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お子さんの歯並びでお悩みではありませんか? 実は、子どもには成長期だからこそできる「矯正治療」があります。 プルチーノ歯科・矯正歯科 名古屋院の小児歯科では「プレオルソ」や「インビザライン・ファースト」といったマウスピースを使った小児矯正を行っております。 取り外して歯磨きができるので、矯正治療中に心配な虫歯や歯周病のリスクをグッと減らすことが可能です。 食事のときに装置を外せるので、矯正中も、お子さんが大好きな食事の時間を笑顔で過ごせます。 今回は、当院のマウスピースを使った小児矯正について詳しく解説します。 小児歯科のマウスピース矯正は、取り外し可能なマウスピースをお口に装着して、歯並びを整える治療法です。 ワイヤー矯正と違って目立ちにくいので、お子さんも抵抗感なく始めやすいのが特徴です。 大人の矯正で使われるマウスピース矯正は、歯を1本1本動かして歯並びを整えますが、お子さん向けのマウスピース矯正は少し違います。 小児歯科のマウスピース矯正は、成長期のお子さんの顎の骨の成長を促し、これから生えてくる永久歯が正しい場所に並ぶための土台作りを目的としている場合が多いです。 お子さん向けのマウスピース矯正には、既製品であるプレオルソと、お子さん一人ひとりの歯並びに合わせて作るオーダーメイドのインビザライン・ファーストがあります。 プルチーノ歯科・矯正歯科 名古屋院では、お子さんの歯並びの状態や、矯正の目的によって最適な矯正装置を選びます。 お口の中の状態はお子さんによって異なるため「何歳から」と一概には言えませんが、顎の成長が進む幼児期から矯正歯科医による定期的な経過観察を始めるのが理想的です。 7歳頃までを目安に一度、矯正歯科を受診し、パノラマX線写真による検査を受けられるのがおすすめです。 プルチーノ歯科・矯正歯科 名古屋院で取り扱っている、小児歯科のマウスピース矯正の種類は以下のとおりです。 プレオルソ マウスピース矯正「プレオルソ」は、6~11歳のお子さん向けの、取り外しができる矯正装置です。 歯並びをキレイにするだけでなく、お口周りの筋肉や舌の動きを整えることで、将来の歯並びが悪くなるのを防ぐ効果が期待できます。 プレオルソは家で寝ている間と、日中の指定された時間だけ装着します。 お子さんご自身で着脱できるので、普段の生活への負担が少ないのが特徴です。 顎の成長を助け、歯並びが悪くなる原因となる口呼吸や舌の癖、口周りの筋肉のアンバランスにも働きかけます。 ポカンと開いたお口や、歯ぎしりの改善にもつながります。 インビザライン・ファースト プルチーノ歯科・矯正歯科名古屋院では「インビザライン」を使った、お子さん向けのマウスピース矯正装置「インビザライン・ファースト」を使った小児矯正を行っています。 プレオルソとは異なり、歯を直接動かしてキレイに並べるのが得意な装置です。 従来のワイヤー矯正とは違い、透明なマウスピース型なので、矯正していることがほとんどわかりません。 お子さんご自身で取り外しができるので、お食事や歯磨きも普段通りでき、運動時も安心です。 ワイヤー矯正に比べて、痛みが少なく、治療期間も短い傾向にあります。 インビザライン・ファーストは、永久歯が生えそろう前のお子さんでも始められるマウスピース矯正です。 成長期のお子さんの顎の成長を活かしながら、無理なく歯並びを整えられます。 もちろん、すべてのお子さんにインビザライン・ファーストが最適とは限りません。 プルチーノ歯科・矯正歯科 名古屋院では、お子さん一人ひとりの歯並びや顎の状態を丁寧に診断し、最適な治療方法をご提案いたします。 場合によっては、他の装置と組み合わせて治療を行う場合もあります。 インビザライン・ファーストのメリット・デメリット ■メリット ■デメリット 小児歯科のマウスピース矯正の料金は、以下の3パターンに分かれます。 プレオルソ&部分ワイヤー治療による一期治療 550,000円(税抜:500,000円) (部分ワイヤー追加など追加装置代含む) [期間:1.5年制約] 一期治療から二期治療(インビザライン)への移行 440,000円(税抜:400,000円) (二期治療 インビザライン に移行する場合) [期間:3.5年制約] インビザライン ファースト+インビザライン 二期治療 セット料金:880,000円(税抜:800,000円) 一期治療を行わず、二期治療から開始する場合も、費用は一期治療から移行した場合と同様に、80万円~(税込88万円~)となります。 しかし、早期に治療を開始し、一期治療のみで理想的な歯並びが実現した場合は、40万円(税込44万円)と費用を抑えることが可能です。 二期治療へ移行することになった場合でも、一期治療で得られた効果は二期治療をスムーズに進める土台となり、決して無駄にはなりません。 むしろ、一期治療を行うことで二期治療の難易度を大きく下げられ、結果としてお子様の身体的・精神的な負担を軽減し、より良い矯正治療へとつながるため、早期の治療開始をおすすめしております。 一期治療 主に顎の骨の成長をコントロールし、早期に悪い歯並びや噛み合わせの問題の改善を目指す治療 二期治療 永久歯が生えそろった後に、歯並びを細かく整え、噛み合わせを完成させる治療 お子さんの矯正治療は、ご本人ではなく保護者のご希望から治療をスタートするのがほとんどです。 治療開始当初は、お子さんが矯正装置に戸惑いを感じ、装着を嫌がったり、無意識に外してしまったりすることもあるかもしれません。 矯正治療をスムーズに進め、より良い結果を得るためには、保護者の方のご理解とご協力が不可欠です。 お子さんを根気強く励ましたり、装置の装着をサポートしたりするなど、 お子さんが前向きに治療に取り組めるよう、温かく見守っていただけますと幸いです。 もし、お子様の非協力的な態度が続く場合には、ご遠慮なくご相談ください。 ご家庭と歯科医院が連携し、お子さんにとって最善の方法を一緒に考えていきましょう。 当院では、お子さんに少しでも快適に治療を受けていただくために、以下の取り組みを行っています。 キッズルームを完備 受付前には、お子さんが遊べるキッズスペースをご用意しております。 遊び場があることで、歯医者さんが「怖い場所」ではなく「楽しい場所」というイメージに変わるのが大きなメリットです。 待ち時間を楽しく過ごせることで、お子さんは退屈や不安から解放されます。 治療後にガチャガチャを1回サービス この投稿をInstagramで見る プルチーノ歯科・矯正歯科(@pulcino_dental_office)がシェアした投稿 当院では、治療をがんばったお子さんにガチャガチャを1回サービスさせていただいております。 ガチャガチャの中身は、甘味料がキシリトールのグミです。 キシリトールは、虫歯を予防する効果がある他、1週間~1ヶ月摂取すると口腔内の虫歯菌数を減少させます。 よく噛むことで唾液がたっぷり分泌され、お口の中を清潔に保つ効果も期待できます。 「当たり」の場合は、グミが2つ入っているかもしれません。 […]
小児の虫歯治療、放置は絶対ダメ|小児歯科での治療と予防法を紹介!何歳から治療を受けられるの?
25.05.08
「乳歯はどうせ抜けるから、虫歯は放置しても大丈夫」と考えていませんか? 乳歯の虫歯を甘く見ていると、後から生えてくる永久歯の形や色が変わったり、将来の歯並びが悪くなったりする可能性があります。 この記事では、プルチーノ歯科・矯正歯科 名古屋院が乳歯の虫歯治療が重要な理由と治療法について詳しく解説します。 お子さんの健やかな口内環境を守るために、正しい知識を身に付けましょう。 Contents1 2 3 3.1 虫歯の進行が早い3.2 虫歯だと気が付きにくい3.3 年齢によって、虫歯のできやすい場所は異なる4 4.1 乳歯の虫歯は歯並びにも影響を与えます5 6 6.1 ご自宅でのケア6.2 フッ素塗布6.3 シーラント6.4 定期健診7 お子さんが色々なものを食べられるようになる1~2歳くらいになると、虫歯のリスクも少しずつ上がってきます。 特に、上の前歯の表面や、歯と歯の間に虫歯ができやすいため、注意してください。 1歳を過ぎたら、毎日歯みがきをする習慣をつけ始めましょう。 甘いお菓子やジュースをあげる時間や量も、少し気にしてあげてください。 お子さんが1人ですみずみまで歯を磨くのは難しいため、保護者の方が最後にチェック&仕上げ磨きをしてあげるのが大切になります。 お子さんが虫歯治療を始める時期は、成長によってさまざまです。 1つの目安として、多くの場合、4~5歳を迎える頃には、治療に必要な「歯科医師の話を聞く力」や「しばらく口を開けている持久力」が育ってくるため、治療を受け入れやすくなります。 早いお子さんでは、3歳頃から治療を開始できるケースもあります。 子どもの虫歯の特徴は以下のとおりです。 虫歯の進行が早い 乳歯は、永久歯に比べて、表面のエナメル質や中の象牙質が薄くて柔らかいのが特徴です。 そのため、1度虫歯になると進行が速く、気づいたときには大きく広がっている場合があります。 虫歯だと気が付きにくい 乳歯の虫歯は、永久歯の虫歯と違って、初期の段階では痛みを感じにくいのが特徴です。 子どもが「痛い」と言い出す頃には、虫歯が神経の近くまで進んでいる場合もあります。 「しみる」「食べかすが詰まる」といったサインを見逃さないようにしましょう。 また、永久歯の虫歯は茶色や黒色で比較的発見しやすいのに対し、乳歯の虫歯は初期に白っぽい色をしていることが多く、見た目だけでは見過ごされがちです。 気づきにくさが対応を遅らせる原因にもなるため、注意深く観察することが大切です。 年齢によって、虫歯のできやすい場所は異なる 子どもの歯は、成長と共に生え方や食べ物が変わるため、虫歯になりやすい「要注意スポット」も年齢によって変化します。 さまざまなものを食べ始める1歳半〜2歳頃に特に注意したいのは、上の前歯、特に歯と歯ぐきの境目あたりです。 まだ哺乳瓶を使っていたり、甘い飲み物を口にする機会があったり、歯みがきを嫌がったりすることが原因で、汚れがたまりやすいためです。 奥歯が生えてきて、しっかり噛めるようになる2〜3歳頃は、奥歯の噛む面にあるデコボコした溝が虫歯の危険ゾーンになります。 奥歯の噛む面にある溝は複雑な形をしているため、食べかすが残りやすく、歯ブラシだけではきれいに磨きにくいのが特徴です。 乳歯がすべて生えそろう3歳以降になると、歯と歯が隣り合っているすき間、特に奥歯同士の間にも虫歯ができやすくなります。 ここは歯ブラシの毛先が届きにくく、汚れがたまりがちな場所です。フロスを使ったケアも重要になってきます。 このように、お子さんの年齢や歯の生え具合によって、虫歯になりやすい場所は変わっていきます。 それぞれの時期の「要注意スポット」を意識して、歯みがきや仕上げ磨きの方法を工夫したり、定期的に歯科医院でプロのチェックを受けたりすることが、お子さんの大切な歯を虫歯から守る鍵となります。 乳歯のむし歯は、永久歯に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。 乳歯の下で、永久歯は少しずつ成長して生え変わる準備をしています。 乳歯が虫歯になると、生えてくる永久歯も虫歯になりやすいです。 乳歯の虫歯が進行して、歯の根に膿ができると、乳歯の下にある永久歯を溶かしてしまうこともあります。 乳歯の虫歯は歯並びにも影響を与えます 乳歯の虫歯は、歯並びにも影響を与える場合があります。 乳歯が虫歯になり、本来の生え変わりの時期よりも早く抜いてしまうと、すぐに永久歯は生えてきません。 永久歯が生えてくるまでに、周りの歯が少しずつ移動して、永久歯が生えるスペースが狭くなる恐れがあります。 その結果、将来の歯並びが悪くなるのです。 歯並びに関しては、小児矯正を行う方法もあります。 小児矯正を行うと、食べかすが残りにくくなり、歯ブラシが隅々まで届くことで、プラークを落としやすくなる効果も期待できます。 お子さんの虫歯治療は、進み具合によってアプローチが変わってきます。 ごく初期の虫歯なら、歯を強くするフッ素を塗ったり、奥歯の溝を埋めて虫歯を予防するシーラントといった処置で対応できることがあります。 虫歯がもう少し進んで、歯に穴が開き始めた段階(専門的にはC0〜C2と呼ばれます)になると、虫歯の部分を削り取って、詰め物で修復する治療が必要になります。 さらに虫歯が深くまで進行し、神経にまで達してしまった状態(C3〜C4)では、お子さんはもうズキズキとした強い痛みを感じていることがほとんどです。 こうなると、歯の神経(根っこ)の治療が必要となり、より大掛かりな処置になります。 乳歯は永久歯よりも虫歯になりやすく、進行も早いため、当院では「虫歯にならないための予防」に力を入れております。 歯質を強化する「フッ素塗布」と、虫歯になりやすい奥歯の溝を保護する「シーラント」という、2つの効果的な予防方法をご提供しています。 ご自宅でのケア この投稿をInstagramで見る プルチーノ歯科・矯正歯科 神宮前(@pulcino_do_jingumae)がシェアした投稿 歯ブラシの持ち方は、鉛筆持ちが基本です。 毛先が広がらない程度の軽い力で磨く練習をしましょう。 歯の噛む面や側面を磨く際は、歯ブラシを直角に当てて、1~2本ずつ磨けるよう小刻みに動かしましょう。 前歯の裏側などは、歯ブラシを縦に当てて、同様に小刻みに磨いてください。 できれば歯間ブラシやフロスも活用して、歯と歯の隙間のお手入れも心がけましょう。 まだ1人では上手に磨けないため、10歳ぐらいまでは、保護者の方が必ず仕上げ磨きを行うようにしてください。 フッ素塗布 フッ素塗布で、歯の表面のエナメル質にフッ素が取り込まれると、虫歯菌が出す酸に溶けにくい、虫歯に負けない強い歯になります。 特に、生えたての弱い歯に効果的です。 また、歯は、食事のたびに酸によってわずかに溶け(脱灰)、唾液の力で修復(再石灰化)を繰り返しています。 フッ素は、修復(再石灰化)の働きを助けてくれるので、ごく初期の虫歯であれば、進行を抑えたり、元に戻したりする効果が期待できます。 フッ素は、虫歯の原因となる虫歯菌が酸を作り出す働きを弱めるのにも効果的です。 歯が生え始めた生後6ヶ月頃から、歯科医院で定期的にフッ素を塗るのがおすすめです。 3ヶ月に1回程度の塗布が、効果を持続させる目安です。 市販の歯磨き粉にもフッ素は含まれていますが、歯科医院で使うフッ素は濃度が高く、より効果的に歯を強くできます。 シーラント シーラントとは、奥歯の噛む面にある溝を、フッ素成分が配合された安全な歯科用樹脂(レジン)で予防的に埋める処置です。 奥歯の噛む面にある溝は、形状が複雑で汚れが溜まりやすく、歯ブラシも届きにくいため、虫歯になりやすい箇所です。 特に、生えたばかりの永久歯(第一大臼歯から第二大臼歯)は、歯質がまだ弱く、溝も深くて複雑なため、虫歯になりやすい状態にあります。 シーラントで奥歯の溝を物理的に塞ぐことで、食べかすや汚れの付着を防ぎ、虫歯を効果的に予防することが可能です。 使用する材料は虫歯治療時の詰め物と同じもので、人体への安全性も確認されています。 当院では、乳歯の奥歯が生えてくる3~4歳頃、永久歯の奥歯(6歳臼歯など)が生えてくる5~6歳頃に、シーラント処置を受けることをおすすめしています。 […]
子どもの虫歯を削らない歯医者!名古屋の小児歯科の「削らない治療法」と虫歯の「予防法」を紹介
25.05.08
「子どもの虫歯が見つかったけれど、あのキーンという音や痛みを思うと、歯医者さんに連れて行くのが憂鬱」 「できるだけ歯を削らずに、将来も健康な歯でいてほしい」 子どもが歯科医院への受診を嫌がる主な理由として、治療の際のドリルの音や、歯を削る際の不快感などが挙げられます。 保護者の方にとっても、無理強いはできず、どのように対応すべきか悩ましい問題です。 この記事では、小児歯科で行われる「削らない・削る量が少ない」治療法について解説します。 記事を読めば、削らない治療法や虫歯の予防法がわかり、大切なお子さんの歯を守るためのヒントを見つけることが可能です。 Contents1 1.1 子どもの恐怖心を和らげたい1.2 大切な歯をできるだけ残したい!歯の保存への意識1.3 乳歯の虫歯も油断できない!永久歯への影響を心配2 2.1 虫歯を柔らかくする【カリソルブ】とは?2.2 虫歯の進行をストップ!【サホライド(進行抑制剤)】2.3 初期虫歯に有効!【フッ素塗布】と【シーラント】3 3.1 毎日の歯磨きを見直そう3.2 おやつ・食事のルールを決める3.3 定期検診でプロのチェック&ケアを受ける4 4.1 お子さんのペースに合わせた治療4.2 お子さん一人ひとりのリスクに合わせた治療4.3 キッズルームやガチャガチャを用意4.4 音や痛みに配慮した治療5 近年、「削らない虫歯治療」への関心が高まっている背景には、保護者の方のさまざまな想いがあります。 子どもの恐怖心を和らげたい 多くのお子さんにとって、歯医者さんは「怖い場所」というイメージがあります。 ドリルの音や振動、治療中の痛みや不快感が、強い恐怖心やトラウマにつながる場合も少なくありません。 「できることなら、怖い思いをさせずに治療してあげたい」といった親心から、痛みが少なく、ドリルの使用を最小限に抑える「削らない治療」が求められています。 大切な歯をできるだけ残したい!歯の保存への意識 歯は、1度削ってしまうと2度と元には戻りません。 たとえ乳歯であっても「できるだけ削らずに、自分の歯を長く健康に保ってほしい」と願うのは自然なことです。 MI治療(Minimal Intervention:最小限の侵襲)の考え方や、歯質を強化するフッ素塗布、虫歯になる前に溝を塞ぐシーラントといった予防処置への関心も高まっています。 乳歯の虫歯も油断できない!永久歯への影響を心配 「乳歯はどうせ生え変わるから、少しの虫歯なら大丈夫」と思っていませんか? 実は、乳歯の虫歯を放置すると、後から生えてくる永久歯の質が悪くなったり(形成不全)、歯並びが悪くなったりするリスクがあります。 また、口の中の虫歯菌が多い状態が続くと、新しく生えてきた永久歯もすぐに虫歯になってしまう可能性があります。 乳歯の健康が永久歯の土台を作るという認識から、早い段階での適切な対応、例えば進行止めや初期治療への関心が高まっているのが現状です。 小児歯科で行われる、代表的な「削らない」「削る量が少ない」治療法をいくつかご紹介します。 ただし、どの治療法が適しているかは、虫歯の大きさや深さ、場所、お子さんの年齢や協力度によって異なります。必ず歯科医師の診断を受け、相談の上で決定しましょう。 虫歯を柔らかくする【カリソルブ】とは? カリソルブとは、虫歯になってしまった部分だけに作用する特殊なお薬を使って、虫歯を柔らかく溶かす方法です。 ドリルで削るのではなく、柔らかくなった虫歯を専用の器具でやさしく取り除くのが特徴です。 カリソルブの大きな魅力は、健康な歯を削る量を最小限にできることです。 大切な歯をできるだけ多く残せる可能性があります。 また、ドリルをほとんど使わないため、独特の音や振動、そして治療に伴う痛みを大幅に軽減できます。 痛みが少ないことから、麻酔を使わずに済んだり、使うとしても少量で済んだりするのも嬉しいポイントです。 ただし、カリソルブは万能ではありません。 虫歯がとても深かったり、神経に近い場合など、状態によってはお使いいただけない場合もあります。 また、手作業で慎重に進めるため、通常の治療よりも少し時間がかかる場合があります。 加えて、多くの場合、保険が適用されない自費診療となる点もご理解ください。 虫歯の進行をストップ!【サホライド(進行抑制剤)】 サホライドは、「フッ化ジアンミン銀」という成分を含んだ薬剤で、虫歯の進行を抑制する効果があります。 歯を削らずに、虫歯の部分に塗るだけの簡単な処置です。 サホライドの大きなメリットは、治療が簡単なことです。 歯磨きができれば小さなお子さんでも受けられ、短時間で終わり、痛みも全くありません。 虫歯がそれ以上ひどくなるのを防ぐ効果が期待でき、初期の虫歯などでは保険が適用される場合もあります。 ただし、サホライドを塗った部分は黒く変色してしまいます。 また、虫歯そのものを治すのではなく、あくまで進行を抑えるための処置であり、効果を持続させるために定期的に塗り直す必要がある場合もあります。 このため、サホライドは主に乳歯の虫歯や、治療が難しいお子さん、あるいは奥歯などあまり目立たない部分の初期虫歯に対して使われることが多いです。 見た目が気になる前歯への使用は、黒くなることを考慮して慎重に判断する必要があります。 初期虫歯に有効!【フッ素塗布】と【シーラント】 この投稿をInstagramで見る プルチーノ歯科・矯正歯科 神宮前(@pulcino_do_jingumae)がシェアした投稿 「フッ素塗布」と「シーラント」は厳密には「治療」というより「予防」や「初期対応」ですが、「削らない」といった観点から重要です。 フッ素塗布は、歯の表面にあるエナメル質を強化し、酸に溶けにくい丈夫な歯質を作る働きがあります。 虫歯になりかけのごく初期の状態(脱灰)であれば、歯の自然な修復力(再石灰化)を助ける効果も期待できます。 歯科医院で定期的に高濃度のフッ素を塗ることはもちろん、ご家庭でもフッ素入りの歯磨き粉を使うことで、日常的に歯を強くすることができます。 一方シーラントは、特に虫歯になりやすい奥歯の複雑な溝をターゲットにした予防法です。 奥歯の溝に「レジン」という白いプラスチックを流し込んで埋めることで、食べかすや歯垢が入り込むのを防ぎ、虫歯菌の温床となるのをブロックします。 生えたばかりの永久歯(6歳臼歯など)は溝が深く虫歯になりやすいため、シーラントは大変効果的です。 シーラントは日常生活で剥がれてしまうこともあるため、定期的に歯科医院でチェックすることが大切です。 どんなに優れた治療法があっても、虫歯にならないことに勝るものはありません。 「削らない」ための最善の方法は、虫歯を予防することです。 今日からできる予防ケアを見直しましょう。 毎日の歯磨きを見直そう 虫歯予防の基本は、毎日の丁寧な歯磨きです。 お子さんの年齢に合った歯ブラシを選び、虫歯予防効果のあるフッ素入り歯磨き粉を使って、1本1本意識しながら磨くことが大切です。 特に、1日の汚れをリセットする寝る前の歯磨きは欠かせません。 小さなお子さんだけでなく、小学校中学年くらいまでは、まだ自分だけでは十分に磨ききれないことが多いため、保護者の方が必ず仕上げ磨きをしてあげてください。 磨き残しやすい奥歯や歯と歯の間、歯と歯茎の境目を特に意識してチェックしましょう。 歯ブラシだけでは届きにくい歯と歯の間の汚れは、デンタルフロスや歯間ブラシを使う習慣をつけることで、より効果的に虫歯を予防できます。 おやつ・食事のルールを決める お口の健康を守るためには、食事やおやつの摂り方も非常に重要です。 時間を決めずにダラダラと食べたり飲んだりしていると、お口の中が酸性の状態が長く続き、歯が溶けやすくなって虫歯のリスクが高まります。 おやつやジュースを与える際は、時間をしっかりと決めることが大切です。 おやつの内容にも気を配りましょう。 糖分の多いお菓子や甘い飲み物はできるだけ控え、栄養も摂れる果物やイモ類、チーズなどを選ぶのがおすすめです。 普段の水分補給も注意が必要です。 […]