口コミで人気の小児歯科の歯医者さんの条件とは?近くで評判の良いおすすめの小児歯科クリニックのみつけ方
25.05.08

おすすめの小児歯科医院のみつけ方
インターネットなどで子供の歯の治療をする病院や歯科医院を探すと、たくさんの小児歯科クリニックが出てきます。その中で、お子さんが安心して通える小児歯科医院をみつけるためにはどうしたらいいのでしょうか。
Contents
小児歯科と一般歯科の違い
小児歯科医院はその名の通り、小児(こども)の治療を専門にした歯科医院のことです。
小児歯科では、成長発育段階の小児に配慮した治療を行います。
人間の骨格は成長が完了するのは20歳前後と言われていますが、一般的に小児歯科では「乳歯(子供の歯)から永久歯(大人の歯)への生え変わりが完了する頃まで」が対象と考えられています。
しかし、歯科医院の方針によっては継続して治療を受ける場合などもありますので、人それぞれいつまで通い続けるのかは変わってきます。
また、一般歯科(虫歯や歯周病の治療などをする歯科)と小児歯科を両方とも診療している歯科医院も多いので、永久歯に生え変わった後も治療に通えるデンタルクリニックもあります。
小児歯科の特徴とは?
小児歯科には0歳からの患児(子供の患者さん)が通うので、体の大きさなども患者さんによってまったく違います。そのため、大人の通う歯科医院においてある歯科ユニット(治療台)よりも比較的小さくて手足をはさむ心配が少なく掃除もしやすいなど、子供の特徴に配慮してあることが多いです。座ってから治療台を倒すのではなく、最初からベッドのように寝そべるタイプのユニットもあります。
また、治療に対する恐怖心を軽減するために子供用の音楽やDVDを院内の待合室や治療室での待ち時間に流す設備がある場合や、治療器具に目隠ししたり、どうしても患児が動いてしまい危ない場合には体を抑えるためのネットなどが用意されていることがあります。
患児の年齢によっても治療内容や対応方法は違いますが、治療を行う前には不安を取り除くために必ず患児やご家族に向けて優しく丁寧にインフォームドコンセント(治療に関する丁寧な説明)を行います。
また、患児の中には生まれて初めて歯科医院に来て治療を受ける子供さんも多くいます。
そのため、最初の歯科医院の印象が「怖い場所」にならずにリラックスして安心できる雰囲気で治療を受けることができるように、小児歯科の専門医や歯科衛生士や受付などのスタッフが配慮してサポートしながら治療を行っていきます。
小児歯科でする治療とは?
では、小児歯科ではどのような治療をするのでしょうか?
①乳歯の虫歯・歯周病の予防治療
小児歯科では、乳歯の虫歯や歯周病を予防するための予防治療を行います。
「乳歯が虫歯になってもどうせ生え変わるから大丈夫」と考える人もいるかもしれませんが、実はそうではありません。
むし歯は、虫歯の原因菌に歯が感染して起こる感染症で、その原因菌は乳歯の下の歯肉の中に埋もれている永久歯にも感染してしまうことがあります。
そのため、まず乳歯が虫歯の原因菌に感染しないようにすることが、大人になってからも歯の健康を保つためにはとても重要なのです。
また、こどもの頃に歯周病の初期段階である歯肉の炎症「歯肉炎」になってしまうと、体の成長とともに歯周病も進行してしまい、大人になってから歯の周りの組織にも炎症を起こしてしまう「歯周炎」になってしまいます。歯周炎はひどくなってしまうと最悪の場合にはひどい痛みを起こしたり歯が抜けてしまう原因になってしまうので、予防することは非常に重要です。
歯石除去・歯のクリーニング
むし歯や歯周病の原因菌は、口の中に残っている食べかすからできる歯垢(しこう)を餌にして、増殖していきます。そのため、口の中から歯垢を取り除くことが一番の予防方法です。歯石(しせき)は歯垢が固まって石化したもので、歯にへばりついたままにしておくとその中でむし歯や歯周病の原因菌が急激に増殖してしまいます。
歯石は歯垢とはちがい、一度ついてしまうと自分ではなかなか除去することができません。
そのため小児歯科では、歯科医師や歯科衛生士が特別な器具を使って歯や歯肉のクリーニングを行います。家で歯磨きをするだけでは除去しきれない汚れや歯垢を綺麗に取り除くことで、お口の中を健康な状態に保ちます。それと同時にむし歯や歯肉炎のチェックもしています。
むし歯や歯周病を予防するためには、定期的にこのような歯の検診を行うことが大事です。
歯磨き指導
歯科医院で定期的に歯石などを除去していたとしても、お家での日々の歯磨きは欠かすことができません。歯垢が歯石になるまでには24時間かかるといわれているので、24時間以内に歯垢を除去すれば歯石になってしまうことも防げます。
小児歯科では、クリニックでのメンテナンスを行う時に、自宅での歯磨き指導もおこないます。子供のころから正しい歯磨き方法を覚えておくことは、将来の歯の健康の為に必要不可欠です。
フッ素塗布
歯の表面は、エナメル質とよばれるものでコーティングされていて、むし歯を予防する為にはこのエナメル質を守ることも重要です。
フッ素には、歯のエナメル質を虫歯の原因菌からでる酸から守る働きがあります。
またその他にも虫歯菌によってダメージを受けた歯の再石灰化を助けたり、虫歯菌の働きを抑制する働きもあります。
小児歯科では、このフッ素を歯に塗布することで、歯を虫歯菌から守るための処置を行います。歯科で使うフッ素は濃度が高いので、6か月に1度塗布することで効果を持続することができます。また、ドラッグストアなどで買えるフッ素成分を入れた歯磨き粉を自宅でも使用することで、フッ素の効果を高めることができるのも科学的に証明されています。
②生え変わったばかりの永久歯のむし歯予防治療
乳歯は総合で20本生えますが、永久歯はその奥に二本ずつ生えて全28本になります。(親しらずを除く)
6歳ごろに乳歯の奥に生えてくる永久歯は第一大臼歯(だいいちだいきゅうし)と言いますが、「6歳臼歯」とも呼ばれます。
6歳臼歯は今まで歯が生えていなかったスペースに出てくることもあり、自宅での歯磨きで一番磨き残しが多くむし歯になりやすい歯です。
さらに、生え始めの頃の永久歯はまだ完全に組織ができていないため、虫歯の原因菌の感染への抵抗力が低い状態です。
そのため、小児歯科では生え変わって間もない6歳臼歯などの永久歯にむし歯予防の為の処置を行います。
フッ素塗布
永久歯のむし歯予防にも、乳歯のむし歯予防と同じようにフッ素が使われます。
乳歯と同様に6か月に1度塗布することで効果を持続することができます。
シーラント
臼歯は文字の通り、「臼(うす)のように食べ物をすり潰して体に栄養を取り込みやすい食塊にする」役割があります。そのため、臼歯には臼のように上部(咬合面)に少しごつごつした臼のような溝(小窩裂溝しょうかれっこう)ができています。歯の上に食べ物を乗せてすり潰すと、どうしても溝に食べかすが残りやすく、むし歯ができやすい環境になってしまいます。
そのため、歯科ではその歯の溝に食べかすが残りにくくするために埋めてしまい、さらにフッ素を含んだ薬剤を塗ることで虫歯の原因菌の感染を予防しています。
シーラントで埋める厚みはほんの少しなので、物をすり潰すのに影響することはありません。
③乳歯の虫歯の治療
むし歯は正式名称を「う蝕」といい、むし歯の原因となる細菌が歯に感染することにより起こります。
う蝕は、初期の治療とその後の治療は感染の進行具合で変わってきます。
進行したむし歯治療は大人とほぼ変わらないため、今回は初期う蝕に関してのみ紹介します。
フッ素塗布
小児の麻酔などを使う歯科治療は、患児にとっては「怖い」体験となってしまうことが多くあります。そのため、う蝕がまだ小さい初期の場合には、歯を削るなどの処置を行わない場合があります。
この場合、むし歯の予防処置でも用いるフッ素を患部に塗布してむし歯の進行を防ぎます。
コンポジットレジン充填
前歯などの歯と歯の隙間などは食べかすが残りやすく、むし歯ができやすい場所です。
むし歯になってしまうと黒くなって目立ってしまうこともあります。
銀歯などの詰め物をつけるほどむし歯が進行していない場合には、患部を削り取りコンポジットレジンというプラスチックの詰め物をする治療を行います。
コンポジットレジンは歯と同じような色をしているので治療痕も目立ちにくく、特殊なUV光線を充てて硬化します。
④小児矯正歯科治療
歯は、噛み合わせが少しずれてしまったりするだけで、体全身にも影響がでてしまいます。
子どもの頃の噛み癖や指しゃぶりなどの影響や生まれつきの骨格の問題などで、かみ合わせや歯並びなどに問題が起きている場合には、矯正歯科治療を行います。
小児歯科矯正は「第一次歯科矯正」とも呼ばれ、乳歯が生えそろった時期から永久歯に生え変わるまでに行う治療です。
小児歯科矯正では、歯並びだけではなく顎の成長を制御したり口の中を広げて永久歯がキレイに並ぶスペースを確保する為の治療なども行います。
今回は、歯並びをきれいにするための矯正歯科治療法についてご紹介します。
ワイヤー矯正治療法
ワイヤー矯正治療法は、歯の表面にブラケットという装置を接着し、そこにワイヤーやゴムなどを引っかけて力をかけ、歯を動かしていく治療法です。
歯に強い力をかけて矯正力が強いため、広い範囲や複数の歯の移動に適しているというメリットがあります。
歯に比較的強い力をかけて動かすので歯や顎が痛いなどの症状が出たり、ワイヤーなどの装置が口の中の粘膜や舌に当たって傷になってしまうことがあります。
また、患者さんが自分で装置を取り外すことはできないので、歯磨きなどの口腔ケアがしにくいため、むし歯や歯周病のリスクも高くなってしまうなどのデメリットがあります。
マウスピース矯正治療法
マウスピース矯正治療法は、患者さんの口から採得した歯型からマウスピースを作製し、そのマウスピースを少しずつ交換していくことで歯を動かしていきます。
マウスピースによる矯正力はあまり強くはないため、狭い範囲や部分的な矯正治療に適しています。
マウスピースは1日のうち歯科医師に指示された時間のみ装着するので、それ以外の時間は患者さんが取り外すことができます。そのため、歯に強い力がかからないので治療による痛みが少なく、歯磨きや食事も装置を取り外した状態ですることが可能なため、むし歯や歯周病のリスクを抑えることができるのがメリットだといえます。また、マウスピースは柔らかい素材なので口の中を傷つけることもなく、水洗いなどができて清潔に保ち快適に使用することができます。
愛知県や東京都に医院のあるプルチーノ歯科・矯正歯科では、3Dスキャナーで患者さんのお口の中の情報を読み込ませていただき、その情報をもとに精密なマウスピースを作製して治療ができるインビザラインシステムを導入しています。キッズのインビザライン矯正「インビザライン・ファースト」も導入しており、院長先生をはじめインビザライン矯正治療の専門的な知識と技術や経験を持っていると認定されたインビザドクターが、患者さんのお口の中に関する質問や悩みを聞きながら治療計画を立ててくれるので、安心してマウスピース矯正治療を受けることができます。
24時間webからアクセスして矯正歯科治療の無料相談の予約ができます。患者さんの相談内容などの個人情報保護にも対応していますので、ぜひお気軽にご利用ください。
人気の小児歯科医院とは?
ここまで、小児の専門の歯医者ではどのような治療が行われていくのかを解説してきました。
現在インターネットで小児歯科医院を検索するとたくさんのクリニックのホームページが出てきますが、医院によって行う治療内容などはそれぞれ違います。
また、治療を担当する歯科医師やスタッフの小児歯科医療に関する知識や技術などに関しても、医院によって大きな差があるのが現状です。
医院を調べるときには、サイトの口コミの内容や良い悪いの評判や情報だけではなく治療内容や歯科医院の専門的な知識と技術に関する項目の掲載内容や女性の歯科医師も在籍しているかなども見ておきましょう。
その他にも抜歯やインプラントなどの口腔外科治療に対応しているかや、土・日曜日や祝日などの休診日や木曜日や土曜日などの診察時間に関しても確認しておくとさらに便利です。また、通院する時に公共交通機関を降りた後に徒歩でかかる時間の目安や、駐車場の数や歩く距離などが分かっているといざという時に助かりますので、詳細を確認しておくことも、お子さんと通う歯科医院を探す時にはおすすめします。
サイトの更新があまりされていないこともあるので、最新の情報は電話で確認しておくのも重要です。その際に、親切な対応をしてくれるかどうかもチェックしてみてください。
ご自宅や学校からや最寄りの駅から近いエリアの安心してファミリーで通える小児歯科を受診前にインターネットなどで検索して探したい時には、この記事でご案内した治療などが受けられるのかぜひ確認してみてください。
みなさんの希望にあった歯科医院が見つかりますように。