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プレオルソを使用するメリットとデメリットとは何か?プルチーノ歯科・矯正歯科が解説
23.09.18
カテゴリ:インビザライン
子どもの矯正治療では、「プレオルソ」という装置を使うことがあります。子どもの専用のマウスピース型矯正装置で、ワイヤー矯正はもちろんのこと、インビザラインとも異なる特徴を持った治療システムといえます。今回はそんなプレオルソの特徴や小児矯正で使用するメリット・デメリットについて、名古屋のプルチーノ歯科・矯正歯科がわかりやすく解説をします。 始めに、プレオルソの効果や対象年齢、治療にかかる費用などについてご説明します。 (1) プレオルソの効果 マウスピース型矯正装置のプレオルソは、自宅で装着するだけで悪い歯並びの原因を取り除くことができます。出っ歯や受け口、開咬(かいこう)、過蓋咬合(かがいこうごう)といったさまざまな歯並び・噛み合わせの異常を改善可能です。プレオルソにはお口周りの筋肉や舌の働きを正常化したり、顎の骨の発育をコントロールしたりする効果が期待できます。その結果として歯並びがきれいになるのです。 (2) 使用可能な年齢 プレオルソによる小児矯正は、6~11歳くらいのお子さんが対象となります。お子さんの発育状況によってはもう少し低年齢からプレオルソを使用することもできます。ですから、お子さんの歯並びや噛み合わせで気になる点が見つかったら、まず当院までご相談ください。矯正相談自体は3歳くらいに受けても何ら問題はありません。むしろ、歯並びや噛み合わせの異常を早期に発見できることから、メリットの方が大きくなります。 (3) かかる費用について プレオルソは、一般的な矯正治療と同様、自費診療となります。そのため歯科医院によって料金設定が大きく異なるのですが、全国的には30,000~200,000円程度で治療を実施しているところが多いです。ちなみに、名古屋のプルチーノ歯科・矯正歯科では「プレオルソのみ」や「プレオルソ+部分的なワイヤー」、「プレオルソ+インビザライン」といったさまざまな治療パターンをご用意しておりますので、費用等が気になる方はお気軽にご相談ください。 ここからはプレオルソの特徴について深堀していきましょう。 (1) 取り外し可能 プレオルソは取り外し可能な矯正装置です。マウスピースの形をした装置をお子さんご自身に着脱していただきます。着脱の方法はとてもシンプルで、誰でもすぐに行えるようになります。 (2) 舌のトレーニングになる 舌の位置や動きは、歯並びや噛み合わせ、お口周りの筋肉の発育に大きな影響を与えます。例えば、舌が低い位置にとどまっている「低位舌(ていいぜつ)」は、上の歯列の幅を狭めてしまうことがあります。舌の位置が悪くて口呼吸が促されると、出っ歯や開咬といった歯並びの異常を引き起こすこともあるのです。プレオルソではそうした舌の位置や動きをトレーニングによって正常化できます。 (3) 痛みや違和感が抑えられる プレオルソは、歯に対して強い力がかかることはまずありません。なぜならプレオルソは、歯を動かすことが主目的ではない矯正治療だからです。矯正に伴う痛みや不快感が少ないため、小さなお子さんでも安心して続けられます。 プレオルソはとても便利な小児矯正の装置ですが、いくつかのデメリットを伴います。プレオルソを検討中の方は参考にしてみてください。 (1) 治療できないケースもある プレオルソにはいくつかのタイプがあり、それぞれ出っ歯や受け口、開咬(かいこう)、過蓋咬合(かがいこうごう)に対応しています。具体的にはタイプ1~3のプレオルソが用意されていますが、それでもカバーできない歯並びは存在しているものです。プレオルソも万能な矯正装置ではないため、お子さんの歯並び・噛み合わせの状態によってはその他の治療法をご提案させていただくこともあります。 (2) 細かな歯並び調整は不向き プレオルソは「小児育成矯正」の一種であり、筋肉や顎の発育を正常にコントロールすることが主な目的となっています。そのため歯列矯正のような細かな歯並び調整は行えません。その点を誤解していると、治療を始めてから後悔することになるため十分にご注意ください。一般的にプレオルソは歯列矯正と組み合わせることで、理想的な仕上がりへと導くことが可能となります。 (3) 装着時間・ルールを厳守しないと効果に差がでる プレオルソの装置は、外で装着する必要はありませんが、装着時間やルールを守れていないと、適切な効果が得られません。つまり、矯正を成功させるためにはお子さんの協力が不可欠となっているのです。これは固定式の装置との大きな違いです。マウスピースの着脱ルールを守れそうにない場合は、固定式の装置を検討した方が良いといえます。 プレオルソには、次に挙げるようなメリットがあります。 (1) 歯型採取がなく始めやすい プレオルソでは既成のマウスピースを使用します。硬さや大きさにバリエーションはあるものの、完全にカスタマイズするわけではないため、歯型採取が不要となっています。歯型採取が苦手なお子さんも多いかとおもいますので、この点はプレオルソの大きなメリットのひとつといえるでしょう。 (2) 費用が安価 一般的な矯正治療は、800,000~1,000,000円程度の費用がかかりますが、プレオルソは30,000~200,000円程度の費用で治療できます。 (3) 学校で装着する必要がない プレオルソのマウスピースは、家にいる時だけ装着していれば適切な矯正効果が得られます。学校で装着する必要がないため、日常生活に支障をきたすことはほとんどありません。矯正中であることを学校の友達に気付かれることもないでしょう。 (4) 清潔な歯を保てる プレオルソを使った矯正治療では、普段通りに食事と歯磨きが行えます。清潔な歯を保ちやすく、虫歯のリスクが大きく上昇することはありません。 (5) 異物感・痛みが抑えられる プレオルソの装置は、歯を強く締め付けるようなことはありません。歯や歯茎にかかる力も比較的弱く、不快症状の少ない矯正法といえるでしょう。装置による異物感もすぐに慣れます。 今回は、プレオルソの特徴や効果、メリット・デメリットなどを名古屋のプルチーノ歯科・矯正歯科が解説しました。最後に、当院の小児矯正についてかんたんにご紹介します。 (1) プルチーノ歯科・矯正歯科の小児矯正治療の特徴 当院では、成長過程だからこそできる「小児育成矯正」に力を入れております。今回ご紹介したプレオルソだけでなく、マウスピース型矯正装置の代名詞とも言える「インビザライン・ファースト」にも対応しておりますので、名古屋で子どもの矯正をマウスピースで行いたいと考えている方はお気軽にご相談ください。管理栄養士による食育指導も実施しております。 (2) 設備紹介 名古屋のプルチーノ歯科・矯正歯科では、歯科用CTレントゲンやマイクロスコープ、口腔内CCDカメラなど、先進の医療機器を完備しております。精度の高い歯科医療を提供することができ、患者さんの満足度も高くなっています。 (3)プルチーノ歯科・矯正歯科のご紹介 当院は、子どもの矯正治療が得意な歯医者さんです。イオンモール新瑞橋内で開業しており、通院しやすい立地となっております。名古屋で子どもの矯正治療検討中の方は、ぜひプルチーノ歯科名古屋院までご連絡ください。お車でお越しの方はイオンモールの大型駐車場をご利用いただけます。
小児育成矯正「プレオルソ」① プレオルソとはどんな治療?
21.09.30
カテゴリ:インビザライン
今回から4回にわけて、小児育成矯正「プレオルソ」について、その概要や一般矯正との違い、効果、治療の流れなどをご紹介していきます。 第1回の本日は、プレオルソを用いた小児育成矯正とはどのような治療法なのか、その概要について簡単にまとめていきたいと思います。 小児育成矯正「プレオルソ」とは 小児育成矯正とは、永久歯の歯並びが完成する前に、歯並びに影響を及ぼす舌や唇、お口周りの筋肉の動きをトレーニングしながら健康的な歯並びへと導いていく矯正治療です。 治療の目的としては「悪くなった歯並びを治す」というより「歯並びが悪くなるなるのを防ぐ」という予防的な要素のほうが大きいでしょう。 プルチーノ歯科・矯正歯科ではこの小児育成矯正に「プレオルソ」という装置を使用しています。 プレオルソは上下が一体となったマウスピース型の装置で、一般的な装置とは異なり、ご家庭で取り外しができるようになってます。 素材はポリウレタン製で柔らかく、お口に入れても痛みが少ないのが特徴です。 またプレオルソは既製品ですので、それを作製するために歯型を取る必要もなく、治療によるお子さまの負担も少なくすみます。 プレオルソはどんな歯並びにおすすめ? プレオルソはお子さまのお口に関して、次のような症状が気になる方におすすめの治療法です。 ●子どもの歯並び(歯並びのガタガタ・出っ歯・受け口など)が気になる ●「奥歯は噛めるけど、前歯が噛み合わない」「噛み合わせが深い」など噛み合わせが気になる ●何もしていない時、お口が「ポカン」と開いている ●口で息をしている(口呼吸) ●舌を前に突き出したり、噛んだりするクセがある プレオルソは何歳からはじめられる? プレオルソを使用した小児育成矯正は、乳歯のみの時期(乳歯列期)または乳歯と永久歯が混在する時期(混合歯列期)を対象にした治療法です。 当院では主に4~11歳までのお子さまを対象に、プレオルソによる治療をおこなっています。 なお、プレオルソを用いた小児育成矯正は子どもの発育(顎の成長)を利用した治療ですので、すでに永久歯が生えそろったお子さまについては基本的に適用できません。 すでに顎の大きさや形などがある程度決まってしまい、永久歯も生えそろっているお子さまについては、一般的なワイヤー矯正またはインビザラインによる治療をおこなっています。 ※次回の『小児育成矯正「プレオルソ」②』では、プレオルソと一般的な矯正治療の違いや、プレオルソのメリット・デメリットなどをご紹介していきます。 小児育成矯正「プレオルソ」② 一般的な矯正の違いとメリット・デメリットについて
光加速矯正「オルソパルス」の効果とは?
21.07.30
カテゴリ:インビザライン
「歯並びを治したい」と思っても、なかなか矯正治療にチャレンジできない・・・ そのハードルを上げている要因の1つに、”治療期間の長さ”が挙げられます。 一般的な歯科治療が数週間から数カ月で治療が終わるのに対し、矯正治療の治療期間は平均にして2~3年ほどかかります。 それが仕方がないとはいえ、もし可能であるなら「早く治療を終わらせたい」と、矯正治療を受ける方であれば誰しも思いますよね。 その願いを叶える強い味方になるのが、今回ご紹介する光加速矯正「オルソパルス」です。 ここではオルソパルスとはどのようなものか、またその効果などをご紹介していきましょう。 そもそも「オルソパルス」ってどんなもの? オルソパルスは簡単にいうと、光の効果を利用して歯の動くスピードを早めるマウスピース型の装置です。 お口の装着すると「近赤外線」という光が照射される仕組みになっており、これを毎日一定時間続けると歯の移動スピードが速くなり、治療期間を短縮することができます。 近赤外線は太陽光線に含まれる光の一種で、私たちの身近なものではテレビのリモコンや赤外線カメラなどに利用されています。 オルソパルスに使用されるのは、これとは異なる医療用に改良された近赤外線で、皮ふや粘膜の近くで照射すると光が奥深くに浸透し、細胞を働きを活発にしていきます。 そして医療用の近赤外線は矯正治療のほかにも、外傷や骨折の治療、シワ取りなどの美容治療、さらに近年はガン治療でも応用されています。 オルソパルスに期待できる効果 オルソパルスには矯正治療の期間短縮と、治療中の痛みの緩和の2つの効果が期待できます。 なぜオルソパルスを使うと治療期間を短くできるかを知るために、まずは矯正治療で歯が動く仕組みについて簡単に解説していきましょう。 歯の根っこは”歯槽骨”という硬い骨に囲まれていますが、根っこに一定の力を加えると、押された方向にある骨が溶け(吸収)、その反対側には新しい骨が作られます(添加)。 矯正治療はこの骨の吸収と添加の繰り返しによって、歯を少しずつ動かしていきます。 これを専門的に”リモデリング”といいますが、オルソパルスから照射される近赤外線には歯の周囲の細胞を活性化させ、リモデリングのサイクルを早める効果があります。 これにより歯が動くスピードが上がり、治療の期間を短くすることができるわけです。 またオルソパルスによって歯がスムーズに動くようになると、それにともなう痛みも少なくなります。 オルソパルスに副作用やデメリットはない? オルソパルスのように医療用に応用された近赤外線はその安全性が認められているため、使用法や使用時間を守れば副作用などの心配はありません。 しいてデメリットを挙げるとするならば、オルソパルスは毎日続けて使わないと効果がないことと、使用に際しては費用が別途かかることの2つが考えられます。 以上をふまえ、オルソパルスにご興味のある方はお気軽に当院までご相談ください。