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歯列矯正をはじめる年齢に制限はなく、とくに近年は昔にはなかった治療法が数多く誕生していることから、大人になってから治療をはじめる方も増えています。 大人の歯列矯正では長年のコンプレックスの解消にくわえ、将来的な虫歯・歯周病のリスクを軽減するほか、全身の健康面にも良い効果をもたらします。 ただ一方で大人になってから歯列矯正をはじめる場合、いくつか注意しておきたい点もありますので、今回はその注意点についていくつかご紹介していきます。 大人の歯列矯正の注意点①治療中は虫歯・歯周病になりやすい 矯正治療をはじめると歯の表面に器具がついたり、インビザラインでも1日20時間以上はマウスピースを装着したりと、お口の中がどうしても不衛生になりがちです。 とくに大人の場合は、30代以降になると歯周病の進行リスクが高まります。 歯周病は進行するまで症状があらわれにくく、気づいた時には手遅れになっているケースもめずらしくありません。 したがって大人が歯列矯正をはじめるに当たっては、これまで以上にセルフケアの徹底が必要となります。 大人の歯列矯正の注意点②歯並びによっては「抜歯」が必要になる 大人の歯列矯正が子どもの歯列矯正と大きく異なるのは、発育途中にある子どもの場合は顎の成長がまだ見込めるのに対し、大人の場合はそれが不可能であるという点です。 子どもであれば歯がキレイに並ぶためのスペースが不足している場合でも、顎の大きさや形をコントロールすることで歯並びを整えることができます。 一方で大人の場合は顎の大きさがすでに決まっているため、基本的には歯を抜くことでしかそのスペースを確保できません。 とくに顎と歯の大きさのアンバランスによって歯並びがデコボコしているケースでは、抜歯が必要になる可能性が高くなります。 大人の歯列矯正の注意点③歯ぐきが下がることがある 大人で歯並びの悪い方の中には、すでに歯周病にかかっている方も少なくありません。 このような方が歯列矯正をはじめる場合、先に歯周病をしっかり治しておかないと、矯正治療によりさらに症状が悪化して歯ぐきが下がってしまうことがあります。 また近年は歯を抜かずに歯並びを治す『非抜歯治療』が大人の歯列矯正でも人気を集めています。 しかし無理な非抜歯治療では、歯並び全体が本来あるべき位置から外側へ広がり、歯根(歯の根っこ)が露出してしまうトラブルも増えているため注意が必要です。 大人の歯列矯正の注意点④治療期間が長い 歯を取り囲む骨が頑丈な大人の場合は、歯を動かすのにも時間がかかります。 そのため大人の歯列矯正は治療終了までの期間が長くなることも事前に頭に留めておきましょう。 なおプルチーノ歯科・矯正歯科では、近赤外線の照射で歯の移動スピードを速め、治療期間を短縮する「オルソパルス(光加速矯正装置)」を取り扱っております。 少しでも治療を早く終わらせたいとご希望の方は、ぜひお気軽にお問合せください。