- ホーム>
薬用歯磨き粉のフッ化物配合濃度の上限が1,500ppmに!
17.06.16
カテゴリ:予防歯科治療
こんにちは
3月17日に厚生労働省により歯磨き粉のフッ素濃度の上限が拡大されました。
今までは1,000ppmでしたが、1,500ppmとなりました。これは国際基準の上限です。今まで日本は国際基準よりも低い上限でした。
しかし、ここで注意しなければならないことがあります。
濃度の上限は上がりましたが、条件があります。
① 「6歳未満の子供への使用は控える」旨を表示する(6歳未満は上限500ppm)
② 「6歳未満の子供の手の届かない所に保管する」旨を表示する
③ 濃度を直接容器などに記載する
④ 内容物が10g以下の場合、②を省略することができる
などの基準が設けられています。
実は歯磨き粉に含まれているフッ素濃度は1,500ppmまであがり、市販の歯磨き粉では、1,450ppmの歯磨き粉が販売され始めましたが、歯科専売の歯磨き粉で1500ppmのものはまだ販売されていません。
ただ、多くの市販の歯磨き粉には研磨剤が含まれています。研磨剤は確かに歯をツルツルにし、着色を取り除いてくれます。
しかし!
研磨剤は歯に傷をつけるので、着色しやすくなります。そして研磨剤の粒が歯肉の中に入り、歯肉に炎症をもたらし、歯周病やインプラント周囲炎をもたらします。
それから補足ですが、インプラントに対してフッ素は腐食効果があると言われているのでインプラントをされている方にはフッ素が配合されていない歯磨き粉をお勧め致します。
プルチーノ歯科•矯正歯科の扱う歯磨き粉は2種類ありますが、どちらも研磨剤無配合です。
着色しにくくなったと患者様からも御好評いただいております。下記ブログに詳しく記載しておりますので、是非ご覧下さい、
どちらも歯科専売商品になります。
フッ素濃度が気になるという方、歯医者で塗布しておりますフッ素は市販の歯磨き粉で扱う1500ppmの更に上を行く9,000ppmです。
そして、フッ素はムシ歯予防効果はありますが、1番大事なのはフッ素濃度ではなく、正しく歯ブラシを歯に当てられているか、フロスや歯間ブラシを使用しているかです。
そして、ムシ歯になる前に歯医者でチェックすることです!
プルチーノ歯科•矯正歯科で検診しませんか?歯磨きの仕方から歯周病、ムシ歯の予防についてしっかりとご説明させていただきます。
今は治療の時代ではなく、予防の時代です。プルチーノ歯科•矯正歯科は予防にちらかをいれておりますので、一緒に予防していきましょう。
歯が痛くなる前に、被せ物がとれる前に、歯石取り、検診にお越し下さい。
歯周病と心血管疾患・アテローム性動脈硬化のまとめ
17.06.16
カテゴリ:予防歯科治療
こんにちは! 管理栄養士の鈴木です。
今日は歯周病と心血管疾患・アテローム性動脈硬化のまとめです。
①心血管疾患は 心臓の病気 と 血管の病気 のことでした。
●心臓の病気は 心筋症、心不全、心不整脈、炎症性心疾患(心内膜炎、心筋炎)、心臓弁膜症、先天性心疾患です。
●血管の障害は 冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)、末梢動脈障害、脳血管障害(脳梗塞など)、腎動脈狭窄、大動脈瘤 です。
②血管障害のほとんどは アテローム性動脈硬化がきっかけとなっていることが多く、アテローム性動脈硬化の根源は高コレステロール血症であるとみなされています。
高コレステロール血症は LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の数値が140mg/dl以上のことです。
③アテローム性動脈硬化とは、動脈の内側に粥状(アテローム性)のプラーク塊が発生している状態をいいます。
動脈の内膜にプラークが発生して肥厚することにより、血液が流れる血管腔が狭くなって血液を流れにくくしてしまったり、内膜の中で成長したプラークが破綻してできた血栓が飛ぶと細い血管に詰まり(塞栓)、その先の血流を遮断してしまいます。
結果的に心臓や脳といった重要な臓器へ十分な栄養や酸素が運ばれず狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患、脳梗塞などの脳血管障害を引き起こします。
④歯周病とアテローム性動脈硬化は関連があります。
●歯周病原細菌は歯周ポケットで増殖し歯肉から侵入して血中を循環する。
●歯周病原細菌が血管内でのアテローム性動脈硬化を促進する。
●歯周組織での炎症反応による伝達因子は、血管内を含む全身の炎症レベルを上昇する。
上記のことをまとめるにあたり参考にした文献によりますと、、、
1. 歯周炎を持つ患者のほうが罹患していない患者に比べてアテローム性動脈硬化性心疾患の発症リスクが高い
2. 重度歯周病患者のほうが、軽度の患者に比べてアテローム性動脈硬化の発症リスクが高い、特に若年の患者は顕著。
3. 歯周病治療は 心疾患の低~中リスク患者のリスクを軽減する可能性がある。
という事で、
歯周病かも?という方、是非治療しましょう!
心疾患のリスクをお持ちの方は、歯周病が無いかどうかもチェックしてみましょう。
顕微鏡を使って歯周病菌を見る検査もしています!
まずは検診! お口の健康 は 身体の健康につながります☆
私たち 管理栄養士は、栄養相談、食事の相談なども承っております。
プルチーノ歯科・矯正歯科でお待ちいたしております♪