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小児育成矯正「プレオルソ」① プレオルソとはどんな治療?
21.09.30
カテゴリ:オルソパルス
今回から4回にわけて、小児育成矯正「プレオルソ」について、その概要や一般矯正との違い、効果、治療の流れなどをご紹介していきます。 第1回の本日は、プレオルソを用いた小児育成矯正とはどのような治療法なのか、その概要について簡単にまとめていきたいと思います。 小児育成矯正「プレオルソ」とは 小児育成矯正とは、永久歯の歯並びが完成する前に、歯並びに影響を及ぼす舌や唇、お口周りの筋肉の動きをトレーニングしながら健康的な歯並びへと導いていく矯正治療です。 治療の目的としては「悪くなった歯並びを治す」というより「歯並びが悪くなるなるのを防ぐ」という予防的な要素のほうが大きいでしょう。 プルチーノ歯科・矯正歯科ではこの小児育成矯正に「プレオルソ」という装置を使用しています。 プレオルソは上下が一体となったマウスピース型の装置で、一般的な装置とは異なり、ご家庭で取り外しができるようになってます。 素材はポリウレタン製で柔らかく、お口に入れても痛みが少ないのが特徴です。 またプレオルソは既製品ですので、それを作製するために歯型を取る必要もなく、治療によるお子さまの負担も少なくすみます。 プレオルソはどんな歯並びにおすすめ? プレオルソはお子さまのお口に関して、次のような症状が気になる方におすすめの治療法です。 ●子どもの歯並び(歯並びのガタガタ・出っ歯・受け口など)が気になる ●「奥歯は噛めるけど、前歯が噛み合わない」「噛み合わせが深い」など噛み合わせが気になる ●何もしていない時、お口が「ポカン」と開いている ●口で息をしている(口呼吸) ●舌を前に突き出したり、噛んだりするクセがある プレオルソは何歳からはじめられる? プレオルソを使用した小児育成矯正は、乳歯のみの時期(乳歯列期)または乳歯と永久歯が混在する時期(混合歯列期)を対象にした治療法です。 当院では主に4~11歳までのお子さまを対象に、プレオルソによる治療をおこなっています。 なお、プレオルソを用いた小児育成矯正は子どもの発育(顎の成長)を利用した治療ですので、すでに永久歯が生えそろったお子さまについては基本的に適用できません。 すでに顎の大きさや形などがある程度決まってしまい、永久歯も生えそろっているお子さまについては、一般的なワイヤー矯正またはインビザラインによる治療をおこなっています。 ※次回の『小児育成矯正「プレオルソ」②』では、プレオルソと一般的な矯正治療の違いや、プレオルソのメリット・デメリットなどをご紹介していきます。 小児育成矯正「プレオルソ」② 一般的な矯正の違いとメリット・デメリットについて
光加速矯正「オルソパルス」の効果とは?
21.07.30
カテゴリ:オルソパルス
「歯並びを治したい」と思っても、なかなか矯正治療にチャレンジできない・・・ そのハードルを上げている要因の1つに、”治療期間の長さ”が挙げられます。 一般的な歯科治療が数週間から数カ月で治療が終わるのに対し、矯正治療の治療期間は平均にして2~3年ほどかかります。 それが仕方がないとはいえ、もし可能であるなら「早く治療を終わらせたい」と、矯正治療を受ける方であれば誰しも思いますよね。 その願いを叶える強い味方になるのが、今回ご紹介する光加速矯正「オルソパルス」です。 ここではオルソパルスとはどのようなものか、またその効果などをご紹介していきましょう。 そもそも「オルソパルス」ってどんなもの? オルソパルスは簡単にいうと、光の効果を利用して歯の動くスピードを早めるマウスピース型の装置です。 お口の装着すると「近赤外線」という光が照射される仕組みになっており、これを毎日一定時間続けると歯の移動スピードが速くなり、治療期間を短縮することができます。 近赤外線は太陽光線に含まれる光の一種で、私たちの身近なものではテレビのリモコンや赤外線カメラなどに利用されています。 オルソパルスに使用されるのは、これとは異なる医療用に改良された近赤外線で、皮ふや粘膜の近くで照射すると光が奥深くに浸透し、細胞を働きを活発にしていきます。 そして医療用の近赤外線は矯正治療のほかにも、外傷や骨折の治療、シワ取りなどの美容治療、さらに近年はガン治療でも応用されています。 オルソパルスに期待できる効果 オルソパルスには矯正治療の期間短縮と、治療中の痛みの緩和の2つの効果が期待できます。 なぜオルソパルスを使うと治療期間を短くできるかを知るために、まずは矯正治療で歯が動く仕組みについて簡単に解説していきましょう。 歯の根っこは”歯槽骨”という硬い骨に囲まれていますが、根っこに一定の力を加えると、押された方向にある骨が溶け(吸収)、その反対側には新しい骨が作られます(添加)。 矯正治療はこの骨の吸収と添加の繰り返しによって、歯を少しずつ動かしていきます。 これを専門的に”リモデリング”といいますが、オルソパルスから照射される近赤外線には歯の周囲の細胞を活性化させ、リモデリングのサイクルを早める効果があります。 これにより歯が動くスピードが上がり、治療の期間を短くすることができるわけです。 またオルソパルスによって歯がスムーズに動くようになると、それにともなう痛みも少なくなります。 オルソパルスに副作用やデメリットはない? オルソパルスのように医療用に応用された近赤外線はその安全性が認められているため、使用法や使用時間を守れば副作用などの心配はありません。 しいてデメリットを挙げるとするならば、オルソパルスは毎日続けて使わないと効果がないことと、使用に際しては費用が別途かかることの2つが考えられます。 以上をふまえ、オルソパルスにご興味のある方はお気軽に当院までご相談ください。