- ホーム>
『八重歯(やえば)』は部分矯正で治せる?
21.10.26
カテゴリ:成人矯正
『八重歯(やえば)』は一般に、全体の歯並びから外側に飛び出したり、他の歯と重なりあったりする犬歯(前から3番目の歯)を意味します。
チャームポイントとして親しまれることもある八重歯ですが、一方で飛び出した犬歯が”牙”のように見えることから、口元の見た目で八重歯を気にする方も少なくありません。
そこで今回は、歯並びの中で『八重歯』だけを治したい場合、部分矯正でも治すことができるのかについてお話していきたいと思います。
症状の軽い八重歯なら部分矯正で治せることも
部分矯正とは前歯の気になる歯並びを治す治療法で、全体矯正よりも治療期間が短く、また費用も安いのが特長です。
八重歯も前歯の一部ですので、奥歯の噛み合わせに問題がなく、比較的症状の軽い八重歯であれば、部分矯正で治療が可能な場合もあります。
具体的な治療法として、一般的なワイヤー矯正のほか、インビザラインのようなマウスピースを使用した治療などが挙げられます。
部分矯正では治せない八重歯
八重歯でも次の項目に当てはまるケースは、部分矯正では治せない可能性が高いといえます。
・奥歯の噛み合わせが悪い
・八重歯を本来の位置に戻すためのスペースが足りない
・八重歯以外にも歯並びの異常(出っ歯・受け口など)がある
・骨格的な問題がある
以上のようなケースでは、部分矯正でも挙げた「ワイヤー矯正」や「マウスピース矯正」などを用いて歯並び全体の治療をおこないます。
なお、八重歯を治すのにスペースが足りない場合は他の歯の抜歯が必要な場合もあるので、詳しい治療内容については担当歯科医に相談してみましょう。
八重歯は矯正治療で治した方がいい?
日本ではかねてより八重歯は「可愛い」というイメージがありますが、歯科医療の観点でいうと八重歯にはデメリットのほうが多いといえます。
その理由の1つは、八重歯は上下の犬歯が噛みあわず、他の前歯や奥歯に負担がかかりやすくなることです。
正しい噛み合わせでは、顎を横にずらすと犬歯のみが合わさり、それ以外の前歯や奥歯が噛み合うことはありません。
犬歯はこのように顎を動かす時に”ガイド”としての働きがあり、他の前歯や奥歯に余計な負担がかからないようにしています。
八重歯ではこのガイドとしての働きがうまく機能しないため、顎を動かす時に他の前歯や奥歯にかかる負担が大きくなります。
また八重歯は他の歯と重なり合っていたり、通常の位置よりも上方にあったりすることから、歯ブラシが当てにくく、細かいすき間に食べかすやプラークが溜まりがちです。
そのため八重歯は通常の歯と比べて、虫歯や歯周病を発症するリスクが高くなります。
以上のことから、長い目でみると八重歯は早いうちに矯正治療で治しておくほうがよいといえるでしょう。
大人の歯列矯正気をつけるべき4つの注意点とは?
21.10.26
カテゴリ:成人矯正
歯列矯正をはじめる年齢に制限はなく、とくに近年は昔にはなかった治療法が数多く誕生していることから、大人になってから治療をはじめる方も増えています。
大人の歯列矯正では長年のコンプレックスの解消にくわえ、将来的な虫歯・歯周病のリスクを軽減するほか、全身の健康面にも良い効果をもたらします。
ただ一方で大人になってから歯列矯正をはじめる場合、いくつか注意しておきたい点もありますので、今回はその注意点についていくつかご紹介していきます。
大人の歯列矯正の注意点①治療中は虫歯・歯周病になりやすい
矯正治療をはじめると歯の表面に器具がついたり、インビザラインでも1日20時間以上はマウスピースを装着したりと、お口の中がどうしても不衛生になりがちです。
とくに大人の場合は、30代以降になると歯周病の進行リスクが高まります。
歯周病は進行するまで症状があらわれにくく、気づいた時には手遅れになっているケースもめずらしくありません。
したがって大人が歯列矯正をはじめるに当たっては、これまで以上にセルフケアの徹底が必要となります。
大人の歯列矯正の注意点②歯並びによっては「抜歯」が必要になる
大人の歯列矯正が子どもの歯列矯正と大きく異なるのは、発育途中にある子どもの場合は顎の成長がまだ見込めるのに対し、大人の場合はそれが不可能であるという点です。
子どもであれば歯がキレイに並ぶためのスペースが不足している場合でも、顎の大きさや形をコントロールすることで歯並びを整えることができます。
一方で大人の場合は顎の大きさがすでに決まっているため、基本的には歯を抜くことでしかそのスペースを確保できません。
とくに顎と歯の大きさのアンバランスによって歯並びがデコボコしているケースでは、抜歯が必要になる可能性が高くなります。
大人の歯列矯正の注意点③歯ぐきが下がることがある
大人で歯並びの悪い方の中には、すでに歯周病にかかっている方も少なくありません。
このような方が歯列矯正をはじめる場合、先に歯周病をしっかり治しておかないと、矯正治療によりさらに症状が悪化して歯ぐきが下がってしまうことがあります。
また近年は歯を抜かずに歯並びを治す『非抜歯治療』が大人の歯列矯正でも人気を集めています。
しかし無理な非抜歯治療では、歯並び全体が本来あるべき位置から外側へ広がり、歯根(歯の根っこ)が露出してしまうトラブルも増えているため注意が必要です。
大人の歯列矯正の注意点④治療期間が長い
歯を取り囲む骨が頑丈な大人の場合は、歯を動かすのにも時間がかかります。
そのため大人の歯列矯正は治療終了までの期間が長くなることも事前に頭に留めておきましょう。
なおプルチーノ歯科・矯正歯科では、近赤外線の照射で歯の移動スピードを速め、治療期間を短縮する「オルソパルス(光加速矯正装置)」を取り扱っております。
少しでも治療を早く終わらせたいとご希望の方は、ぜひお気軽にお問合せください。