、歯の寿命を長くすることを考えると、長期的には医療費の削減につながるでしょう。